第四章12『無機質な迷い子と、白銀の充電器(ルーター)』
『暁の自由都市』――今は現実世界から切り離された、彼らだけの独立した新次元の中央広場。
そこでは、ヤクザの組員たちと昼国の騎士たちが汗だくになりながら、ダンプカーの荷台から降ろした現代の建築資材と、異世界の石材を組み合わせた「新しい居住区」の建設を進めていた。
1. 平和な建設現場と、無表情な観察者
「オラァッ! そこの鉄骨、もう少し右だ! カイルの兄ちゃん、電源(魔力)頼むぜ!」
「はい、出力を調整します! 皆さん、足元に気をつけて!」
『暁の自由都市』――今は現実世界から切り離された、彼らだけの独立した新次元の中央広場。
そこでは、ヤクザの組員たちと昼国の騎士たちが汗だくになりながら、ダンプカーの荷台から降ろした現代の建築資材と、異世界の石材を組み合わせた「新しい居住区」の建設を進めていた。
澄み切った青空の下、電動工具のモーター音と、大工たちの威勢の良い掛け声が響き渡っている。
その活気ある建設現場から少し離れた、日陰の木箱の上。
ダボダボの黒いオーバーサイズのパーカー(Mドンのタグがついたまま)を着た銀髪の少女・アノンが、膝を抱えてちょこんと座っていた。
彼女のガラス玉のような無機質な緑色の瞳は、せわしなく動き回る人間たちの姿を、一切の感情を交えずにただ機械的に追尾している。
「……おい、迷子。こんなホコリっぽいところで何してんだ」
黒いパーカーを目深に被ったハクが、両手に巨大なサンドイッチ(コンビニのパンに異世界の肉を挟んだ特製品)を持ちながら、アノンの隣にドカッと腰を下ろした。
アノンは、首をカクッと九十度に傾け、ハクを見上げた。
『……生体スキャン。エラーコード「ハク」。
……私は現在、このローカル領域(新世界)における知的生命体の「非効率な労働プロセス」を観測・記録しています』
「非効率な労働だぁ?」
ハクが眉をひそめ、サンドイッチを大口でかじる。
『……はい。魔法という物理法則を書き換える力を持っていながら、なぜわざわざ汗を流し、筋肉の繊維を破壊しながら重い物体を手作業で運んでいるのですか。……システムの演算によれば、魔法で一括して建物を「生成」する方が、カロリー消費効率が99.8%向上します。……極めて非論理的です』
アノンの指摘は、システム(AI)としては完全に正論だった。
だが、ハクは呆れたように鼻で笑い、サンドイッチの最後の一口を飲み込んだ。
「……てめぇら機械には分からねぇだろうな。自分たちの手で、血と汗を流して泥だらけになって作ったモンじゃねぇと、俺たち人間は『自分の居場所』だって実感できねぇんだよ。……効率ばっかり求めてるから、てめぇらのシステムは冷たくて息が詰まるんだ」
『……泥だらけになることで、所有権(アクセス権)の認識が強化される、というバグですか。……理解不能です』
アノンは、全く納得がいかないというように、無表情のまま首を傾げ続けた。
その時である。
「ふぅ……! 午前中の作業はここまでですね。皆さん、少し休憩にしましょう!」
白銀の聖騎士カイルが、額の汗を拭いながら、電動丸ノコのプラグから手を離し、木陰へと歩いてきた。
生身の肉体を取り戻した彼は、魔力変換の作業で心地よい疲労感を感じていた。
カイルが、木箱の近くの芝生にドサリと腰を下ろした、その瞬間。
タタタタタッ!
