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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第87話:オリヴィアとの依頼

 目的地の倉庫に向かっていると、とある冒険者達だと思われる数人の人達が目に入った。


 その冒険者達は男三人のパーティーだと思う。


 だが、三人の内二人は奴隷の証拠である奴隷の首輪を付けていることから奴隷であることが分かる。


 そして、先頭にいる男は見るからに良さそうな防具と武器を身につけているが、はっきり言ってデブである。


 それに、顔も言ってはなんだが、人よりもオークやゴブリンに似ている気がする。


 正直に言うとオリヴィアをあのブタ男に近ずけたくないのだ。


 何故ならブタ男がオリヴィアを見たら絶対に話しかけてくる気がしているからだ。


 などと思っているとブタ男がオリヴィアに気が付いたようでいやらしい視線をオリヴィアに向けてくる。


 オリヴィアもブタ男がいやらしい視線を向けてきたことにより気が付いたようで、嫌そうな顔をしている。


 ブタ男が少しずつこちらに近付いてくるのが見える。


 なので俺は実験も兼ねてブタ男だけを結界で囲みこちらに近付けない用にした。


 すると、ブタ男が結界にぶつかったようで何やら叫んだり結界を殴ったりしているようだが、声が聞こえないようにしているので全く聞こえない。


 だが、奴隷の男二人はそんなブタ男の行動に何事だとでも言いたいようなふうになりしまいにはブタ男に近付くが、ある程度まで近付くと俺が貼った結界にぶつかってしまいビックリした表情になり結界を叩いて調べ始める。


 ブタ男は何やら叫んどあと、オリヴィアをいやらしい視線で見てくる。


 なので、俺は早足になり倉庫に向かう。


 それからは何事も無く目的地である倉庫にたどり着くことが出来た。


 倉庫に着くと数人の男達が倉庫の破壊をしている所だったが、殆ど進んでいないようだ。


 俺は倉庫の破壊をしていた男達に何やら指示をしていた男に話しかけることにした。


「すみません」


 俺の声を聞いて俺たちのほうを向き口を開く。


「なんだ?」


「依頼で来たんですけど」


 俺がそう言うと男が嬉しそうに言う。


「おぉ! 待っていたぞ! 早速で悪いが手伝ってくれ」


「分かりました。それと、この倉庫を粉々に破壊して大丈夫ですか? それと、なんか良さそうな物があったら貰っても構いませんか?」


「あぁ、大丈夫だぞ? 粉々に出来るのか?」


「多分出来ると思います」


「そうか分かった。それと、一応の為にギルドカードを見せてくれ」


「分かりました」


 俺はそう言うとギルドカードをだし男に渡す。勿論、オリヴィアもだ。


 男は俺とオリヴィアのギルドカードを確認した後、ギルドカードを渡してくるので、俺とオリヴィアはギルドカードを受け取る。


「後は頼んだぞ! 俺達は冒険者が来るまでの仕事だったからな」


「そうなんですか。終わったらどこに言いに行けばいいですか?」


「そんなもん、冒険者ギルドに言えばいい、その後は確認が取れたら依頼は終わりだ」


「分かりました。お疲れ様でした」


「おうよ!」


 男はそう言い手を止めてこちらを見ていた男達に向かって行くと何やら話し始め、少しして男達が使っていた道具を持ってどこかに行ってしまう。


 最後に俺と話していた男が、声をかけてくる。


「頑張れよ!」


 男はそう言い何処かに行ってしまう。


「じゃあ、オリヴィアまずは倉庫の中とかになにか使えそうな物がないか見た後に倉庫を破壊するぞ」


「はっ!」


 オリヴィアはそう言い倉庫に向かって行き使えそうな物がないか探し始める。


 俺もオリヴィアとは別の所を見て回る。



 なんかいい物でもないかな?


