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12/18

たまには妹をボコボコにしても良いよな。

矛盾点の指摘ありがとうございます。

あとおかしな点を修正いたしました。

これからもお願いします。

 鈴葉と夕飯を食べ終えて風呂に浸かった後、俺は自室に居た。

 いつも通りの日課、今日は鈴葉とHEROXの配信だ。

 俺はDiscordingのサーバー内に入り、鈴葉を待つ。

 少しして、サーバー内に誰かが入ったと知らせてくれる通知音と共に鈴葉の声がした。

 

 「お兄ちゃん、もう居たんだ」

 「まだ拗ねてんのか……?」

 「うるさい。今日はヘマかましたら許さないから」

 「へいへい、てか配信久しぶりだな」

 「そうだね。まあ今日はお兄ちゃんとのタイマンだし、余裕でブチってやるわぁ!」

 「はっ、ほんと学校の奴らに見せてやりたいわ」

 「あーもううるさい。ほら配信初めて!」


 配信開始のボタンを押し、配信を始める。

 コメント欄を表示して流れるコメントに目を通す。

 

 【久々の配信きちゃぁ!】

 【みんなお前らの事を待ってたぞ】

 【このコンビが生で見られるとか最高かよ】


 一通りコメントを確認した後は視聴者に軽く挨拶をし、いつもなら速攻で試合に行くが今回は射撃訓練所に行く。

 鈴葉が配信を始める前に「今日はタイマン張るからなぁ!?」と胸ぐらを掴んで言ってきた。

 慣れた手つきでパーティに鈴葉を誘い、射撃訓練場に入った。

 

 「よし兄貴、今日私はイライラしてるんだ。分かってるよな?」

 「分かってるぞ、カッコよくて何でも出来ちゃうお兄ちゃんにメロメロなんだろ?」

 「えっと……一部否定は出来ないけどって違うし!ふざけんな!」

 

 【兄妹劇場おもろw】

 【マジでこの兄妹てぇてぇすぎだろ】

 【タイマン企画か……神回の予感!】


 「ああもう、調子狂う。お兄ちゃんは使う武器固定ね」

 「まあ、ハンデが無いと勝てないもんな」

 「そんなに言うなら何でもいいですけどー?」

 「別にハンデあっても無くても良いけど」

 「……じゃあ、CVAと98ね」


 CVAとはHEROX内で2番目に弱いとされているショットガン。

 内蔵弾は8発とショットガンの中では最大数を誇るが拡散弾を全弾当てても最大ダメージは50しか出ないのと発射レートが他のショットガンと変わらないため弱いとされている。

 98と略称されている武器、C‐98は発射レートが高い武器で分類的にはサブマシンガンとなっている。

 近距離でこそ力を発揮する武器だがこの武器はダメージが低い。

 サブマシンガンだからダメージが低いのは当たり前なのだが、このC‐98は一発10ダメージとかなり低い。

 他のサブマシンガンは最低でも13ダメージは出る。

 しかしリコイル制御が簡単なのと、このHEROX界で発射レートが一番高いため好き好んで使う人も中に入る。


 立てかけられている武器を取り、タイマン場へと足を運ぶ。

 真ん中に大きな岩があり、その岩の両端か切り取られていて段差となっている。

 その段差に乗るとお互いに体が半分だけでる仕様となっていてタイマンに最適なのだ。

 周りには遮蔽物となる鉄の板や岩などがあり、遠距離や中距離でのタイマンも可能となっている。

 お互い撃ち合う時に一番影響の無いキャラ『エリストス』を使い、早速タイマンをしていく。

 

 「ふっ、タイマンしてお兄ちゃんが勝てなくて私に泣きついてくるようだったらハンデ無くしてあげても良いよ?」

 「そんなのいらん、てか立場が逆になるかもしれないぞ?」

 「そんなのやってみなきゃわからないじゃん」

 「じゃあやるか。フレンドリーファイヤ切ったら始めな」

 「うん」

 「じゃあいくぞ」


 俺が設定でフレンドリーファイヤ、相手に攻撃が出来ない設定を切ってタイマンは始まった。

 俺と鈴葉との距離は20mほど。

 俺はC‐98を屈伸しながら連射し、鈴葉の着ているアーマーを破壊した。

 

 鈴葉はボタンの配置上、屈伸をしながら撃つレレレ撃ちが出来ない。

 そのため俺の被弾は少ないが鈴葉の被弾は多くなる。


 「ちょ、レレレ撃ちずるいって!」

 「じゃあボタン配置変えろ!」

 「もうズルいって、あーもうせこい!」

 

 アーマーを破壊したことによってアーマーを破壊されてない俺が圧倒的に有利になったため、俺はCVAを構えて鈴葉に突ってそのまま倒した。

 