アノンが、突然木箱から飛び降り、ものすごい無表情のまま、猛スピードでカイルの元へ駆け寄った。
そして。
「えっ……? ア、アノン?」
アノンは、座っているカイルの胡座の中にすっぽりと入り込み、彼のお腹にピタッと背中をくっつけて、両手でカイルの生身の左腕をギュッと抱きしめたのだ。
2. フリーWi-Fiと、白銀の充電スポット
「……お、おい。何してんだあのガキ」
ハクが、目を丸くしてその光景を見下ろす。
「アノン? どうしたんですか、いきなり。どこか具合でも悪いのですか?」
カイルは、突然自分に密着してきた小柄な少女に戸惑いながらも、優しくその銀髪を撫でた。
アノンは、カイルの腕を抱きしめたまま、うっとりとした(ように見えるが完全に無表情な)顔で、緑色の瞳の奥のデジタルリングをチカチカと点滅させた。
『……対象・カイルの生体魔力波長を検知。
……非常に安定したブロードバンド。及び、心地よい熱伝導率(36.5度)。
……これより、当個体は当該ユニット(カイル)を「安全な充電スポット(セーフティ・エリア)」に指定し、スリープモードへ移行します』
「ちゅ、充電スポット……?」
カイルが困惑して固まる。
「ガハハハ! おい半分幽霊! てめぇ、システム端末のガキに『便利な家電』扱いされてんぞ!」
ハクが腹を抱えて大爆笑する。
カイルは、かつて次元の壁を越える際に電子の海へダイブし、さらにリオナの修復魔法と温泉の地脈エネルギーで肉体を再構築したという、極めて特殊な「魂の経歴」を持っている。
そのため、彼の発する魔力の波長は、システムの一部であるアノンにとって、信じられないほど「親和性が高く、ノイズのない最高品質のWi-Fiルーター(兼ホットカーペット)」のように感じられていたのだ。
「え、ええと……僕は構いませんが。アノンがこれで安心できるなら」
カイルは、生来の優しさと騎士道精神から、アノンを強引に引き剥がすことはせず、そのまま休ませてあげることにした。
そこへ。
「カイルー! 冷たいお水持ってきたよー!……って、えええええっ!?」
両手に水筒とコップを持ったリオナが、純白のドレスを揺らして駆け寄ってきて……カイルの腕にべったりと抱きついているアノンの姿を見て、悲鳴を上げた。
「ち、ちょっとアノンちゃん!? なんでカイルにそんなにくっついてるの!?」
リオナが、慌てて水筒を置き、カイルとアノンの間に割って入ろうとする。
アノンは、カイルの腕を抱きしめたまま、首だけをカクッと回してリオナを見た。
『……特異点ベータ(リオナ)。音声ボリュームが規定値を超過しています。
私は現在、この充電スポット(カイル)からエネルギーを供給中です。……物理的な引き剥がしは、バッテリー低下のエラーを招きます』
アノンは、極めて事務的な、淡々とした声で答えた。
「ちゅ、充電って! カイルはコンセントじゃないわよ! カイルは、私の……私の、大切な騎士なんだから!」
リオナが、顔を真っ赤にして、アノンの肩を引っ張る。
しかし、アノンはテコでも動かず、カイルの腕に頬をスリスリと擦り付けた。
『……所有権の主張を確認。
しかし、カイルの生体魔力波長はオープンネットワークです。パスワード(契約認証)が設定されていません。よって、フリーWi-Fiと同様に、誰でも接続する権利があります』
「ふ、フリーWi-Fiぃぃぃっ!?」
リオナの白銀の瞳が、限界まで見開かれた。
