3 風の力
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「班長だろうと関係ない、3人全員殺してやる!」
wizardは勢いよく飛びかかってきた
双炎は炎の剣を生成し戦う
飛んでくる火炎弾を全て切り裂く
「岩井!回り込め」
バッ!
wizardの背後に回り込んだ岩井は、岩で硬質化させた手でぶん殴る
バーーン!!
「ぐはあっ!」
バタンッ!
こうして出来た隙を彼らは見逃さない。3人はwizardを仕留めにかかろうとする
「く…くそ…3人相手はきついか」
するとwizardは、持っている本を全て取り出した
彼はその中から真っ黒い本を取り出す
「2年前からあった禁断の書…危険なんか関係ない。ここで勝つためには…!」
wizardはその書を開いてしまった
「が…あ…グガガアア!!」
絶叫と共に、wizardの身体には黒い霧が纏う
wizardの身体はみるみるうちに巨大化し、3m程の、目が無数にあるトカゲのような姿に変わっていった
「グガガアア!!」
「なんだあの姿は…?」
さすがの双炎達も驚く
「分からない…見たこともない」
「グガガアア!」
制御不能となったwizardは本気で殺しに来る
ズドーン!ボガーン!
「こいつ…暴走してるのか!?」
「なんだこの力は…」
バゴーン!バゴーン!
wizardの攻撃は止まることがない
「これは少し離れながら戦わないと致命傷負うぞ…!」
バッ!
念のために3人はwizardとの距離をとる
wizardは、その3人が視界から消えると対象を周りの建築物に変えた
「グガアア!!」
バキッバギ!バンッバン!
それを見た岩井は
「あいつ…まじでやばいんじゃないか?このままじゃこの町が破壊されてしまう」
「wizardが俺らのことを認識していない内に、とどめを刺すぞ」
そこに太郎がやってきた
「皆さん…すいません」
「いいよ、気にするな。それより大丈夫なのか?」
「一応、回復してきたみたいな感じです」
「しかし、今のあいつをどうやって倒すんですか?」
「そうだよな…どうにかして動きを止めさせるにはどうすれば」
するとアクアが提案した
「太郎の氷の力を使って凍らすのどう?そこを私達が3人で倒す」
「なるほどな、それなら1回やってみるか…」
「そうだな」
そして、双炎達は身を隠しながらwizardに近づく。太郎は氷の力を使う準備を始めた
「よし、俺の力当たれ!!」
ビュン!ビュン!
その攻撃はwizardの両足に命中。その部分は瞬時に凍り、wizardは動くことが出来なくなった
「後は頼みます…!」
そうして双炎達の3人はwizardに必殺技を放つ
「グ…ガアア!!」
必死に暴れるwizardだったが、3人の必殺技をもろに受けたことで、吹き飛びながら元のwizardの状態に戻る。
最終的に着地場所は運悪く、wizardが破壊した家の鋭くとがった木片がむき出しになっている部分に勢いよく腹部を突き刺したのだった
ブサッ…!
wizardはそのせいで死んでしまった
双炎達は吹き飛んだwizardの行方を探そうとするが、結局見つからなかったので、ヒーローギルドに戻ることにした
wizardは敵の中でも上位の方なので双炎達は凄い功績を残した
「太郎、これからはちゃんとグループで行動するようにな」
「はい…調子に乗ってすいませんでした…」
「まぁ無事で良かったじゃん」
死者も出ずに、これで一件落着だと思っていた
しかし、その夜のことだった
ヒーローギルドの門前に誰かの死体が置かれる
その死体が見つかるのは次の日の朝のことであった
「おい!門前に、死体があるぞ…!」
ヒーローギルド内はパニックになった
しかもその死体の正体は、風グループの班長であるガルドだったのだ
「あのガルドさんが負ける…?」
「おいおい、流石にやばいだろこれ…」
当然この話題は太郎達の耳にも届く
そうして、太郎達は急いでその現場に向かった。
そこには多くの人がおり、その中に双炎達もいた
「双炎先輩…!」
「おぅ、太郎達か」
「ガルドさんが亡くなってしまったのって本当なんですか?」
「あぁ…本当だ」
「傷を見て分かることとしては、ガルドは誰かに殺されたな」
その通りで、ガルドには複数の傷と、力を破壊するためなのか、腹部に穴が開いていた
「ガルドを倒せるということは、combinationの可能性が高い。じゃあ何のためにここに放置してたんだ?」
「せっかくwizardを倒したというのに…」
そして、その現場にはザードも見に来ていた
彼は友であるガルドが殺されたことで、復讐心をあらわにした
「絶対に許さない…俺はガルドを殺した奴を絶対に殺してみせる。絶対にやってやる!」
タッタッタッ…!
