第88話:久しぶりメイド服作成
冒険者ギルドの酒場で昼食を済ませた後、俺とオリヴィアは防具屋に向かっていた。
何故なら、オリヴィアの防具を新しくする為だ。
オリヴィアが何も言わなかったので気づかなかったが、昼食を食べている時にオリヴィアの防具を見た時に小さな切り傷があったり少し凹んでいたりしていたので、オリヴィアの防具を新しくすることにしたのだ。
あっ、ついでだから防具屋の次には武器屋にも行くつもりだ。
「主。本当にいいのか?」
そうオリヴィアが心配そうに聞いてくる。
「別に良いぞ。それに、もしかしたらスタンピードが起きた時にその防具じゃあ心もとないからな」
声に出しては言わないが、オリヴィアには怪我とかして欲しくないからな。勿論、オリヴィアだけじゃなくてティアーナとセレーネにも怪我をして欲しくないんだけど。
オリヴィアが顔を赤くしていつものオリヴィアらしくないか細い声で言う。
「分かった」
オリヴィアはそう言い下を向いて黙ってしまった。
オリヴィアが下を向いて黙ってしまったことによって一言も喋らないまま、防具屋に着いてしまった。
防具屋の場所は酒場の店員さんに聞いたのだが、武器屋や防具屋などが密集している区画があるみたいでそこの場所を教えて貰った後に評判のいい防具屋専門店的な店を聞いてその防具屋に向かう事に決めた。
店員さんに聞いた区画に来ると周りから金属と金属を打ち付けるような音がいろんな所から聞こえてくるし周りには冒険者らしき人が何人も居る。
目的の防具屋に着いた。
防具屋は一軒家よりも少し大きいくらいの大きさの建物だ。
防具屋の扉を開けて中に入る。
中に入ると数人の冒険者が、防具をみているのが目に入る。
次にガタイのいいおじさんが店番をしているようだ。
防具屋に入ってすぐに、オリヴィアに話しかける。
「オリヴィア」
俺がそう言うと少し頬が赤いオリヴィアが顔を上げ返事をする。
「なんだ?」
「好きな防具を選んで来い。俺は適当に防具を見とくから」
「はっ」
オリヴィアはそう言い防具を見始める。
俺も防具を見始める。
へぇー、店員さんが進めてくれた店なだけあって思ったよりも防具が全体的に質がいいな。
でも、突出していい防具が無いのが残念だな。
そう言えば、俺ってこのローブ以外まともな防具を持ってなかったな。
今の所はこのローブだけで、全然良いんだけど、もしこのローブだけでは耐え切れないほどの攻撃を受けたときの為に何か防具を買っておいた方がいいとは思うけど、身軽な方がいいんだよな。
この店には軽装は置いているみたいだけど、軽装でも少しは動きにくくなるから、前にも思ったけど普通に服として着れる防具があればいいんだけど、あったとしてもかなり高そうだな。
まぁ、今の所は討伐依頼とか受けるつもりがないし大丈夫だと思う。
それに、オークションに武器、防具も出品されるみたいだしその時にもしかしたらあるかも知れないしここではオリヴィアの防具以外は何も買わないことにするか。
そんな事を考えているとオリヴィアがいつの間にか近ずいて来ていた。
オリヴィアの顔を見ると少しガッカリしているような表情になっていたので、多分だが、良さそうな防具が無かったのだと思うが、一応聞いてみる事にした。
「オリヴィア。良さそうな防具はあったか?」
「なかった……です」
久しぶりにオリヴィアの敬語? を聞いた気がする。
「そうか」
うーん。どうするかな。オリヴィアの防具。他にもいくつも防具屋はあったけど一軒一軒見るのは時間がかかるしな。
少し考えて見るといい事を思いついた。
そう言えば、まだ、オリヴィアにはあのメイド服を作ってなかったな。
いっその事あのメイド服でもいいけど、オリヴィアの性格から考えると嫌がりそうだな。
あっ、そうだ。あのメイド服の上に今、着ている防具をつければいい気がするな。一応聞いてみるか。
「なぁ、オリヴィア」
「なんだ?」
「ティアーナとセレーネが着ているメイド服の上に今、着ている防具を着るのはどうだ?」
オリヴィアが子供が欲しかったおもちゃを貰った時のような顔になり言う。
「えっ! 良いのか!」
オリヴィアってこんな子供っぽい一面もあるのか。まぁ、オリヴィアはまだ、十四だからな。
「あ、あぁ」
「ありがとう! 主っ!」
「あぁ、じゃあ、宿屋に帰るぞ」
「分かった!」
俺とオリヴィアは武器屋に行くのを辞めて宿屋に戻る事になったので、防具屋を出て宿屋に向かう。
オリヴィアが何故かかなり喜んでおり、その為早く宿屋に帰りたかったのか近ずいてくる人にオリヴィアが殺気を放ちトラブルを起こさないようにしていた。
そのお陰で何事も無く宿屋に着くことが出来た。
宿屋に着くなりすぐに、俺の部屋に向かう。
