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異世界の魔法使いは特殊警察官になりました。  作者: 友人A
5章・夜の蝶は舞い散る
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75日目・地球の穴

「っ風が強くて上手く立っていられない…」


上空にある禍々しい漆黒の穴、ゲートのようかものは大気中全てのものを取り込もうとする勢いであり、まともに受ければ吹き飛ばされてしまうほどだった。


「あ、アーサー様、一体どうっいうことですか…」


アーサーの呼び声により出て来た団員たちは吹き飛んでくる砂や枯れ葉が顔に当たりながらも生き抜こうとする一心でアーサーの元へと駆け寄った。


「他の奴ら見つけたんだろ?お前らもう用済み」


たったその一言だけ、そう言い放った。


「…は?ちょっと何言って…ちょ、ちょっと待っ」「黙れ」


なんとか説得しようとするも、アーサーは冷淡に構えるばかりで聞く耳も持っていない。


アーサーが逃げようとしている団員の手首を掴み転ばせると、巨体な男も空中へと飛んでいき黒に飲み込まれてしまった。


(いやだ、なんでこんなことになった?

死にたくない、ふざけてこんな組織入るんじゃなかった…)


様々な感情が入り混じる中で、その様子を最前で見ていた他の団員たちも叫び声を上げて逃げようとするが、醜く押され合いながら共々倒れていく。


それは団員たちの頭の中に"死"を連想させていた。


「エリスっなんとか飛ばさないようにはできないのかっ!?」

「さっきから風魔法で風を押し返してるんですけどっ…エネルギーが膨大すぎて私じゃ無理ですっ!」


(マリアのこの前の言葉から察するにエリスの方が魔力量が多い、エリスがダメならマリアだって無理だっ…)


梶原は自分は何もできないのだという無力感に押しつぶされそうになっていた。


「クッソ、こいつらを全員捧げても駄目か…」


団員たち全員が黒の穴へと吸い込まれていったが、まだ魔法は発動しないようだった。


(………今かっ)


その時だった。

今か今かと隙ができないかと様子を伺っていた梶原が無力ながらも立ち向かおうと重い足を一歩前に出した時。


空から聞こえてくる、何十年も生きていきた中で聞いたことのないそんか声だった。


「………っ()()は、なんだ…!?」


上を恐る恐る見上げるとなんらかの物体がこちらに近づいて、落ちて来ていた。

それにいち早く反応した梶原だったがそれがなんなのかはわからなかった。


「「………モン、スター?…」」

「ははっどういう原理だよ、これ」


だが、マリアとエリスの反応だけは違う。

アーサーはそれを見て笑っているのに、見慣れたような、恐れているような、そんな顔をしてあたのだ。


「モンスターだと…!?」


それはホラー映画でしか見たことのない、この世界にあってはいけない物体、生物であった。


歪な顔をした生物から発せられる声はゾンビそのものでありながらもそんなものとは程遠く気色の悪いもの。


それは間違いなく"異形"であった。


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