賢者
賢者とは、魔法や剣、薬草学や神聖力を極めた者に与えられる称号だ。
とりあえず、賢者になったらゆっくり長生きできるか聞きたいし。私の今の地位は辺境伯の娘だし。王族のレオンにならなにかと理由をつければ会えるだろう。庶民だった時よりは楽かな。
レオンに会えないか手紙を送った所トントン拍子に会う予定が決まった。
手紙を送ってから数日後。
「ねえねえレオン。賢者になったらゆっくり長生きできると思う?」
「できるわけないだろ。普通ならゆっくりできるかもしらないが、今の時代、世界は滅亡へ向かっているから魔物や魔人なんかとの戦闘を強いられるだろうな。」
やっぱりか。結構これは困る。
今世は賢者になってもゆっくり長生きしたかったのに…。
とりあえず、ゆっくりするのは諦めて、目標を『長生きする』と『星の加護を取り戻して世界の滅亡を阻止する』にするとしよう。
ゆっくりするのは、目標を達成できなかった時にまた生まれ変わればできるし。
でも、何より問題なのは私には『伯爵令嬢』という肩書があるということだ。どうせ、婚約だの社交だのお茶会だので賢者になるまでは忙しいだろうな~。賢者になるにも、騎士団入って宮廷魔導士になって、戦争で手柄あげて、国王に認められなきゃいけない。
「レオン~。騎士団入って宮廷魔導士なるから王太子なんだし国王になったら簡単に認めて~。めんどくさい~。」
「ついに本性出したか…。加護無の星詠みの巫・女・様。」
「その呼び方やめろレオン。」
「すみませんね。星詠みの巫女様~」
「もういいや」
とりあえず、賢者になる時に認めてくれるという約束は強行突破でできた。
今回の収穫としては十分かな。でも、あいかわらずレオンはムカつく。マジで許さない。




