表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルアップする世界 ーこの世界はレベルを上げなければ生き残れない。ー  作者: レモンティー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/13

第四話:隠しクラス

九条 貴教は迷わず、その選択肢へ手を伸ばした。

?????

指先が触れた瞬間──

画面が黒く染まった。

同時に、世界が“止まる”。

崩れかけた瓦礫。

振り下ろされるオーガキングの拳。

舞い上がる粉塵。

すべてが空中で静止していた。

「……時間が、止まってる?」

声だけが、自分の中に落ちる。

その静寂の中心に、人影が現れた。

白いローブ。

顔は光に覆われ、輪郭すら曖昧。

「最初の試練を越えた者よ」

九条は身構える。

「お前は誰だ」

その存在は、少しだけ間を置いて答えた。

「私はこのシステムの案内人」

「人は《管理者》と呼ぶ」

九条の目が細くなる。

「この世界をゲームにしたのはお前か?」

「違う」

即答だった。

「私は“維持する側”だ」

空気がわずかに重くなる。

「ゲームに変えた存在は、別にいる」

「別に……?」

「いずれ知ることになる」

その言葉と同時に、新たな画面が開いた。

隠しクラス

適応者アダプター

世界で最初の取得者

クラス効果

・戦闘中の成長速度 大幅上昇

・あらゆる武器適応

・条件付きスキル自動習得

・レベル上限:∞

「……∞?」

通常クラスには「Lv.100」の制限がある。

だがこのクラスだけは違った。

限界という概念そのものがない。

管理者の声が続く。

「この力を得るかどうかは、お前自身が決めろ」

九条は一度だけ、息を吐いた。

そして、笑った。

「決まってる」

「生き残るためなら、どんな力でも使う」

選択確定

《適応者》取得

その瞬間。

時間が動き出す。

世界が“再起動”したように。

オーガキングの拳が迫る。

だが──

九条は片腕でそれを受け止めていた。

「グォッ!?!」

鬼の目が揺れる。

初めての動揺。

ステータスが跳ね上がる。

筋力:42 → 58

適応発動

九条は一歩踏み込む。

棍棒を捨てる。

拳を握る。

「もう十分だ」

右拳。

ただそれだけ。

ドォォォン!!

衝撃波が空間を貫いた。

オーガキングの胸に大穴が開く。

1,204ダメージ!!

鬼は数歩後退し、ゆっくりと膝をつく。

「グ……ァ……」

そして──光の粒となって崩れた。

ボス討伐成功

レベルアップ!

Lv.10 → Lv.15

金色の光が九条を包む。

同時に、巨大な宝箱が出現する。

「これが……報酬」

中にあったのは一本の黒い剣。

《黒曜の剣》

レア度:S

そして一枚の地図。

中央には赤い印。

第二ダンジョン

竜哭りゅうこくの塔》

その瞬間。

世界中の空に同じ通知が表示された。

世界初のボスが討伐されました

討伐者:?????

「誰だ……?」

「もう倒した奴がいるのか……?」

世界がざわつく。

しかし名前だけが、意図的に伏せられていた。

その頃。

九条は静かに黒い剣を腰に差していた。

「まだ始まったばかりだ」

その言葉は、誰にも届かない。

ただ一人──

暗闇の中で、それを“見ていた者”がいた。

薄暗い空間。

少年。

年齢は九条と同じくらい。

その瞳には、同じように青いシステム画面が浮かんでいる。

彼は笑った。

「ようやく現れたか」

「《適応者》」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