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何でも屋に招かれた記憶喪失で妖刀使いの僕は、全ての依頼を切り刻もうと思います。  作者: 失踪 -Sisso-
第一部 『黎明奇譚 Restart The World』

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第三十一審 『聖霊の祝福』

失踪です。

キャラ設定資料を公開しようと思ったんですけど、このサイトのシステム上、上手いやり方がわかんなくて断念しました。見れた人はラッキーです。

「……不気味だな。さっきまではそれなりに人が多かったのに、不自然な程人の気配を感じない」


そう呟いて前へ進み出るイオリを横目に、慌ただしく動き始めた聖霊を眺めていた。

その姿は、まるで何かを伝えようとしているかのような……。

そこで気がついた、何者かの気配が迫る。


「イオリ、下がれ!」


そう叫んだ時には既に目の前に迫っていたその光が集合した弾幕のような何かを、半ば反射的に詠唱をして引き抜いた刀で切り裂く。

咄嗟に上げたその声によって、周りにいた三人は何とかそれらを回避することが出来ていた。


「……これを斬るか。大した実力者だな」


声がした方向に視線を向けると、そこには見覚えのない、長い髪を(なび)かせる狩衣(かりぎぬ)を纏った橙色の長髪の女が立っていた。

隠そうともしないそいつから漂う威圧感で、あたりの空気が張り詰めるのを無意識ながら感じ取ってしまう。


「貴様らの目的は見え透けている。邪魔させてもらうぞ。こちらにも目的があるのでな」


そう告げるとそいつは手を高く掲げ、何かを口にした。

すると次の瞬間、雲の上から光が降り注ぐ。

反応しきれなかったことに加え、あまりの眩しさに咄嗟に目を覆ってしまったが、それらは僕に直撃することはなかった。

……そう、僕には。

(やが)て光が晴れ周囲を見渡してみるが、先程まで近くにいたはずの二人の姿が見当たらない。


「殺してはおらん。(むし)ろ死なれるとこちらとしても都合が悪いからな。この境界のどこかに強制移動させただけだ。そう簡単に目的を果たされては困る。さぁ、お前はどうする?私に挑んでくると言うのなら─────」


「黙れ下郎。僕にはそんな時間はない。さっさと道を開けろ」


「……釣れないな。まぁ良い。健闘を祈るぞ」


そう煽るように告げ、不気味に笑いながらそいつはその場から姿を消した。

今のあいつに関しても気になることはあるが、そんなことよりも僕の周りを絶えず漂っていた聖霊に視線を向ける。


「『エーレ』、ここからはどう進めばいい」


『エーレ』と名付けたその聖霊に問いかけると、道筋を示すように、僕の前を漂い始める。

それを追って僕は入り組んだ街路を走り続けた。



「……はぁ。どこだよここ……」


刀を片手に携えたまま今日二度目の強制移動に頭を抱える僕は、周囲を見渡してため息をついた。

今日は散々だな。たまたまこれから逃れられたエイルが羨ましいと思ってしまうレベルだ。

道案内してくれる人が居なくなってしまった。ここからはどう動くべきか。

真っ先に手探りで正解を探し当てるという方法が思い浮かぶが、あまりにも効率が悪い。

この状況での最善策は、その辺にいるRebellion(リベリオン)のオペレーターを脅して場所を割り出すことだった。


「まぁ……他に選択肢もないしな」


周囲の光景は先程までと大差ない。建物が立ち並んでいる様子。

歩き出そうとした瞬間、何者かの気配が接近していることに気がつく。

咄嗟に瞬間を確認するが、その気配の正体は確認できなかった。


「上か……!」


それに気が付き、近くの建物の屋上に視線を向けた瞬間、銃声とともに激しいフラッシュが薄暗い周囲を照らした。

一瞬持っていた刀を引き抜こうか迷ったが、フラッシュが別々の場所に、少なくとも三つ存在しているのが視界に入り、咄嗟の判断で動作を中断し、走り出す。

物陰に滑り込み、耳に着けていた通信機を操作するが、鳴り響くのはノイズのみ。


「ジャミングか……」


吐き捨てるようにそう呟くと、改めて刀を引き抜いた。

少なくとも僕の異能力は近づかなければ意味が無いため、武器が刀一本では遠距離武器を持っているあいつらにはかなり分が悪い。

そう考える一瞬のうちに、僕は物陰から飛び出して再び走り始める。

身を隠していた時間は僅か数秒間。

動きを読まれてさえいなければ、このタイミングでリロードを挟むと読んでの行動だったが、どうやら成功したようだった。

そいつらの予想を裏切り、迅速に別の物陰に移った僕は、そのまま障害物を伝って、一人ずつ仕留めようとそいつらとの距離を詰めていく。

やはり読み通り、再び物陰から僕が飛び出すと予想して銃を構えたまま静止しているそいつらを横目に、僕はそのうちの一人が陣取っている建物に辿り着いた。

先程気がついたが、こちらを狙っている奴は合計で三人。加えてそれぞれ別の建物を陣取っているため、一人ずつの対処が必須となる。一箇所ずつ攻めようと動いていたのは正解だったようだ。

そう考えながら、足音を立てないように建物の階段を昇って行った。

お楽しみいただけましたか?

未だになろうの機能が分かってない。


では、次は第三十二審でお会いしましょう。

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