「カイルはフリーWi-Fiじゃないもん! 私だけの専用回線だもん!!」
「リ、リオナ様! 落ち着いてください、アノンはただ魔力の波長が心地よいと言っているだけで……!」
カイルが、両者の間でオロオロと冷や汗を流す。
『……特異点ベータの心拍数の異常な上昇、及び顔面の毛細血管の拡張(赤面)を確認。
……検索。該当する人間特有のエラー感情……「嫉妬」ですね。
……非論理的です。カイルの腕は二本あります。貴女も反対側の腕に接続すれば、公平な電力供給が可能です』
アノンは、無表情のまま、全く悪気のない「システムとしての合理的すぎる提案」を突きつけた。
「〜〜〜〜ッ!! アノンちゃんのバカ!!」
リオナは、耳まで真っ赤に茹で上がり、プイッとそっぽを向いて走り去ってしまった。
「あ、リオナ様! 誤解です、お待ちください!」
カイルが立ち上がろうとするが、アノンが「充電中」と言って離れないため、身動きが取れず、ただ情けない声でリオナの背中を呼ぶことしかできなかった。
「……ブハハハハハッ!! 傑作だぜ!! あの無敵のお姫様が、感情ゼロのガキのド正論に完敗して逃げ出しやがった!!」
木箱の上で見ていたハクが、腹を抱えて木箱から転げ落ちるほど笑い転げた。
『……エラーコード「ハク」。貴方の笑い声も、規定デシベルを超過しています。ミュート(物理)を推奨します』
アノンが、カイルの腕の中から冷ややかにハクを見つめる。
感情を持たないアノンの天然すぎる「システム的思考」は、図らずも、平和な新世界において最強のコメディメーカーとして機能し始めていたのである。
3. 缶コーヒーと、交わる二つの『道』
そのドタバタ劇から少し離れた、建設中の防壁の足場の上。
「……やれやれ。平和なのは良いことだが、我が国の姫君も、随分と俗世の感情に振り回されるようになられたな」
純白の甲冑を纏ったジーグ将軍が、腕を組んで眼下の広場を見下ろしながら、微かに口角を上げていた。
「ガハハ! いいじゃねぇか。あのお姫様も、神様の鎖から解き放たれて、やっと普通の年頃の娘さんになれたってこった。……恋の鞘当て(さやあて)くらい、若い内はガンガンやっとくべきだぜ」
ジーグの隣で、派手な柄シャツを着たヤクザの若頭・龍崎が、自販機で買ってきた(転移に巻き込まれた在庫の)缶コーヒーを、ジーグに向かってポーンと放り投げた。
パシッ。
ジーグが、大きな手でそれを受け取る。
「……かたじけない。現代の『ブラック・コーヒー』という液体、苦味の奥にある深いコクが、すっかり癖になってしまった」
ジーグは、プシュッとプルタブを開け、一口飲んで夜風……いや、清浄な新世界の風に当たった。
龍崎も自分の缶コーヒーを開け、ジーグの隣に並んで足場の手すりに腰掛けた。
「……なぁ、将軍さんよ。あんたら『騎士』ってのは、一体何のために剣を振ってんだ?」
龍崎が、ふと真面目なトーンで切り出した。
ジーグは、少し驚いたように龍崎を見たが、やがて真っ直ぐに前を向き直した。
「……『騎士道』だ。弱きを助け、強きを挫き、己が信じた主君と、民の笑顔を守り抜く。……かつては狂った神(光帝)の教えに目を曇らされていたが、今は、シオン様という真の王の元で、その誇りを取り戻したつもりだ」
「弱きを助け、強きを挫く、か。……義理と人情、己の命より大事なもんを守るために体を張る」
龍崎が、ニヤリと笑って、缶コーヒーをジーグの缶にコツンとぶつけた。
