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何でも屋に招かれた記憶喪失で妖刀使いの僕は、全ての依頼を切り刻もうと思います。  作者: 失踪 -Sisso-
第一部 『黎明奇譚 Restart The World』

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第二十七審 『出走』

失踪です。

絶対どこかしらで投稿するの忘れる日出てくると思います。今日もギリギリで思い出しました。

「えー!ここ入れなくなっちゃったんですか?」


「あぁ、理由は情報漏洩を防ぐためお前たちに伝えることはできないが、急遽決まったことだ。ここを通すことはできない」


「そこをなんとか……お願いできないですかね……?」


「無理なもんは無理だ。諦めるんだな」


不満そうな顔をしながら少し後ろで待機していた僕らの方に戻ってくる彼女は、僕らに何か言うよりも先に大きくため息をついた。


「こんなの聞いてません……どっちかの派閥の仕業でしょうか。それも、今話題の第三勢力が関連してるのかも?しかし、困りましたね。待機していたはずのもう一人のメンバーとも連絡がとれませんし、内部の調査も行えないとなると流石に頭を抱えてしまいますよ」


そこで、ミロクに連絡をしていたバアルも、戻って来るなり呆れたようにため息をついた。


「ミロクも心当たりが無いそうだ。そうなるとやはり勢力争いをしているどちらかの派閥か、例のRebellion(リベリオン)とかいう勢力が怪しくなってくるな」


「だが、外部の人間が立ち入れないようにしているってことは、より一層怪しくなってくるな。どうにかして内部に侵入したりできればいいんだが……」


僕のその言葉を聞いたエイルは胸を張り、自らをアピールするように話し始める。


「そういうことならお任せ下さい!この程度の警備を掻い潜るなんて、私にかかればちょちょいです!元よりその予定でしたしね。ここには自警団の幹部もいることですし、あなたが許してくれるのであればすぐにでも動き出しますが」


隣にいたバアルは、何も言わずに『行け』とジェスチャーを見せる。

それを見たエイルは満足気な笑顔を見せてから歩き出し、僕らはその後を追った。

そうして歩いて行った僕らは、(やが)て繁華街中心部から少し離れた場所にある薄暗い路地裏のような場所に踏み込み、その奥にあった建物の前で立ち止まる。


「この辺の警備は手薄なんですね。舐められたものです。とりあえず、この建物の屋上まで上っていきますよ」


「ここの屋上……?そこからどうやって繁華街内部を調査しに行くんだ?」


「簡単な話です。建物の屋上から隣の建物に飛び移って移動していくだけですよ。と言っても、この場所も言ってしまえば内部ではあるんですけどね。ここまで来る過程で周辺を警備していそうな人たちの動きをできる限り追っていたんですが、警備の範囲は恐らく中心部から円を描くように半径一(キロメートル)から二粁。勿論この繁華街は中心部から円を描いて二粁に収まらなければ、そもそも円形ですらありません」


説明しながら彼女はドアノブに手をかける。


「簡単に説明しましょう。四角形の中に収まるように円を描いてください。そうすると四隅には円に収まりきらなかったスペースが出てきますよね」


扉を開けて、内部の様子を覗き込むように確認しながら続ける。


「その一角にあるのがこの場所です。建物の上にまで警備を配置している様子は見えませんでしたし、この周辺はかなり入り組んでて迷路みたいになってるので、ベストな判断だと思いますよ」


そう言いながら、彼女は建物の中に入っていき、階段を登って上のフロアに向かっていく。

僕らも同じように彼女を追っていくと、軈て屋上に辿り着き、見渡してみると、近くの建物の屋根や屋上を見下ろす形で一望できた。


「ひとつ注意なんですけど、もし見張りに見つかったりしても、絶対に立ち止まらないでください。あなた達の目的はノーヴェル領領主の奪還だと聞いています、行く手を阻む人間の掃討では無いでしょう。その代わり、最速で移動出来るルートを提供させてもらいます。しっかり着いてきてくださいね」


間もなくして僕らに合図を出した彼女は屋上から飛び出し、近くの建物に飛び移っていく。

僕らも彼女を見失わないように建物の屋上を伝って移動し始めた。

その最中、人気のない街路を徘徊する見張りと思しき人物を何人か見かけたが、僕らには気がついていないようだった。


数分経っただろうか。

少し大きめの建物の屋上で彼女が立ち止まったため、そこにあとから辿り着いた僕らも一度立ち止まる。

彼女は端末を片手に、頭を掻きながら唸っていた。


「どうした?仲間から連絡でも帰ってきたか?」


「逆ですよ逆。ここまで内部に入ってきても連絡がとれないんです。確かにこの繁華街にいるはずなんですけど、ここまでくると何かしらの電波妨害をうけているか、戦闘中だったりして返事が出来ない状況としか考えならないんですよね……」


険しい顔をして端末の画面を見つめ続けるそいつを横目に、周囲を見回してみる。

それなりに高い密度で建物が並んでいるからか、景色はどこまで進んでもあまり変わらない。見張りも依然としてその辺を歩いている。


…………あ。


「見つけたぞ!侵入者だ!そこの建物の屋上にいるぞ!」


「げっ、見つかっちゃいましたか。行きますよ、急いでくださいね」

お楽しみいただけましたか?

何書こうかなーと悩んでたら18時まであと8分。

焦ったのでこれで投稿します。


では、次は第二十八審でお会いしましょう。

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