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力の代償  作者: チョコ
2/24

2 開花

1/12編集


dirtyを倒し、次の日の見回りを終える


  

次の日―― 今回は午前中だけの見回りだったので、そこからは暇になっていた。外でのんびりしていると、太郎のもとに社長がやってくる

「太郎、報酬はうけとらないのか」


「報酬?貰えるんですか」


「貰ってないのは君だけだよ。暇そうにしてたからさ、行くなら今のうちだ」

そうして太郎は、報酬を貰いにギルド内にある銀行へと走っていった

「これでなんかおいしいものでも買おうかな~」

太郎はウキウキしながら、報酬を貰いにギルドの敷地内にあるお金を管理している建物に入っていった

受付で報酬を貰う手続きを始める

「はい、しっかりと報酬の方が出てますね」


「報酬って、こんな早く貰えるものなんですか?」


「社長から特別に、だそうです。よかったですね」


「そこまでしなくてもいいのに…」


「まぁ貰ったら良いじゃないですか。はい、用意が出来たのでどうぞ」


「それならありがとうございます。すいません…」

手続きも早めに済んだことで、太郎は戻ろうとした。しかしその時だった

 


 

「おい!強盗だ。早くこの袋に金を詰めろ!」

強盗が侵入してきた

「通報されないように、ここにいる奴らの携帯は全て没収させてもらう」


  

そういうと、そいつは左手に悪の魔法石であるmoneyの力を持ち始めた

その強盗は黒い光と共にmoneyの力へと姿を変える

そして、右手に装着された機械を上に挙げ、磁石かのように全員の携帯を没収した

「これでもう通報されない。おとなしく言うことを聞くんだな。ふっふっ…」


「くそ…エレメントの力が開花してあれば助けられるはずなのに」

太郎はそう心の中で思った。


緊迫した状況が続く中、moneyは何かに気付く

「おいお前!」


「誰の事だ…?」

 

「お前だよ!エレメント!」


「何で俺のことを知ってるんだ…」


「知ってるさ、俺はエレメントを狙ってるからな。ついでだ、お前のその力…よこせ!」

 バンッ!

太郎を蹴り上げた

 

 ドスッ…

「ぐはっ!くそ…何でこうなるんだよ。誰も助けがこないこの状況…俺がお前をぶっ倒さないといけねぇじゃねぇか!」

覚悟を決めた太郎は走り出した

 タッタッタッ!

「ふっ、はっ!」

 バンッバン!

moneyの顔面を2発ぶん殴る


「こいつめ…!」

 カチャッ…

moneyは、手に装着した機関銃を撃つ構えをする


「くそ…エレメント!開花してくれ!」

 

「死にやがれ…ドルバースト!」

 バババババ!!!

金貨の弾を放ちまくる


「くそ…」

太郎は必死に走って避ける。だが…

 

 ブスッ…

「グハッ!」

 ドサッ… 

しかし、何発かが太郎に当たってしまう

幸い心臓でなく腕に当たったが、太郎はその場で倒れ込んでしまう


 

 トコトコ…

「生身の人間が全て避けられると思ったか!」

 ガシッ!

太郎の首を掴み、高く持ち上げる

 

「ウッ…グガ…」



「さぁ…死のうか」

その時だった。moneyの足に何かが貫く

 ブサッ!

「うがっ…!なんだこれは…!」

貫いた物の正体は鋭く形が変わった岩だった。痛みによって、太郎の首をつかんでいた手を離した

それを見た太郎はロックのおかげだと喜んだ。しかし辺りにロックはいない

すると、太郎のエレメントの力が激しく光りだした



「遂に…開花したんだな。俺はそれを待っていたんだよ」

「よし…お前のその魔法石を奪えば!お前のその力を使える!よこせぇ!!!」

 

「これなら戦える。かかってこい…!」 

太郎は風の力を使い、moneyを遠くへ飛ばす

 ビュン!

 

 バンッ!

「ぐはっ!」


「まだだ…くらえファイヤー!」

 

 ボワァ!

燃えさかるmoneyは悶絶する


「地獄は始まったばっかだ。ブリザード!」

 ガチン!

moneyの身体は凍り付いた


「確実に倒す!ファイヤー!」

 ボワァ!

太郎は容赦なく氷の力でmoneyを凍らせ、次の瞬間燃え盛る炎でその身体を焼き尽くした。凍りつく音と炎の轟音が交互に響き渡り、moneyは次第に動きを止めていった

 

「money、開花させてくれてありがとう。生まれ変わったら強盗とかしないようにね」

 ブサッ!

そして、最後にロックの教えの通りmoneyの力の魔法石を壊す


太郎の勇敢な姿に、周りの人は拍手する

「ありがとうヒーロー!」


「ありがとね!」


「いえいえとんでもないです。ヒーローとしてやることをしたまでです」

そう言葉を残し、かっこつけながらその場を去った



「ちょっとかっこつけすぎたかな~」

太郎が外を出ると、誰かが太郎のことを待っていた。しかし、そいつの姿は悪の魔法石を使った禍々しい見た目。そいつが敵であることは一目瞭然

「お前まで俺を襲いに来たのか?でも俺は今さっきエレメントが開花したばかりだ。お前なんてすぐ倒せるぞ」


「私はwizard、まず開花おめでとう」


「なんなんだこいつ…」


「お前じゃ俺を倒せないのは確かなんだが、お前はもっと経験を身につけろ」

「俺はお前のことをしっかりと見ているからな」

 スッ…

そう言うとwizardは姿を消した

「wizard…何だったんあいつ。だが敵なのは違いない。もう怖いから部屋戻ろ」




 

部屋に戻るとドアの前には社長が立っていた

「おつかれ!噂によると、その力開花したらしいな」


「はいそうです!」


「遂にだな。太郎はこれから本格的にヒーローとして活躍できる」


「本当ですか!」


 ガチャッ!

