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第125話~マンホールの蓋
女子2は、信号の押しボタンを押した。すると、さっきまでの待ち時間を返してほしいくらいに、横の車道用信号が、黄色、赤色に瞬時に変わり、歩道用の信号が、青になった。
女子2は、失われた時間を取り戻すように、さっきよりも早いペースで走った。
途中、木立に、カーディガンが引っかかり、穴があき、そこから生地が破れた。が、女子2は、気にせず走り抜けた。
途中、歩道のところどころに存在する排水口の溝に靴底が引っかかり、転び、手を咄嗟についたとき、手のひらを激しくすりむけた。が、それでも
走る
走る
女子2だった。
そして、ついにカフェの前に、ついた。
荒々しい息を整えるため、深呼吸した。
落ちつきを取り戻したとき、足元に、マンホールがあったので、またさっきのように滑りたくなかったので、1歩ずらした。
その数秒後、マンホールの蓋が、ガタガタ音をたてだした。
~つづく~