部屋の前につき扉を開けるとロゼがトテトテと走って来て抱きついてくるので、俺はロゼを優しく受け止めて抱き上げる。
すると、ティアーナとセレーネが近ずいて来ておりティアーナが話しかけて来る。
「白夜様。どうしたのですか?」
「オリヴィアに、あのメイド服を作ろうと思ってな」
「そうですか。ここでやられるのですか?」
「あぁ、そうだな」
「分かりました。あそこら辺がよろしいかと」
「ありがとう。ティアーナ」
ティアーナはニッコリと微笑む。
俺はティアーナが言った所に行く前にロゼを下ろす。
そして、腕輪からメイド服作成の魔道具と魔法陣が描いてある紙を取り出す。
メイド服作成の魔道具はペンの形をしているので、鉛筆を持つように持ち木でできた床に紙を見ながら描いていく。
久しぶりに描いたのでかなり時間が掛かってしまったが、前に描いたよりも上手く描けたと思う。
描き終わった魔方陣に髪の毛を一本抜き魔方陣に置く。
次にオリヴィアの身体の一部が必要なのでオリヴィアに話しかける。
「オリヴィア。ここに髪の毛を一本置いてくれ。その後に血を一滴垂らしてくれ」
「分かった」
オリヴィアはそう言い髪の毛を一本抜き魔方陣に置き剣の刃を少し鞘から出して指先を少し切りすぐに、魔方陣に指先から垂れる血を魔方陣に垂らしオリヴィアが元いた場所に戻る。
俺はオリヴィアが元いた場所に戻るのを見た後に指先を少し噛んで血を出し魔方陣に垂らす。
そして、オリヴィアに魔力流してもらう必要があるのでオリヴィアにまた話しかける。
「オリヴィア。少し光るまで魔力を流してくれ」
「分かった」
オリヴィアは魔方陣に近ずき魔力を流す。
すると、魔方陣が少し光るとオリヴィアが魔方陣に魔力を流すのを辞めて元いた場所に戻る。
オリヴィアが魔方陣から離れたのを確認して俺は手に持っていたメイド服作成の魔道具と床に置かれている魔方陣が描かれている紙を腕輪にしまい魔方陣に魔力を流す。
やはり、流しても流しても魔方陣が光り出す気がしない。まぁ、いつ光り出すか分からないんだけど。
やっぱり、時間が掛かるよな。もう少し魔力を流す勢いを上げるか。
魔力を流す勢いを少しずつ上げて行く。
そして、ついに魔方陣が光り始めた。
やっとか。思っていた以上に魔力使ったな。魔力量も上がってるけどやっぱり、この魔道具使うのは疲れる。
分かっていたことだが、光の勢いが凄かった。なので、手で目を隠す。
少しして光が徐々に弱まって行き最終的に光が完全に消えた。
光が消えたので目を隠していた手を退けて魔方陣があった所を見ると予想通りティアーナとセレーネが着ているメイド服が綺麗に畳まれて置かれている。
すると、オリヴィアが綺麗に畳まれ置かれているメイド服に近ずき大事そうに胸に抱える。
「ありがとう! 主っ!」
オリヴィアは嬉しそうにしている。それに、無茶苦茶可愛い。これが、ギャップ萌えなのだと初めて思った。
オリヴィアにお礼を言われた後は思いのほか疲れたので、昼寝をする事にしたので、夕食の時に起こして欲しいことを伝えて俺はベッドに向かい眠りにつく。
白夜が眠りについた後。
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白夜が眠りについて直ぐに、ロゼがトテトテと走り白夜が寝ているベッドに向かいロゼは白夜の寝ている布団に潜り込んだ。
ロゼが布団に潜り込んだ後すぐに、ティアーナが口を開く。
「オリヴィア。良かったですね」
「あぁ!」
「前から羨ましそうに見ていましたし」
ティアーナがそう言うとオリヴィアが驚いたような顔になり言う。
「なっ! 気がついていたのか! ティアーナ!」
「私だけではなくセレーネも気が付いていましたよね?」
「えぇ、私も気がついていましたよ」
「なっ! セレーネなのか! で、では、まさか主も気が付いていたのか」
オリヴィアの声が少しずつ小さくなっていた。
「多分ですが、白夜様は気がついていなかったと思いますよ」
「私もそう思います」
オリヴィアが、ホットしたように言う。
「本当か!」
白夜を、チラッと見て言う。
「多分ですけど。オリヴィア、それよりも部屋に戻りましょうか」
オリヴィアもこれ以上ここで話したら白夜を起こすかもしれないことに気がついたようで了承の返事を返す。
「あぁ、そうだな」
その後、ティアーナ、セレーネ、オリヴィアは白夜の部屋を出て自分達の部屋に戻った。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
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魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




