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第4章 11話

来る!

健一が能力を使えないのなら。

私がやるしかない!

よーし。

タイミングを合わせて・・・

「はっ!」

拳で玉を弾く!

もちろん。

奴に向かって!!

「なに!?」

当たれ!!

だけどそう上手くはいかない。

玉が小さくなり、奴には当たらない。

そのまま壁まで当たる。

「ほう。それが君の能力かね?」

「さてね。あんたこそ、今のが能力?」

いくら私でも、馬鹿正直に答えるような相手では無い。

だからこそ、私も瞬間移動は使わない。

まだディルスの能力が未知数。

だからこそ、先にこっちの手の内を知らせる訳にはいかない。

「これは能力では無い。俺の武器だ」

武器?

この玉が?

「ところでディルス。何をしにここへ?」

健一が当然の質問をしてくる。

そうだわ。

私達は目的があってここに来ている。

当然、こいつも何か目的があって来ているはず。

そうでなければ、わざわざ地上絵の矢の部分なんて来るはずも無い。

「何。実験だよ。DNAの実験」

実験?

「これまでも色々やって来てね。ピラミッドの死人に動く力を与えてみたり、無人の街に住むハーピーに繁殖機能を与えてみたり。そうそう、海に沈む街では恐竜に凶暴性を与えてみたりもしたな」

なっ。

なんですって!?

それは。

今まで私達が来ていた所じゃない!!

つまり。

こいつのせいで!!

こいつが、元凶だったのね!!

「なるほど。つまり。お前の能力にはDNAが関係してる訳か」

え?

「どういう意味?健一?」

「簡単さ。普通、そんな簡単にDNAはいじれない。それを実験出来るって事は、少なくともこいつはDNA関係の能力を持ってるって事だ」

そっか。

当たり前と言えば当たり前ね。

「そして、それはある程度近くにいないと発揮出来ない。おそらく触れるレベルじゃないと無理じゃないかな?そうで無ければとっくに僕達はDNAをいじられてる」

なんと。

健一はそこまで推理してたなんて。

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