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魔法陣の向こう〜ポリアンナの物語〜  作者: サンガツワサコ


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級友

コーネリアは男爵令嬢兄1人

ボルドールは子爵嫡男

レバーノンは男爵令息次男

パウロスは伯爵家三男

ヘレナは子爵家次女

クラーラは男爵家長女で長子

リックスは男爵家嫡男だった…かな



ポリアンナの周りには、低位貴族が多い。

伯爵家以上のお嬢さんや嫡男なんかは、何かのプライドだかわからないけど、当たらず障らず、あまり近付いてはこないし、ポリアンナも必要がなければ接触はしない。


たまーに、実家の商品の営業をかけたりするけど、そのくらいかな。


多分、向こうもこっちを商家の窓口とでも思っているのだろう。

成長期の寮生たちからはシャツや靴下の注文もいただいたりする。家に言えば調達してくれるようなものだが、お友だち価格でお出ししてるので、爵位は高くとも経済状況のお厳しいお家の子女には重宝されていると思う。


「昨日、王太子殿下が…」


ポリアンナがあまりおしゃべりしないグループでは、度々殿下の話が持ち上がる。


ポリアンナたちの2学年下のクラスに我らがディバレイド王国の王太子殿下が所属されているのだ。

13歳の殿下は黄金の魔力をキラキラさせていて、魔法陣で魔力完治能力を抑えている筈のポリアンナの目にもチラチラと映る。


ポリアンナ的には大物すぎるからあまり近づきたくはないので、チラチラが見えたら、ササっと退散する。


おかげさまで、職員室でも遭遇したことはない。教師たちがポリアンナの自由な態度を黙認しているのは、そんなところにも理由があった。


「お父様からのプレッシャーが強くて」


嬉しそうな声は、どうやら王太子殿下の婚約者候補の話らしい。

なるほど、年齢が近い高位貴族の令嬢たちは気が気ではないのだろう。

2歳年上というくらいなら、候補の範囲に充分入るのだろうか。

それでも、王太子殿下本人との接点は少ない。政治的な何かで親世代が決めてくるならば可能性もあろうが、王太子殿下が自ら指名なさるのであれば、もっと近くに居なければ、目に止まることもないだろう。


王家でさえも、魔法学校を婚約者選びの場にするのか。


魔法学校は12歳から18歳まで。


有能な魔法使い候補たちには飛び級制度も存在する。メリッサがそうであったように、16歳で卒業する生徒もいるのだ。


有能な婚約者を得るためには、そろそろ相手を見極めなければならないのだろう。


勉強をする筈の場が、非常に浮かれていて煩わしい。


ポリアンナは頬杖をついて、級友たちを眺めていた。


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