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生きていく  作者:
3/3

新たな仕事

翌日、平太は佳菜と共に、彼女の父の仕事場に

向かった。佳菜は雑居ビルに入ったかと思えば、

どんどんと下に向かう階段を降り始めた。

「佳菜、この先がお父さんの仕事場?」

「そうだよ、本部は地下にあるの!」

「ほ、本部って他にも支部的なのあるのか?!」

「うん、世界中にね~」

そう言って佳菜は大きくて頑丈そうな扉の前で

立ち止まり、その扉をゆっくり開けた。

「世界中って冗談言うなよ~

 って、な、なんだよここ!!」

佳菜に促されて、部屋に入った

平太の目の前には異様な光景が広がっていた。


「えーっと、掃除用具に、虫網、パソコン、包丁、

それに、ライフルって何この統一感のない部屋っ!」

「驚くとこ、そこ?

他にも物騒なものあるのにな~」

「いや、それは分かるけど、なんかすごいな笑」

平太たちはゆっくり部屋の奥に進んでいった。


「おっ、来たか! 彼が平太くんか?」

大きな棚の影から、がっちりした体格の大男が現れた。

「そうだよ、今日は下見に来たよ

平太、これがうちのお父さん」

「こんにちは、お父さん。お嬢さんの友達の後藤平太と申します。

えっと、これからお世話になります。よろしくお願いします」

平太は深々と頭を下げた。


「おう、よろしく平太君。俺は長谷川隆彦だ

まあいきなりではあるんだが、単刀直入に言えば

君には俺とここの従業員10人と共に、[何でも屋]

ってのをやってもらいたいんだが、大丈夫か? 」

「えっ、何でも屋ってことですけど、さっき

ライフルみたいなものあったんで、正直

少し不安です。もっとお話伺っていいですか?」

平太は隆彦の顔を見上げながらそう言った。

「もちろんいいとも。うちはな、どんな危険な

依頼も引き受ける秘密組織みたいな何でも屋だ。

最初は戸惑うことも多々あるだろうが、佳菜から

教わりながら、パソコンでハッキングしたり、

イノシシやクマを駆除したりして経験を積んで

くれ。人間と戦うこともあるから覚えておいてな」

隆彦は笑顔でそう言い放った。


「わ、分かりました。自分にできるかは

自信ないですけど、ベストを尽くしますね」

と平太は本当は思ってもいないことを

口にし、やるせなく笑顔で返した。



俺、この仕事やっていけるのかな……

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