太郎達が住むシェアハウスのドアが開く

そこからはロックが出てきた

「あれ、社長と太郎?」


「おぉ、ロックじゃないか!良いところに来たな」

「遂に太郎がエレメントを開花させたんだよ」


「へぇ~そうなんですか!それは良かった」


「これからは見回りも1人で行けちゃいますね」

調子に乗る太郎

そしてそれに乗る社長

「太郎なら余裕だな!はっはっはっ!」

 

冷静にツッコむロック

「社長…さすがに1人は危ないんじゃないですか?」


「そうか?なんか…太郎なら1人でも戦える気がするんだよな」


「社長が言うなら大丈夫なんですかね?」


「明日か…なんかちょっと緊張するな」


 

「太郎なら大丈夫さ、それじゃあまた明日」

そして社長はエレベーターを使い戻っていった

 







 

次の日…

初の1人での見回りに出る太郎。少し遠くにあるイアルの町に向かう。

太郎は向かっている途中、イアルの町の隣町を見回りするガルドに出会う

「おぉ、太郎君。調子はどうですか?」


「非常に良い感じですよ。今日はエレメント開花記念として、1人で見回りするんです」


「へぇ~1人で見回りなんて班長しか出来ないのに。でも、それだけ社長に信頼されているんだね」


「ありがたいことに、それじゃあ頑張ってきます」


「それじゃあ、気を付けてね」

そうして2人はそれぞれ目的の場所へと向かう



 

 

 トコトコ… 

そして太郎はイアルの町に着いた

いつもはロックが近くにいたから話し相手には困らなかったが、今回はいない。少し太郎はつまらなさを感じてしまった

「早く見回り終わんないかな…1人ってやることないな」 

数分間、特に何も起きないので。少しの間だけコンビニに行くことにした

「何か食べよ」

軽くおにぎりで済ますか、がっつりとお弁当を食べるか決めていたその時だった。外から大きな爆発音が聞こえる

 バーーン!!

「何だ…!」

 

太郎はそのコンビニから出て、外を確認する。するとそこにいたのはあの時いたwizardだった

「エレメント!お前の力は開花したが、その力はまだ未熟だ!私の計画にその力は必要不可欠となる。だから私はお前を育成させてもらう」


「お前は…wizardだっけな…」

「育成とか気色悪いけど、ぶっ倒してやるよ」


「エレメントは確かに強い。しかし一番大事なのは中身。どれだけ経験を積んだかが大事なんだよ」


「もしかしたらやばい奴かもしれない…」

すると太郎は携帯を取り出し、双炎に救助の連絡をする



  

そしてその連絡を受け取った双炎

「太郎…今行くから待ってろ!」

急いで用意をし、その場に向かう

 バッ!

 

 

「双炎!急にどうした…!」


「岩井、どうやら何かあったようね」


「双炎の急ぎ具合からして緊急事態かもしれない。アクア、俺らも行くぞ」

後を追うように岩井、アクアも向かっていった




 

「オラァ!」

wizardは火炎弾を太郎に飛ばす

太郎は避けながら反撃、同じように火炎弾を飛ばす。しかし、

「経験が物を言う。はあっ!」

 バーン!

wizardの放つ一発が太郎に当たってしまう。

が、太郎はすぐ立て直す。エレメントの力を使い

六種類の中から氷の力を使う

「くらえ!」

しかしその攻撃は火炎弾によって消されてしまう

wizardはすかさず追い打ちをしかける

 バババババ!!!

 

「ぐあっーー!!」


「ふっふっ…エレメントもこんなもんか」

太郎にだんだんと近づいてくるwizard

 トコトコ…

「このままじゃ死んじゃうけど…?」


「まだだ、ここで死ぬわけにはいかない!水の力!」 

 バシャッ!!

「オラァ!!」

 バンバン!

 

「ぐはっ…!なるほど…少しはやるな」


 バッ!

太郎はwizardから離れる

「おいお前、エレメントの力は六種類使えるのを忘れてたのかな」


「調子に乗るのも今のうちだ」

するとwizardは岩の書を取り出す

「お前が水の力を使うなら、俺は岩で殺す。俺はこんなことも出来るんだよ…」


「なんだその本は…?」 

wizardは鋭くなった無数の小粒の岩を生成し、太郎に向けて投げてきた

 ヒュンヒュンヒュン!

 

「うっ……!くそ…」

 バンッ!

太郎に当たってしまう

「ぐはっ!」

 バタッ…



太郎は負けじと岩の力で対抗する。しかしwizardには当たらない

次にwizardは火炎の書を開き、また火炎弾をとばす。そして、その攻撃は太郎に当たってしまう

くらってしまった太郎は、上手く立てなくなってしまった


だんだんと近づいてくるwizard。

絶体絶命の状態となった太郎はただその光景を見ていることしか出来ない

 トコトコ…

「太郎君…もう終わりなのかい?ハッハッハッ!!」


 


 タッタッタッ…

「太郎!諦めんな!」

そこに現れたのは双炎


「お前は火グループの班長双炎…」


「wizardか…お前はここで殺す!」


後から合流したアクアと岩井

「あいつ、wizardじゃない…?」


「逆にこれはいいタイミングかもな…」


「私はまず太郎を避難させるわ」


アクアに抱えられる太郎

「アクアさん…ありがとうございます…」

間一髪のところで太郎は助かった

ここからは先輩3人とwizardの戦いが始まる



 

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