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『戦火の絶えぬモクモク王国で、暗殺稼業の成り上がり貴族の長男に転生した(※生まれながらの裏切り者)について』  作者: 凪塩 未来


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シーズン3:第1話:静かなる日常の終わりと、新たな手紙

『戦火の絶えぬモクモク王国で、暗殺稼業の成り上がり貴族の長男に転生した』、いよいよ第3シーズンが開幕です!


国内外の敵をすべて打ち破り、束の間の平和な執筆生活を満喫していた主人公・空。しかし、スズメスズメ帝国の天才研究員セレスティアとの秘密同盟を経て、物語はいよいよ大陸全土を揺るがす「古代の真実」へと動き出します!


新たな波乱と無双が交差する第3シーズン第1話、今回もぜひお楽しみください!

ブックマークや評価での応援も、よろしくお願いいたします!

モクモク王国の首都にある連才家の豪邸。

その最上階にある私の自室では、いつものように心地よい羽ペンの走る音だけが響いていた。


「よし、これで第3シーズンのプロット第一陣は完璧、と……」

私は手元の原稿用紙に満足げな視線を送り、ふうっと小さく息をついた。

国内外のすべての敵を粛清し、ペコペコ帝国もマケマケ皇国も完全に沈黙させたあの決戦から、すでに数ヶ月が経過していた。今のモクモク王国は、我が連才家の圧倒的な権力と恐怖の抑止力によって、かつてないほどの平和と安定を保っている。


日中はウェブ小説の執筆に没頭し、夜は静かに自室の紅茶をすする。そんな理想的なスローライフ(?)を謳歌していた私だったが、世の中というのは、どうやら私の平穏な時間をそう長くは許してくれないらしい。


コン、コン。

優雅なノックの音が響いた後、側近の影が音もなく部屋に入ってきた。


「若君、お仕事中失礼いたします。……スズメスズメ帝国方面から、我が家宛ての『特急魔導書簡』が届いております」


「スズメスズメ帝国から、かい?」

私は羽ペンをピタリと止め、冷ややかな黒い瞳を側近に向けた。

「あの天才研究員のセレスティアからかな。彼女との秘密同盟を結んでから、表向きには何の接触もしていなかったはずだけれど……。何か新しい進展でもあったのかな?」


「はい。封印の魔導回路に厳重な暗号が施されており、若君の魔力でしか開封できない仕様になっております。中身を確認いたしますか?」


私は軽くうなずき、手を出した。

側近から差し出された漆黒の封筒を受け取り、指先から微量の「黒い魔力」を流し込む。パチン、と心地よい音を立てて魔導の鍵が解除され、中から折りたたまれた一枚の羊皮紙が滑り出してきた。


2. セレスティアからの警告

羊皮紙に書かれていたのは、セレスティアの直筆によるものだった。そこには、彼女の冷静な性格には似合わない、どこか焦燥感を含んだ文字が並んでいた。


『――連才空様。お久しぶりです。

私がモクモク王国の地下深くに眠る「禁忌の魔導炉心」のデータを分析し続けていたところ、我がスズメスズメ帝国の最高中枢に保管されていた禁秘の古文書と一致する驚愕の事実が判明しました。


あの炉心は、単なる古代のエネルギー装置ではありません。

数百年前にこの大陸から姿を消した「旧き異界の神々」をこの世界に再び呼び戻すための、巨大な「召喚の核」そのものだったのです。


そして現在、我が帝国の強硬派上層部が、私たちの知らないところで極秘裏にその「炉心の起動実験」を強行しようと動き出しています。このままでは、モクモク王国の地下迷宮ごと、大陸全体が異界の闇に飲み込まれることになります。


すぐに連絡を取り合いたい。至急、中立地帯での密会を求めます。セレスティアより』


読み終えた私は、静かに羊皮紙をテーブルの上に置いた。


「旧き異界の神々を呼び戻す、召喚の核……ねぇ」

私はクスリと冷たく笑った。

「人間の欲深さというのは、本当に国境を越えて果てしないものだね。自分たちの足元がどうなってもいいから、禁忌の力で世界を支配しようってわけかい」


「若君、これは……事実でしょうか?」側近が表情を引き締めて尋ねた。

「セレスティアがあそこまで焦った文字を書くのは珍しい。彼女の研究データに嘘はないだろうね。ペコペコ帝国やマケマケ皇国が大人しくなったと思ったら、今度はスズメスズメ帝国内部の狂犬どもが暴走を始めたというわけだ」


3. 次なる舞台への序曲

私は椅子から立ち上がり、窓の外に広がるモクモク王国の美しい街並みを見下ろした。

平和な日常を満喫していたつもりだったが、どうやら私の執筆机の平穏は、ここで一度お預けにしなくてはならないらしい。


「準備をしようか」

私が振り返ると、側近は深く一礼した。

「はっ。どのようなご指示を?」


「スズメスズメ帝国の狂犬どもが我が国の地下の炉心に手を出そうというのなら、先手を打ってその首を根元からへし折ってやる必要がある。……それと、セレスティアとの密会の準備も進めなさい。彼女がどんな情報を掴んでいるのか、直接確かめておかないといけないからね」


「かしこまりました。直ちに我が家の精鋭暗殺部隊に動員をかけます」


「大げさな動員は要らないさ。前回と同じように、僕が一人でひっそりと奴らの野望を粉々に粉砕してくるだけさ。……さて、ウェブ小説の予約投稿も数日分は済ませておいたし、出かけるとしようか」


影の貴公子として大陸全土にその名を轟かせた十二歳の少年は、静かな書斎をあとにして、世界を揺るがす新たな巨大な陰謀の渦へと、再びその一歩を踏み出すのだった。

『戦火の絶えぬモクモク王国で、暗殺稼業の成り上がり貴族の長男に転生した』第3シーズン第1話、お読みいただきありがとうございました!


平穏な執筆生活を送っていた空のもとに届いた、スズメスズメ帝国の天才研究員セレスティアからの緊急の書簡。そこには「禁忌の魔導炉心」を用いた恐るべき世界滅亡の計画が記されていました!

全15話でお届けする第3シーズン、幕開けから波乱の展開ですが、いかがでしたでしょうか?

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