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そんじょそこらにいない普通の人  作者: 城日ひろし
第2章

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【章間】半分の半分の半分

「真理亜、二学期まで後何日かわかってる?」

「一週間です」


「宿題はどれくらい済んだ?」

「半分、いやその半分の半分くらい」

「それって八分の一って言うの。よく最初、半分って言おうと思ったよね」


「そういう美樹こそどうなのよ」

「残りが、半分の半分の半分よ」

「そうなんだ、美樹もまだ残ってるじゃん」


「一緒にやるために残してるの! 私、夏休みの初日に宿題やろうって約束したよね」

「言ったのは覚えてるけど、何も初日から始めなくてもいいと思わない?」

「そう言って、最後はお盆終わってからって、今日になってるじゃない」


「まだまだ、時間あるよ」

「問答無用、今日中に半分まで終わらせるからね」

「わかったわよ」


「真理亜は始めさえすれば早くできるのに。宿題なんてとっとと終わらせればいいじゃない」

「でしょ、今日はこれぐらいにしてまた後でいいよね」

「話の前半だけ聞いて、都合の悪い後半を無視しない」


「毎年、毎年大変だよね」

「それ真理亜がいう? だったら計画的に宿題終わらせる。小学校のころ夏休み最後の日に泣いたこと思い出させてあげようか」


「よし、数学終わり。ねえ、もう終わりにしない」

「まだ、三分の二残ってるよ」

「えー、もういいよ。あと六日あるし」


「何故か、こんな調子で私より成績が上なのよね」

「美樹は、勉強だけじゃなくて、部活頑張ってるもんね」


「……無駄口たたいてないで、宿題続ける」

「ムリ」

「はー、集中力の方が切れたか」

「そ、もう気力が続かない。終わりにしよ」

「終わりでいいよ、明日は朝から再開して終わらせるからね」

「えー」


扉がガチャと開いて、空翔が入ってきた。


「お茶持ってきたよ」

「空翔、美樹がいじめる」

「何があったの?」

「今日だけじゃなく、明日も宿題するって言うの」

「宿題終わってないんでしょ、だったらやらないと」


「いつ見ても逆だよね、二人が姉と弟に見えないよ」


美樹が、二人のやりとりを見て感想を述べる。


「空翔は空翔だもん」

「真理亜は真理亜だよ」


「本当、この二人は……」


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