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第27話

私が?それはない。


あくまでもヘロス商会を潰す作戦の一部で・・・・それなら今日はドレス姿で行く必要がなかった、フェリシアの言う通りだ。


「そうそう、お姉様とレイ様が何かコソコソと動いていることは知っていましたが、いい加減教えていただいてもいいのでは?」


やはりフェリシアは感づいていたか。


「・・・・そうだな。ジャクリーンも一緒に話そう」




「なぜおまえがいる?」


「フェリシア嬢に招待されたからかな?」


「フェリシア!!」


「レイ様とお二人で動いていたのですから、両方から話を聞きませんと」


フェリシアは笑顔で答えた。



私はヘロス商会のこととマポラ、我が家の海軍の内通者について話した。


マッケンジーは、私の話に追加して、ヘロス商会の会長がリカルド・オーレリアンで、デイモンド伯爵領内でマポラが作られていたこと、ロックフェルトに罪を着せようと誰かが動いていたことまで話してしまった。


「マッケンジー、そこまで話さなくても・・・・」


私の抗議にマッケンジーは首を振る。


「社交界で話題になるはずだ。フェリシア嬢に絡む者もいるだろう」



「マポラのことは知っていましたが、まさか我が家を潰したい輩がいるということですのね」


「ジャクリーン嬢、そうだ。しかも今回黒幕までたどりつけなかった」


「レイ様、デイモンド伯爵家は操られていたにすぎないということですの」


「フェリシア嬢、そうだ。しばらくは向こうも立て直しがあるだろうから、すぐに何かあるとは思わないが、周囲には十分気をつけて欲しい」



「なぜ、お姉様はレイ様を頼られたのですか?」


「それは・・・・」


マッケンジーの別の顔を知られるわけにはいかないから、私が戸惑っているとマッケンジーが口を開く。


「王家もマポラについて調べていてね、ロックフェルトを疑がっているのかと、私に喰ってかかってきたのがきっかけだね」


「あぁ、ユリウス王子と仲が良いですものね」


フェリシアが納得顔で頷いたが、マッケンジーの話は続く。



「ほら、フェリシアを部屋から追い出して、シャル嬢と2人になった時だよ」


「あぁ、あの時の!セバスチャンの用事にも疑問でしたもの。お姉様が王家と話しても知らないと押し通されたかもしれないですものね」


「それでレイ様が、王家との仲介や連携で、シャルお姉様とよく会う様になったということですか」


ジャクリーンも納得ですという顔をする。



「やっぱり、わたくしの感は当たっていましたわ。お姉様とレイ様はお似合いだと思いましたから」


「フェリシア!」


「お姉様が頼れる相手、今までいましたか?」


フェリシアが冷静に私に問うた。


今まで信じられるのは私たち姉妹だけだった。


他貴族を頼るなんてしたら、ロックフェルトを潰されるだけだと思っていた。


マッケンジーの裏の顔を知っていたから今回の件を尋ねたが、フェリシアがいうように自分に言い聞かせていただけなのだろうか?


気づいたら私とマッケンジーの2人だけだった。



「フェリシアたちは?」


「私たちでしっかりと話し合った方がいいといって退出したよ」


「・・・・」


「きっかけはフェリシア嬢の言葉だけど、私の仕事柄結婚する気はなかった。でも君とならやっていけるかもとだんだん思えてきた。もちろん君が今まで背負っていたものを少しでも軽くしてあげたい。しかし私の分もあるから結局君の負担は増えてしまうが、1人で抱えるより2人で抱えた方がよくないかな?」


「マッケンジー」


「だからもう一度言うよ。結婚してから愛情を増やしていけばいい」



「増やしていく?」


「そう、喧嘩もするだろうが、思っていることを話しあうことは、相手の理解をより深めることになるはずだ、だから結婚しよう」


「・・・・私は浮気を許す気はないぞ」


「私にはそんな時間あると思う?」



マッケンジーが私の隣に座って、ポケットにからネックレスチェーンに通した指輪を私の掌にのせる。


「これは?」


「私の母のものだ」


「公爵夫人の?」


公爵夫人が公爵からもらった指輪だそうだ。


公爵家に代々受け継がれている婚約指輪が公爵夫人に似合わないため、公爵が夫人ように作ってプレゼントしたらしい。



「そういえば、この指輪は見たことがある」


「母がね、息子を結婚する気にさせただけでもすごいとだから、これを君に受け取ってほしいと私に渡してきたんだ」


「しかし夫人にとっては大事なものでは・・・・」


「義姉上は公爵家に伝わる指輪を渡すからいいそうだ」



私は仕事の関係上、いつも指にするのは難しいだろうからネックレスでということらしい。


マッケンジーは手のひらの指輪を見ている私から指輪を取って、私の首にかけてくれ指輪にキスをする。


「なっ!」


自分がされたわけではないのに、顔が熱くなる。



私の様子をみたマッケンジーがクスッと笑う。


「やきもきしているだろう2人に報告に行こうか」


流されている気もするが、頼れる人がいるというのは気持ちが楽だった。


マッケンジーが言うように、これから2人で増やしていくのも悪くはない。


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