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そんじょそこらにいない普通の人  作者: 城日ひろし
第3章 そんじょそこらにいない普通の家族(1)

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3-01 登校班

赤や青、ピンクに薄紫。

色とりどりのランドセルを背負う子供たちが、二列に並んで歩く。

いつもの朝の光景が今日もあった。


先導する六年生の男女二人に続いて、年少から順に並ぶ。

列の最後尾には小学三年生の空翔がいた。


「真理亜、車道寄りを歩くと危ないよ」


真理亜の横を車が通り過ぎる。


「空翔が後ろにいると安心するね」


真理亜は言って、また前を向く。

先頭の二人を除けば、五年生の真理亜が最年長であった。

しかし、三年生の空翔が最後尾を務める。

この登校班では当たり前の事となっていた。


二人が通う小学校が見えてきた。


「みんな、おはよう」


校門前までやって来た登校班を校長先生が迎える。


空翔は、校長先生から死角になるように真理亜の後ろに隠れる。

空翔の自然な動きに、校長先生をはじめ、周りの誰も気にも留めなかった。


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