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救出
ポリアンナが目を覚ました時、誰かに抱き抱えられていた。
「相手が魔力なしばかりで良かった。魔術師がいたらアウトでした」
「雇われだろうか。ルヴィルは警ら隊にも捜索の協力を依頼していたから、引き渡さないわけには行かないけれど、上位貴族が噛んでいたら握り潰される可能性もある」
「ひとり、こちらで確保しましょうか?殺めた事にして?」
「それが良いね。どれにするかは任せるよ」
「ハリソン様、お目覚めのようです」
そう言ったのは、魔術師の様だ。
チラチラと燃える様な紫色の魔力を感じる。結構強そうだけど、魔術師のローブが王宮の物とは違う。
ハリソン様に、ポリアンナは抱えられていた。なんだろう。この人の魔力、気持ちいいな。深呼吸して、瞼を閉じる。
「まだ眠いなら、眠っているといい。家についたら起こすから」
優しい声。この声に甘えてもいい様な気がする。
「んー。眠い以上に、お腹空いたぁ」
ポリアンナは寝ぼけていたんだと思う。後から思い出しても、赤面しちゃうこのセリフ。
何十年経っても、揶揄われるネタを提供してしまった。




