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地上ゴキブリ族、レッドローチとの出会い


「よーし、拠点も無事完成したし、これで少しは安心して過ごせるようになったな。」


俺は拠点の入り口で大きく伸びをしながら、これまでの労働の成果を見渡した。地上での生活がいよいよ本格的に始まり、ゴキブリ族もこの新しい場所で順調に活動している。食料確保もバッチリだし、寝床も整っている。


「でもさ、リーダー、これだけ安全な場所が確保できたんだから、他にもいろんな発見ができるかもしれないよな。」


ゴキブリ族の一匹が、好奇心いっぱいの目で俺に話しかけてきた。確かにこの広い地上には、まだまだ未知の世界が広がっている。


「そうだな、俺たちはまだ地上の一部しか見ていない。もっと探索して、他のゴキブリ族や面白い生物に出会えるかもしれないぞ。」


俺は仲間に同意し、次の探索に向けて気持ちを高めていた。地上にはきっとまだ他の生物や、同じゴキブリ族が生息しているはずだ。


---突然の出会い!地上ゴキブリ族、レッドローチとの遭遇---


「さて、どの辺を探索しようかな…」


俺が考え込んでいると、遠くからカサカサと足音が聞こえてきた。その音は、地下で聞き慣れたゴキブリ族のものとは少し違う。何かが急いでこちらに向かっている気配がする。


「リーダー、あれ…誰かがこっちに向かってきてないか?」


仲間の一匹が不安そうに俺に耳打ちした。その言葉に俺も緊張感を覚え、周囲を警戒する。すると、目の前に現れたのは…なんと、赤く光る甲羅を持つゴキブリだ。


「お、お前は…?」


俺は驚きながらそのゴキブリを見つめた。明らかに俺たち地下ゴキブリ族とは違う姿をしている。甲羅が赤みを帯びていて、やや体も大きい。


「レ、レッドローチだ…!」


俺はすぐに思い出した。地上に生息しているゴキブリ族の一つ、レッドローチだ。彼らは地上で暮らし、俺たちとは違う過酷な環境で生き抜いていると聞いていたが、まさかこんなところで出会うとは。


「はぁ、はぁ…助けてくれ…!」


レッドローチは息を切らせながら俺たちに駆け寄ってきた。その様子はまるで何かに追われているかのようだった。


「おいおい、どうしたんだ?そんなに慌てて…」


俺が状況を聞こうとした瞬間、後ろから巨大な影が現れた。それはまたしても巨大なカエル型の魔物だった。


「うわぁぁぁ、またカエルかよ!しつこいなぁ!」


俺は驚きながらも、とっさにレッドローチの肩をつかみ、近くの隙間に飛び込んだ。ゴキブリ族の特技である、狭い隙間に素早く潜り込む技を駆使して、どうにかその場を切り抜けることができた。


「ふぅ、助かった…けど、なんでお前がカエルに追われてるんだ?」


俺は息を整えながら、レッドローチに尋ねた。彼はまだ動揺しているが、なんとか答えを返してきた。


「俺たちレッドローチは、地上ではいつも魔物に追われてるんだ。特にこのカエル型の魔物には目をつけられやすくて…」


---レッドローチの苦労話が始まる---


レッドローチはため息をつきながら、地上での過酷な生活について語り始めた。


「お前たち地下のゴキブリ族は、狭い隙間を活かして生き延びられるかもしれないが、俺たちレッドローチはいつも広い場所で魔物に追われるんだ。地上では隠れる場所も少なくて、すぐに目をつけられてしまう。カエル型の魔物なんて、俺たちを餌だと思ってるから、常に狙われてるんだよ。」


レッドローチの言葉には、地上での生存の厳しさがにじみ出ていた。俺たち地下ゴキブリ族とはまた違った苦労を抱えているようだ。


「それは…大変だな。でも、そんなに魔物に狙われるのか?」


俺は信じられない思いで彼の話を聞いていた。地下でも魔物は多いが、少なくとも隠れられる場所が豊富にある。だが、地上では広大な空間で逃げ場が少ないという。


「そうなんだよ。しかも、俺たちは赤い甲羅だから、余計に目立っちゃうんだ。地上での生活は過酷そのものだぜ…」


レッドローチはがっくりと肩を落とし、さらに続けた。


「それだけじゃないんだ。食べ物も見つけづらいし、何かを見つけたと思ったら、他の魔物に横取りされることもある。俺たちは地上で常に餌として狙われてるんだよ…」


彼の話を聞いて、俺は改めて地上での生活がいかに厳しいかを実感した。地下の生活も楽ではなかったが、少なくとも俺たちは隠れながら生きることができた。しかし、レッドローチたちは広い地上で常に危険にさらされている。


---レッドローチを助ける決意---


「それは…放っておけないな。お前たちレッドローチがそんなに苦しんでいるなら、俺たちが何か手助けできないか?」


俺は真剣な顔でレッドローチに言った。彼の話を聞いていると、どうしても放っておけない気持ちが強くなってくる。


「本当に…助けてくれるのか?」


レッドローチは驚いたような顔で俺を見つめた。彼にとって、誰かから助けを求めること自体が久しぶりのことだったのかもしれない。


「もちろんだ。俺たちゴキブリ族は仲間だろ?同じゴキブリとして、困っている仲間を見捨てるわけにはいかないさ。」


俺は胸を張って答えた。レッドローチが苦労しているなら、俺たちが協力してその困難を乗り越える手助けをするべきだ。


「ありがとう…ありがとう、本当に…!」


レッドローチは感激のあまり、涙を浮かべて俺に感謝の言葉を伝えてきた。こんなに苦労してきた彼らを放っておけないのは当然だ。


「さて、まずはお前たちが安全に暮らせる場所を探さないとな。俺たちが見つけた拠点なら、安全に暮らせるはずだ。」


俺はレッドローチを安心させるために、俺たちが作った拠点のことを説明した。そこなら、カエル型の魔物からも守ることができるし、地下へのワープゲートもあるため、必要なら地下に避難することも可能だ。


「本当に…そんな場所があるのか?」


レッドローチは驚いた顔で俺を見つめた。彼らにとって、安全な場所を手に入れることは夢のような話だったのかもしれない。


「もちろんだ。さあ、早速お前たちの仲間に伝えて、一緒に俺たちの拠点に移動しよう。これでお前たちも、少しは楽に生きられるはずだ。」


俺はレッドローチに笑顔で言い、彼を拠点に案内することにした。こうして、地上で出会ったゴキブリ族同士の助け合いが始まったのだ。


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