「なんだ、あんたら立派な鎧を着てるが、やってることは俺たち『極道』の『任侠道』と全く同じじゃねぇか」
「……任侠道、だと?」
ジーグが眉をひそめる。
「ああ。世間じゃヤクザはただの悪党扱いだがな、本来の極道ってのは、理不尽な権力から身内を庇い、筋を通すためには地獄の釜の蓋でも開けちまう連中のことだ。……俺は、あのハクの兄貴の強さと、シオンの姉ちゃんのために命を投げ出す背中に、本物の『任侠』を見た。だから兄弟盃を交わしたんだ」
龍崎の言葉には、裏社会で生き抜いてきた男特有の、強烈な芯の強さがあった。
ジーグは、龍崎の目を見つめ……やれやれと、小さく笑い声を漏らした。
「……フッ。この世界の『光の騎士』と、異界の『闇の極道』が、同じ魂の形を持っていたとはな。……本当に、この新世界は奇跡と混沌の坩堝だ」
「全くだぜ。……俺たちみたいな日陰者が、こんな青空の下で堂々と息ができるなんてな。最高の『シマ』だ」
ファンタジーの騎士と、現代日本のヤクザ。
全く異なる世界で、全く異なるルールで生きてきた二人の男は、互いの背負う『道』に深いリスペクトを抱き合い、ただ静かに、缶コーヒーの苦味を共有していた。
4. 女王の憂鬱と、残骸の森
同じ頃。
広場の喧騒から離れた、城壁の外側に広がる深い森の中。
シオンは、一人でミッドナイトブルーのレザージャケットのポケットに手を突っ込み、静かに歩いていた。
(……平和ね。平和すぎて、なんだか逆に落ち着かないわ)
シオンは、木漏れ日を見上げながら、小さく息を吐いた。
リオナとカイルのイチャイチャ(+アノン)も、ハクの騒がしさも、ジーグとヤクザたちの宴会も、すべてが愛おしい。
だが、前世の記憶――大魔導士としての論理的な思考回路が、シオンに常に『最悪の事態』を警告し続けていた。
アノンが言っていた、システムの中枢『管理者』の存在。
管理者が自分たちと同じ魂の波長を持つ、悲しい人間だという事実。
そして、いずれ必ずこの新世界に差し向けられるであろう、殲滅艦隊の脅威。
(今は次元を切り離したから安全だけど、あいつらが私たちの座標(IPアドレス)を特定するのは時間の問題。……その時、私たちに迎撃する手段はあるのかしら)
シオンが思考に没頭しながら森の奥へ進んでいくと。
「……ん?」
シオンの足先が、森の土に埋もれていた『何か』にコツンと当たった。
落ち葉を払いのけてみると、それは、異世界の石や木ではない。
錆びつき、緑色の苔に覆われた、無機質な『鋼鉄の装甲板』の一部だった。
「これ……千葉の鉄塔で、ヤクザたちが破壊した『追跡者のドローン』の残骸じゃない……!」
シオンが驚愕してしゃがみ込む。
彼女が現実世界からこの新世界を切り離す魔法を構築した際、周辺にあったコンビニの物資やヤクザのダンプカーが巻き込まれたのは知っていた。
しかし、まさか『破壊された敵の兵器の残骸』まで、一緒にこの世界に転移してきていたとは。
シオンがさらに周囲の森を警戒しながら進むと、恐ろしい光景が広がっていた。
森の奥の薄暗い窪地に、何十体もの『ドローンの残骸』や、現実世界の『工業廃棄物』が、巨大な鉄の墓場のように山積みにされていたのだ。
「……マズい。ただの鉄くずならいいけど、もしこの中に『魔力』と親和性の高い電子回路が生き残っていたら……!」
シオンの予感は、この新世界の豊かな『マナ』によって、最悪の形で実証されようとしていた。
5. バグの胎動、機魔獣の誕生
ジジジジッ……!!
