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魔法陣の向こう〜ポリアンナの物語〜  作者: サンガツワサコ


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12/14

猶予

おおじいじは、ポリアンナが帰ってくるのを待っていたのかもしれない。


次の日の朝に、


おじいの魔力が消えていた。


魔力がわからないママはすごく驚いて動揺していて、パパがママを抱き留めている。


2つ年下の弟のトルヴェールが、ポリアンナの横に来た。


「おおじいじ、おねえに猶予は上手に使えって言ってた」


猶予?


なんの猶予?


言葉の意味を理解できずにいるが、それはトルヴェールも同じだったようで、


「おおじいじが考える事は難しくてわからないけど、おねえならわかるのかと思ってた」

なんて言ってる。


ポリアンナにだって、わからんものはわからん。


ポリアンナは別に頭が良くて魔法学校に行ったわけではない。魔力があったから行かされたのだ。


地頭良さの良さなら、地元の学校に通うトルヴェールの方がよっぽど良いだろう。


おおじいじの葬儀はルヴァルで執り行なわれた。

ママとおおじいじの実家であるロワーレ子爵家からは、おおじいじの孫でママのお兄さんにあたる当主夫妻と、ママのお母さんが参列した。

ママのパパは、父親であるおおじいじより先に他界していたらしい。

ママはそちらの葬儀には呼ばれたのかな。

ポリアンナは親族であるはずの彼らに、ポリアンナがこの家で会うのは初めてだ。


子爵家の人々にとって、ポリアンナたちは、出入りの商家の親族に過ぎないのだろう。


魔力魔力というわりに、子爵家の3人は大した魔力を持っていない。


おおじいじの魔力は、この人たちを飛び抜けて、ポリアンナが受け継いだみたいだ。


葬儀を終えたとき、ポリアンナはおおじいじの残した言葉の意味を知る。


猶予。


婚約の申し込みは、喪に服す1年間は遠慮される。


商家であるルヴァル宛にくる、ポリアンナへの縁組も、しばらくは控えられるだろう。



ポリアンナの物語をお読みいただきありがとうございます。

現在、グレイシア、モリーから続くこの物語に時間的齟齬が生じており、頑張って調整しております。

まだアップしていない場面での調整を検討しておりますため、更新のペースを1日2回に落とさせていただきます。

一話が短いのにも関わらず申し訳ありませんが、お許しくださいませ。

また、すでにアップしております場面におきましても、今後修正がかかる可能性がございます。

話の筋としては変更はございませんので、このままお楽しみいただけましたら幸いです。

どうぞ宜しくお願いします。

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