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魔法陣の向こう〜ポリアンナの物語〜  作者: サンガツワサコ


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10/14

実家

ポリアンナの久しぶりの帰宅を、家族総出で出迎えてくれた。


パパ、ママ、弟のトルヴェール、妹のカンナ。

末の弟のリウェルがダァーッと走って来て、ジャンプしてドドン!と抱きつく。


12歳で学校に入ってから五年。

年に2度は帰省していたが、現在7歳のリウェルとは、2歳から先は見るたびに大きくなっていて、姉弟というより、たまに遊びにくるお姉さんポジの筈なのだが、帰るたんびにこうやって熱烈な歓迎をしてくれる。


「わあー?!リウェル、おーきくなったね!!!!」


抱きつかれた勢いのまま、ぐるーーーんと振り回しておく。

ぎゃー!と嬉しそうに騒ぐ弟はなんて可愛いんだ!


「おおじーじは?」


いつも必ず出迎えてくれる曽祖父の不在が、ポリアンナには引っかかる。


「風邪をひいて、動けなくなってるのよ」


ママが複雑な顔をする。


全くもう、おじいったら、という感じと、歳が歳だから心配、という気持ちの両方が滲み出ている。

曽祖父は今年、78歳になる。

ディバレイド王国の中では中々に長寿な方だ。

70歳のサミュエル先生のほうがだいぶ若いのだ。


「会いに行ってもいい?」


「もちろん…でも、寝室だから旅装はといてね。きっと。待ち構えてるわよ」


会えるなら、良かった。


リウェルを離して、パパ、ママ、トルヴェール、カンナと丁寧に抱擁する。


皆、魔力はない。


リウェルだけ、ちょっぴり魔力の匂いがするけど、かなり微弱だ。


そんな家族が、ポリアンナにはとても居心地が良い。


手と顔を洗い、着替えをして曽祖父の寝室に向かう。


そこに、ほんのり魔力の気配?

おおじいじじゃないな、誰?


曽祖父の寝室に入ると、寝台の傍らに黒髪の青年が立っていた。


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