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第15話

レイ様は私を抱きしめている男性に向かって言った。


「レイ様、わざとなのですか?」私は恐る恐る聞いた。


「そうだよ。植物園からコソコソと隠れてついて来ていたからね。ここにも追いかけてきたら通すように指示していたよ」あっさりとレイ様は認めた。



「アレックス、あなた私たちをつけていたの?」


「あっ、それはー、なんだな・・・」


「アレックス!!」


「そうです。フェリシアが心配だったんだ。レイフォード様は女性の扱いは上手いから、フェリシアが惚れてしまわないかと・・・・」


最後はしりつぼみになりながらいうが、私を離そうとはしない。



「クスッ、フェリシア。私の時はあんなに嫌がったのに、アレックスだといいんだね。自分に正直になりなさい」


レイ様は貸し切りの時間は、まだあるから2人でしっかり話をしたらいい。


もしアレックスと話をしてダメなら、きちんと振ってあげないさいと言う。


「レイフォード様!」


アレックスがレイ様に抗議をしようとしていたが、逆にレイ様から諫められる。



「アレックス、君もいつまでもぐずぐずしていないで、決着をつけて前に進むべきだ。もう時間は十分与えられたはずだからね」


レイ様は下の馬車で待っていてくれるといった。


「女侯爵に信頼できない男と思われると、こちらもやりにくいのでね」


レイ様は階段の方へ向かって歩きはじめ、私からは後姿のまま手を振って降りて行った。


レイ様の発言、どういうことなのかしら?と思った時、自分の状態に気づく。




「アレックス、離してくれないかしら?」


私を腕の中から離そうとしないアレックスにやんわりと言った。


「あっ、すまない。夢中だったから・・・・」


アレックスは自分の腕から私を慌てて解放してくれた。


「何か言いたいことは?ないのなら下に降りてレイ様と一緒に帰るわ」



「フェリシア、この前も言ったけれど、結婚してほしい。ずっと君が好きだったんだ」


私は、はぁーとため息をついた。


「フェリシア、やっぱり私とは考えられないということか」


アレックスが俯き、両手をきつく握っている。


「だから前も不合格と言ったけれど、なんで同じことを繰り返すの!いきなり結婚してくれって。順番を飛ばすなといっているのよ」


私が怒鳴っているにもかかわらず、アレックスはすごくうれしそうな顔になっている。


「フェリシア、それじゃぁー、君を諦めなくていいのかい?」


「不合格といっているでしょ。自分で解らいのならレイ様かジャクリーンでもいいわ、頭を下げて聞いてきない!!」




私はアレックスを置いて階段を下りて、レイ様が乗っているだろうと思われる馬車に近づくと、護衛がドアを開けてくれた。


馬車に乗り込むとレイ様が呆れた顔をする。


「一人で降りてきたの?ヘタレはどうした?」


「置いてきました」


「振ったのかい?」


「不合格とだけ。どうしてもわからないなら、レイ様かジャクリーンに頭を下げて聞きに行けといいました」


「君たち、ホントに面白いね」


レイ様は肩をすくめて、御者に合図を送り、それ以後は何も言わずに、屋敷まで送ってくれた。



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