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第109話~どちらかといえば
第9話で転んだ店員は、女子2の姿を見るや否や、それまでのなんとかこらえていた感情が一気に爆発し、抑えていた気持ちが昇華し、嗚咽がおさまらないくらいに、泣きわめいた。
女子2.は、第9話で転んだ店員の背中をさすり、なだめたが、小刻みに震えている店員の姿をみると、店長への怒りさえこみあげてきた。
ゴミ箱から散らかった紙くずをみると、それが店長の残した痕跡と思うとさらに、やり場のはっきりした怒りへと変わっていった。
女子2.「なんなのあの店長っ!!」
第9話で転んだ店員「い、い、いいの、わ、わ、た、し、が、わる、い」
店員は止まらない嗚咽をなんとか抑え込みながら、答えた。
女子2.「だっておかしくない?色恋沙汰は禁止ってわりに、俺以外とは言っちゃてるし」
店員「て、て、店長は、いい」
女子2.「え、なんで?」
店員「店長、だか、ら」
女子2.「誰が誰を好きになるのって、誰にも制御できないはずよ、店長だからっていったって、例外ないんじゃない?」
店員「店長は、いいの」
女子2.「あなた、なに言ってるかわかる?じゃ、あなたあきらめるの?厨房係さんのこと、あ、ごめんなさい、立ち聞きしちゃてたさっき。。」
店員「あきらめ、る」
~つづく~