 「お兄ちゃん、次レレレ禁止ね」

 「もう結構厳しい、てかお前はそれで良いのか……?」

 「別に、勝てれば何でも良いし」

 「なるほど、プライドは無いのか……」

 「ほら、早くして!」

 「分かった分かった。じゃあいくぞ?」

 「ああ! かかってこいや!」

 

 フレンドリーファイヤが切られ、再度タイマンが始まった。

 レレレ撃ちが禁止されてしまった以上、キャラコンでなんとかするしかない。

 鈴葉がリロードに入ったタイミングで俺は前に出た。


 「ちょ、クイックエイトはせこいって!」


 俺が今使ったキャラコン、クイックエイトはキャラクターが壁を上る動作をした瞬間にジャンプ動作を入力することでキャラクターが垂直に飛んでいくというもので、プロの人はよく使っている。

 しかし、キー入力が難しいのと制御が効かないため使う場面は慎重にしないといけない。

 使えれば強力なのだが、PADの人はボタンの配置上タイミングが絶対に合わないためクイックエイトを使用することが不可能なのでPADプレイヤーからは嫌われている。

 因みになぜこの名称になったかと言うとこのキャラコンを発見したのが『クエイト』という海外ストリーマーで「名称に俺の名前つけたいな、クエイト……クイックエイトにしよう!」と簡単に決めた物らしい。

 

 「じゃあキーマウにしようね」

 「嫌だ、難しいし」

 「お兄さんが優しく教えてあげるよ~?」

 「あーもう、ほんとうるさい!」

 「へへっ、次は何を禁止にします?」

 「……クイックエイト」

 「ご注文入りました~! クイックエイト禁止で~!」


 【前回か前々回ぐらいの配信でお兄ちゃんズタボロにされてたからここぞとばかりにイジメてるぞw】

 【妹虐始まったぞw】 

 【でもなんかこれはこれでてぇてぇなw】

 

 視聴者の間では鈴葉が俺の事をボコボコにするいつもの展開ではなく、その逆の展開が繰り広げられていてかなり盛り上がっている。

 この盛り上げを無駄にしてはいけない、俺はそう思いながら鈴葉の事をボコボコにしまくった。


 「ハァ……ハァ……兄貴、結構やるじゃねぇかよ……」

 「ああ、お前もな……って言いたかったけどさ、流石に負けすぎだろ」

 「うぅ……今日は調子が悪かったの!」

 「いやでも、こっちは2030(トウェルブサーティー)だけだぞ?」


 2030はHEROX内で一番弱い武器と言われているハンドガン。

 発射レートも単発でしか撃てないためかなり遅く、ダメージも一発16ダメと発射レート割に合わないダメージ数となっている。

 そんな武器を俺は二丁持たされ、鈴葉は現環境最強武器のエクスクローラーを使って負けた。

 

 このエクスクローラーはサブマシンガンを除く武器の中で発射レートが一番早く、そしてダメージ数も一発18ダメージとかなり高い。

 その分リコイル制御が難しいが、鈴葉はPADなのでエイムアシストが付く。

 そのためしっかりと狙うだけであとはエイムアシストが助けてくれるのだが……

 それでも鈴葉は負けた。

 

 「うぅ……もういい! 今日はもうやめる!」

 「せめて挨拶ぐらいしろー」

 「視聴者の皆、見てろよ!絶対このクソ兄貴をボコボコにしてやるからなぁ!」

 「でも実際はクソ兄貴ではなく……?」

 「……何でも出来てカッコいいお兄ちゃん」

 「良く言えました。じゃあ視聴者の皆、お疲れ様。次回は新メンバーでも紹介するから」

 

 【妹ちゃんツンデレかよw】

 【こんな妹が欲しかった……】

 【これで義妹なん?めっちゃ可愛いやん】

 【新メンバー!?】


 俺は視聴者に再度「では、これで終わりまーす」とアナウンスをかけて配信を終了した。

 配信を切り、PCの電源も落とした。

 一応拗ねてないかだけ確認をするため隣の鈴葉の部屋の前に行き、ノックをした。

 しかし、反応は無い。

 これは悔しくて練習してるかふて寝してるかの二択。

 

 俺は「練習なら付き合うぞ」とドアの前で言うとスマホが震えた。

 スマホを確認してみると鈴葉からのLIMUで「一緒にやって」と一言だけ来ていたので、俺は部屋に戻りPCの電源を再度つけてDiscordingのサーバーに入った。


 「もう、遅い!」

 「はいはい、何しますか?」

 「そりゃもう、カジュアルでしょ!」

 

 そう言い鈴葉のパーティに入った後、俺は鈴葉の気の済むまで練習に付き合った。

 


 

 

 

 

 

 

明日も投稿します。

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