「ザード。大丈夫か?」
双炎は優しくザードに接した。しかし、
「今の俺に話しかけてくんな…!ちっ…!」
ザードは舌打ちをしてどこかに去ろうとした
だが双炎はまだ引き下がらない
「何でそんなに毛嫌いすんだよ。仲良くしたいよ」
「そうだよ」
ロックは共感する
しかしザードは…
「理由はない…ていうか今は一人にさせてくれ」
そう言い、どこかへと消えていった
「まぁいつかは仲良くできるでしょう」
「出来そうな雰囲気じゃなかったけどね…」
そうして数時間後、社長は風グループの人全員を集める
「ガルドがいなくなったことで班長がいなくなってしまった。新たに班長を決めたいが…」
「申し訳ないが適任できるほどの経験値がみんなないんだよな…」
「まぁ一番経験積んでる人が班長でいいんじゃないですか」
「俺はやだよ」
「いやダメだ。仕方ないがやってもらうしかない。まぁ無理はしないでくれればいいから」
そうして社長は風グループの部屋から出て行った
「社長、遠回しに弱いって言ってません?」
「まぁ、このグループ基本的に緩かったですもんね。仕方ない」
………………
裏ではcombinationが誰かと話していた
「wizardが殺されましたが、これから先どうしましょうか」
謎の人物は返答する
「双炎はこれから脅威になるだろう。やるとしたら彼を殺すのがいいんじゃないか?」
「はい、それがいいですね」
次の日…
wizardの件で太郎は見回りをロックと行うことになった
太郎がロックと見回りをしているとそこに2人の女の子が走って来た
タッタッタッ…!
「太郎さんですよね」
「はい、そうですけど。君達二人は?」
「私の名前はコロンと言います。風グループに所属しています」
「私はクルンです。同じく風グループに所属してます」
「双子かな?」
この2人は太郎と同じ、3期生で入った双子のコロンとクルン
「その通りです。それより手伝って欲しいことがあるんですけど…」
「練習の手伝いをして貰ってもいいですか?」
「ん?いや…なんで俺らなの?」
「その理由は、まぁ元々風グループって活気がないグループで…グレンさんがいなくなったことで最弱グループになっちゃったみたいで」
「後、先輩の皆さんは話しかけにくくて」
「なるほどね。それじゃあ見回り終わるまで練習室で待ってて」
「分かりましたー」
一方、ヒーローギルドの食堂に設置されてあるテレビではニュースがやっていた
その内容は総理大臣がヒーローギルドに支援金を譲渡するというものだった
「これからのヒーローギルドの発展に期待しています」
その式には社長が出ていた
「今年の代も素晴らしいヒーローが入ってきましたので、是非期待して下さい」
「もちろん期待していますとも」
食堂で食べているヒーロー達はそれを見ながら会話している
「支援金てことは…給料上がるんかな?」
「それはあると思う。ナイス過ぎるな」
「だな」
そして、太郎とロックは見回りを終え、クルンとコロンのために練習室へと向かった
着くと太郎達は練習の用意を始める
「2人ともそうだな…どんな練習がいいとかあるかな?」
「命中の精度を高めたい。みたいな?」
「なるほど、それならあの的に魔法を当ててみようか」
そうしてクルンとコロンの練習が始まった
2人は風の力を使い必死に的に当てようとしている。最初の方は少ししか的に命中していなかったが、だんだんと続けていくうちに上達していくのだった
「ロックー!俺も練習しまーす」
太郎も参戦して練習し始めた
そうして、練習は数時間くらいで終わる
だが、ロックは一番大事な事を言う。それは、危険と感じたら早く逃げるということ
「ちょっと、お昼食べてないでしょ~」
そんな彼らを見てヒールがお昼ご飯を持ってきた
強くなれたかは分からないが、力がついたんじゃないかと感じるクルンとコロン
しかし、そんな彼女らを狙う怪しい影があった
そいつらの正体は、エレメントの力を奪おうとしている「combinationのグループ」とは違う「新たな敵グループ」だった
「あの2人を利用して、エレメントをおびき寄せる餌にしてやろう」
「combinationよりも先にエレメントを奪ってやる…」
次の日…
クルンとコロンは見回りがあるので2人で外に出た
ザッ…ザッ…ザッ…
しかし、その後ろを歩く怪しい影…
「cowの力…」
そう言うとそいつは黒い光を身にまとい、姿を変える
それに気付いた2人は振り返り、すぐに戦闘の準備をする
「いくよ、コロン!」
「分かった!」
2人は風の力を使ってcowに攻撃を始めた
バンバンバン!!
「そんなものか」
cowには全く効いていない
「吹き飛べ!はっ!」
ビュン!
cowは大剣を構え、振りかざした
「オラァ!」
ズバッ!
その攻撃は全て斬られてしまった
「次は俺の番だ…」
そう言うとcowは高く飛び、クルンの背後に降りた
ガシッ…!
その大きな手で、クルンの身体を掴んだ
「お前、こいつを返して欲しかったら太郎と一緒にここに来い!」
そう言うとコロンに地図を渡し、クルンを攫い逃げてしまった
「クルンーー!!!ど、どうしよう…このままじゃクルンが。いやまずは、太郎さんに伝えないと…」
タッタッタッ…
コロンは太郎を探しにギルドへと戻った
太郎の部屋のインターホンを鳴らすとドアからはロックが出てきた
「君達は…」
「助けてください…!クルンが、クルンが…!」