 そんな事を想いながら倉庫の中を見て回っているのだが、はっきり言って何も無い。


 何かあるかと思ったけどまさかあるのはホコリだけとは思わなかったな。


 ま、まだ、倉庫全体を探せていないんだけど。


 本当、この倉庫デカイな。それに、部屋みたいに分けてあるしで、探すのに時間がかかる。


 それからしばらくして、オリヴィアと合流した。


「オリヴィアどうだった?」


「何もありませんでした」


「やっぱりか。俺の所も何も無かった。それじゃあ、倉庫を破壊するか?」


「主。どうやってこの倉庫を破壊するつもりなのだ?」


「魔法とか刀で斬ったりするつもりだが」


「それなら、私も手伝えるな」


「あぁ、頼む。この大きさじゃあ、どれくらいかかるか分からないからな。じゃあ、すぐに取り掛かるぞ」


「はっ!」


 オリヴィアはそう言い腰にある剣を鞘から抜き魔法の詠唱を始める。


 オリヴィアは魔法の詠唱をしながら剣でも斬れそうな所を剣で斬って壊している。


 さてと、俺も始めるとするか。


 俺はそう思い腕輪から二振りの刀を出しオリヴィアの剣では斬れない所を斬って行く。


 勿論、刀で斬りながら火属性魔法で火球を作り出し倉庫の上の方に向かって放つ。


 すると、倉庫の上の方が燃え始めたので、風属性魔法を使い更に火の威力を強くする。


 そして、オリヴィアが詠唱を終えて上の方でまだ、燃えていない所に向かって放つ。


 火が徐々に広がって来たので俺とオリヴィアは倉庫から離れて倉庫が完全に燃えるまで、見る。


 でも、俺は風属性魔法を使い火の威力を強くしている。


 そう言えば刀を使った意味がない気がするけど、ストレス解消になった。


 と言うか何でこんなに人が集まってるんだ? それに、衛兵も数人居るし。


 そんな事を思っていると衛兵の一人が話しかけて来る。


「君達は何をしているんだ?」


「この倉庫の破壊だな」


「冒険者ギルドの依頼か?」


「あぁ、そうだ」


 俺がそう言うと衛兵の人達はホットしているようだ。


「実はだな。急に倉庫が燃え始めたと近隣の住民が駆け込んで来てな。それでここに来たんだが、もし君達が冒険者では無く勝手にこの倉庫を燃やしていたのだったら捕らえようと思っていたんだが、君達が冒険者で良かったよ」


「そうか。俺達は早くこの依頼を終わらせたいんだけど」


「あぁ、すまない。だが、周りに被害が出ても困るから倉庫が燃え尽きるまで見させてもらうが構わないか?」


「別にいいですよ」


「感謝する」


 衛兵はそう言い少し離れた所で倉庫の様子をうかがっているようだ。


 俺は衛兵が離れたのを確認して火球を作り出しまだ燃えていない場所に向かって放ち風属性魔法を使い火の威力を強くする。


 どれくらいだったかは知らないが倉庫が燃え尽き灰や木炭などがかなりの量が落ちているので俺は近ずいて灰と木炭だけ腕輪にしまう。


 何故、灰と木炭を腕輪にしまうかと言うと何かに使えるかもしれないと思ったからだ。


 灰と木炭が大量にあったので回収するのにかなりの時間が、掛かってしまった。


 灰と木炭を回収し終えたので、冒険者ギルドに向かおうとしたら、衛兵に話しかけられた。


「すまないが。これから何処に行くんだ?」


「冒険者ギルドで依頼達成の報告をしに行くところだ」


「そうか。なら私達もついて行ってもいいかな?」


「別に構いませんよ」


「ありがとう」


 衛兵がそう言ったのを聞いて冒険者ギルドに向かう。


 衛兵達は俺達の後ろを着いてきている。


 冒険者ギルドに向かっているのだが、珍しい事に絡んで来そうな人達が一向に現れない。多分だが、衛兵が後ろに居るからだと思う。


 でも、その代わりと言ってはなんだが、いつもとは別の意味で注目を集めている。


 まぁ、絡まれるよりかはマシなので良しとしよう。


 しばらく、冒険者ギルドに着いた。


 冒険者ギルドに入るとほとんどの冒険者から注目されたが、気にせずに顔馴染みの受付嬢さんが受付をしている受付の列に並ぶ。


 並ぶこと数分で俺の順番が回って来た。


「次の方どうぞ! あっ! 白夜様。どうしたんですか?」


「あぁ、依頼が終っから報告に来た」


 俺がそう言うと受付嬢さんが驚いたような顔になり口を開く。


「早くないですか? 確か倉庫の依頼でしたよね?」


「あぁ、あっているぞ」


「そうですか。では、確認をしますので少々お待ちください」


 受付嬢さんがそう言うと俺の後ろ正確に言うとオリヴィアの後ろにいた衛兵が俺の横に来て口を開く。


「その必要は無いですよ」


 受付嬢さんが口を開く。


「それは、どういうことですか?」


「私達が、確認していましたので」


「そうですか。分かりました。では、白夜様、オリヴィアさん。ギルドカードの提出をおねがいします」


 俺とオリヴィアはギルドカードを受付嬢さんに渡す。


 受付嬢さんにギルドカードを渡して受付嬢さんが何かした後にギルドカードが返された。


「では、これが今回の報酬になります。ご確認ください」


 俺は報酬の金貨一枚を確認してから腕輪にしまう。


「それでは、私達はこれでしつれいする」


 衛兵はそう言い他の衛兵を連れて冒険者ギルドから出て行く。


「白夜様。どうやってあの倉庫をこんな短時間に破壊したんですか?」


「ただ、魔法で燃やしただけだな」


「も、燃やしたって。ギルドマスターが言っていたことは事実だったんですね」


「なんの事だ?」


「いえ、ギルドマスターが白夜様は異常だと言われていたので」


 あの、謎幼女め、誰が異常だ誰が。


 そんな事を思ったが、依頼も終わったので酒場のほうで少し遅い昼食でも食べて帰る事にした。


「そうだったのか。まぁ、いいか。それじゃあ」


 俺がそう言うと受付嬢さんが、口を開く。


「お疲れ様でした」


 受付嬢さんがそう言った後、いつも通り「次の方どうぞ!」と言った。


 俺は酒場に向かう。


 酒場につき空いていた席に座りおすすめを俺は注文しオリヴィアは二人分くらいの量の料理を注文していた。


 いつも思うけど、あの細い身体の何処に二人分の料理が入るんだ?


 そんな事を思いながら注文した料理が来るのを待つのだった。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。


アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。


この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。

これからもこの作品をよろしくお願いします。

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