鉄の墓場の奥深くから、耳障りなノイズ音が鳴り響いた。
「……ッ!」
シオンが即座に魔剣『雷月』を抜き放ち、警戒態勢を取る。
スクラップの山が、不気味にモゾモゾと蠢き始めた。
そして、瓦礫の隙間から這い出してきたのは、ファンタジー世界の魔獣でも、現実世界の機械兵器でもない、完全に常軌を逸した『キメラ』だった。
巨大な猪型魔獣の腐敗しかけた肉体に、ドローンの装甲板や、自動小銃の銃身、さらには通信ケーブルが、まるで血管や骨格のように複雑に絡みつき、強引に融合している。
獣の赤い瞳の隣に、機械の青いカメラアイが埋め込まれ、口からはヨダレの代わりに黒いオイルを垂らしている。
「……現実世界の機械と、異世界の魔獣の死体が……この世界の濃密なマナを触媒にして、強引に融合したってわけ!?」
シオンが戦慄する。
これこそが、異なる二つの世界が交わったことで産み落とされた、最悪の生態系バグ――『機魔獣』の誕生であった。
「グルルルルルルォォォォォォッ!!!」
機魔獣が、肉声と機械の合成音が混ざり合った悍ましい咆哮を上げ、シオンに向かって突進してきた。
その背中に生えたドローンの機関砲が、緑色の消去レーザーを乱射してくる。
「チッ、休ませてくれないわね!!」
シオンは、レーザーを紙一重で躱し、魔剣に紫金の雷を限界まで纏わせた。
「――『紫雷・神断』!!」
シオンの渾身の斬撃が、機魔獣の脳天に叩き込まれる。
しかし。
ガギィィィィィンッ!!!!
「なっ……!?」
シオンの魔剣が、機魔獣の肉体に深く食い込んだものの、その奥にある『現代兵器の装甲板』と『魔力結界』が完全に融合した新種の防御層に阻まれ、両断しきれずに刃が止まってしまった。
魔法を無効化する機械の装甲と、物理兵器を強化する魔力の結界。
それが完璧に混ざり合った機魔獣の防御力は、これまでのどんな敵よりも厄介な性質を持っていた。
「ガァァァァッ!!」
機魔獣が、痛みを感じない機械の腕を振り回し、シオンの腹部を強打する。
「が、はァッ……!」
シオンの細い体が吹き飛ばされ、森の木に背中から激突した。
「……くっ、一人の力じゃ、この装甲を貫ききれない……!」
シオンが、口から血を流しながら立ち上がろうとした、その時。
「シオン!!」
森の奥から、漆黒の影が弾丸のように飛び出してきた。ハクである。
「オラァァァッ!!」
ハクの巨大な影の腕が、機魔獣の横腹を強烈に殴り飛ばし、その巨体を数十メートルも吹き飛ばした。
「ハク……! あんた、なんでここに」
「てめぇが一人でフラフラ出歩いてて、俺が気づかねぇわけねぇだろ! 匂いだよ!」
ハクの背後から、さらに足音が続く。
「お姉ちゃん!!」
「シオン様、ご無事ですか!」
「シオンの姉ちゃん! 助太刀するぜ!!」
純白のドレスを揺らすリオナ、白銀の剣を構えるカイル。
そして、なぜか日本刀を片手にヤクザの龍崎と、アノンまでが駆けつけてきた。
「……みんな。どうして」
シオンが驚いて目を見開く。
「『特異点アルファの魔力波長の乱れを検知しました。……非論理的な単独行動による被弾です』って、アノンちゃんが教えてくれたの!」
リオナが、アノンの手を引きながら言う。
アノンは無表情のまま、『……観測端末としての、当然の報告義務です』と首を傾げた。
「……ふふっ。本当に、お節介な家族ばっかりね」
シオンが、痛む腹を押さえながらも、力強く立ち上がり、不敵な笑みを浮かべた。
「みんな、気をつけなさい! あいつは魔法と機械が融合した『機魔獣』よ! 中途半端な攻撃は弾かれるわ!」
「ガハハ! 機械と化け物のハーフだろうが知るかよ! ドンキで買ったこの特注の金属バットと、俺の極道魂でブチのめしてやる!!」
龍崎が、日本刀と金属バットの二刀流で凄む。
「僕の剣で装甲の隙間を切り裂きます! リオナ様、ハク殿、シオン様、その後に最大火力を!!」
カイルが、白銀の光を纏って突進する。
平和な新世界に産み落とされた、新たな脅威。
だが、彼らの目には微塵も絶望はなかった。
魔法、剣、影、そして現代の極道。
全てが入り交じるこのカオスな新世界で、暁の星徒たちの、ドタバタで熱い「日常の防衛戦」が、今、高らかに幕を開けたのである。




