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魔法陣の向こう〜ポリアンナの物語〜  作者: サンガツワサコ


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再会?

ノートとインクと紅茶の葉と石鹸と化粧オイル。ハサミが壊れたと言ってたな?あと、バケツと、箒。


ポリアンナが請け負う買い物は主に日曜日と文房具が多い。師匠の普段着や肌着、使用人たちのお仕着せも古そうなものは買い替えた。


えーと、なんだっけ?20周年の記念式典?師匠はドレスを着るのかしら?ドレスを用意するなら、採寸が必要よね。


日々の食事に必要な食品関連は離宮を担当しているシェフが日参してくれていて、何故か食事だけは、王宮仕様だ。どうやらそれは、ヴィンセント様が魔法爵としてお住まいの頃から続いているんだそうな。


そろそろ洗濯も頼まないといけないか。


シーツやテーブルクロス、それに肌着などは各家で洗うが、洋服は洗濯屋に出す。


離宮でお願いしている洗濯屋はどこだろう?メリッサ様に確認しなきゃ。


そんなことを考えながら、店に降りて行くと、見たことのある青年の姿があった。


誰だっけ?やばい、覚えてないな。えーと。


カネとコネを増やすには、人の顔を覚えなければならない。


世渡り上手の名が廃る!!!


頭の中が高速回転していたら、向こうもこちらに気がついたようだ。


「こんばんは。ポリー様?」


…何故ポリー?


「こんばんは。ポリアンナです」


「ああ!ポリアンナ様とおっしゃるのですね。失礼いたしました」


青年は胸に手を当ててお辞儀をする。

貴族みたいた立ち振る舞いだけれど、魔法学校の生徒ではない。


えーと、この魔力…


「私はディプソー家のハリソンと申します。ポリアンナ様とは、本家のお屋敷でお会いしています」


そう言って、深く頭を下げた。


「おじいさまのこと、本当に申し訳ありませんでした」


「ああ、あの時の人」


ポリアンナは曽祖父のことでいっぱいいっぱいだったから、すっかり忘れていたが。


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