↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そんじょそこらにいない普通の人  作者: 城日ひろし
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/74

2-22 そんなことは絶対ない

「赭莉、皐月ちゃんが来てくれたわよ」


リビングから赭莉の母の声が聞こえた。


「皐月?」


赭莉は予期せぬ訪問に声が漏れた。

一瞬、「会いたくない」と声が出かかった。

しかし、思いとどまってリビングに向かった。


「赭莉、元気だった?」


赭莉がリビングに入ると同時に皐月が尋ねてきた。


「元気……というか少し元気になった?」


赭莉は頬(ほお)を掻きながら、何故か疑問形で答えた。


「赭莉、母さん仕事に行くから、昼ごはんチンして食べてね」


赭莉の母はそう言うと家を出て行った。


リビングテーブルに向かい合って座る皐月と赭莉。

立っていた静流もお誕生日席に着いた。


「ごめん、心配かけちゃったみたいで」

「ううん、謝らないで。でも心配してた」


皐月は続けて言う。


「部活、また出るようになったんだって」

「うん。昨日、お母さんに聞かれた時も話した」


(あれ、皐月と話すのそんなに怖くない)


赭莉の意識は、公園で空翔と話した時へと飛ぶ。


『泣いてもいいよ』

『ぼくも、赭莉と同じ悲しみを感じてるから』


あの日、彼と話したから?


『他人の感情が入ってくると苦しくなる』


あの言葉を聞いてから、自分の感情とは違う感情を整理できるようになった気がする。


もしかして、空翔のおかげ?


『皐月のことだよね』

『小学生の時のことだよね』


「そんなことは絶対ない。あれは、ほとんどホラーよ」


赭莉は、突然現れた少年に自分のことを言い当てられた恐怖を思い出して、声が出てしまった。


「ホラー?」


皐月は突然、意味不明なことを言い出す赭莉に聞き返した。


「いや、なんでもないの。今のは忘れて」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。