私の魂とこの世界
私の魂がこの世界に縛られているのはとても簡単な理由だ。
それは…
私が星詠みの巫女なのに一度目の人生のとちゅうでなぜか星の加護という加護がなくなってしまったから。本来星詠みの巫女は転生しないのだ。
星詠みの巫女というのはこの世界に縛られる存在。それから解放されるには私の星の加護を取り戻さなくてはならない。正直とても面倒なのでこの人生を楽しむことにしよう。別に死んでもまた生まれ変わるし。
それに、星の加護を取り戻してもまだ転生を繰り返すことになる。それは、私が世界が滅ぶ運命を変えるためである。
100回も死んだのに、未だに星の加護を取り戻すことはできていない。
星詠みの巫女なのに、どうして急に加護が無くなってしまったのだろう。レオンも私の事情を知っているから調べてもらったけれど、全く原因がわからなかった。前例が最初の人生のリシェルしかないからだ。
これは結構困る。何といっても、神殿に行って神官に魂を調べられると私が、元・星詠みの巫女 リシェル・アストレアだとバレてしまう。ただ、これがバレた瞬間に禁言の呪いが発動し、私の今の体が死んでしまう。死ぬときは結構苦しいし、怖い、痛い。しかも、死んだ直後に生まれた瞬間のリシェルに生まれ変わるため、私はすぐにでもこの繰り返す人生を終わらせたい。
それに、私の能力なのか精神が破壊されることも、悲しみが消えることもない。
「これが一番キツイのかもね。」
過去に死んだ人たちへの悲しみは、計り知れない。そんな中、100回も人生を経験したのだ。
今すぐにでも逃げたい現実はそう簡単には放してくれない。
いくらレオンでもこればっかりは、どうにもできない話だ。
今度の人生はそれなりに長生きしたい。賢者になっても、ゆっくりできるよね…?




