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佳菜からの頼み事
「お、平太~。久しぶりだね!」
「急にどうしたんだよ、佳菜。びっくりしたじゃん!」
「へへへ、ちょっとねー、平太に頼みたいことあってさ」
「頼みたいこと? いったい何だよ」
「実はね……」
平太が佳菜から聞いた話はこうだった。
佳菜の父親が自営業で会社を経営しているのだが、
最近、寿退社という形で従業員が1人いなくなって
しまい、人手が足りないらしい。そこで、もし
暇してるなら手伝って欲しいとのこと。
佳菜から提示された予定されているお給料の額も
悪くない上、佳菜も大学が終わった後に手伝いに来るため、
これからは頻繁に会える。平太にとっては、願っても
みない提案だった。
「もちろんやるよ、ぜひやらせてください!って感じ」
「ふふっ、良かった~ お父さんも喜ぶよ!」
「で、佳菜。そのお父さんの仕事って、どんなことを
してるのかな?」
「んー、口ではちょっと伝えきれないから、
まずはうちに来てみてよ。場所は分かるよね?
お父さんの会社はその近くだから案内するよ」
「お、おう。ああ覚えてるよ!じゃあ、明日の夕方は大丈夫?」
「うん、オッケー! じゃあ、明日ねー おやすみ」
「じゃ、おやすみ」
平太は高鳴る胸を押さえつつ、目を閉じて、
深い眠りに落ちた。




