第26話~唖然
女子1.と女子2.は、生まれてはじめて、自分達の唄にたいして、惜しみない拍手をいただいてることに、喜びの感情より先に、唖然とするだけで精一杯だった。女子1.はいままでカラオケに行ったときに拍手はもらっていたが、それは皆で楽しむためもので、そこでは得られない、得ることのできない満足感をいま、まさに味わっていた。
一方女子2.は、これまでどちらかといえば内向的な性格だったので、人から拍手をもらうことは、小学校高学年のときに文化祭で演じたツンデレラ役のとき位でそれ以降は、なるべく目立たないように過ごすことを選んでいた。その女子2. も、女子1.と同様言葉にできない満足感を感じていた。
レジ係の店員「ほらっ、次、つぎっ」
レジ係の店員は、二人が呆然してる姿をみかねて、声をかけた。
女子1.「あ、あ、すいません、【ササクレ】でした、ありがとうございますっ」
女子2.「ありがとうございます」
レジ係の店員「ほらっユニット名、ユニット名」
女子1.「あ、私たちのユニット名は数字ではちろくゼロごいちよんにとかいて、」
タロット占い師「なんかポケベルみたいね」
比較的ステージに近いタロット占い師が合いの手に近い感じでコメントした。
女子1.「そうそうなんです、ポケベルをヒントに店長に名付けられました」
タロット占い師「て、店長?」
タロット占い師は、ポケベルを使って店長と会話していた時代をおもいだした。
タロット占い師「も、一回数字言って!」
タロット占い師は、少し言葉を荒げて言った。
女子1.は急にタロット占い師がそのような調子で荒ぶったので、唖然とした。
~つづく~




