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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第61話:魔物屋の情報

宿屋の酒場でオークのステーキを食べ終わり今は冒険者ギルドに向かっている所なんだけどいつものように目立っている。いつもはティアーナ達が居るのでもっと目立っているのだが、俺一人だけで居ると女性からの視線が殆どだ。ティアーナ達が居たら男はティアーナ達に一部の女性達もティアーナ達に視線を向けるのだが、今は一人なので全ての人の視線が俺に集まっているのでかなり恥ずかしい。


視線になれたと思ったんだけどな。いつもならティアーナ達と話しながら何処かに向かうから、なんとも思わないんだけど一人だと何もすることがないからな。何か考えたら気にしなくて済むけど特に考えることとかないと思う。


それに、ティアーナ達と居ると男達が話しかけて来るが一人だと女性が話しかけて来る。話しかけて来る女性の殆どがきわどい衣装を着ている。多分だけど娼婦なんだと思う。


男なら手荒くしても問題ないと思うけど流石に女性にそんなことは出来ないので話しかけられた時にかなり困る。それに、今は夜なこともあり話しかけて来るが女性が多いいのでかなり困る。特にどこに視線を向けていいのかわからなくなる何せ話しかけて来る女性の殆どが娼婦なのか見えてはいけない所が見えそうなのだそれは仕方ないと思う。


そんなことを考えているとまた話しかけられてしまう。


「ねぇー、君。私と楽しいことしましょー」


話しかけて来た女性は美人と言えば美人なのだが、いつもティアーナ達を見ているのでなんとも言えない。それに、ティアーナ達よりも少し劣るスタイルなのだが、ティアーナ達がスタイルが良すぎるだけでこの女性はかなりスタイルが良い方である。それに、かなり大胆な格好をしている。


「いえ。結構ですので」


俺はそう言うと足を進めようとしたのだが、腕に抱きついてくる。女性が腕に抱きついて来たことによって女性豊満な胸の谷間に俺の腕が挟まれる。


まさか腕に抱きついて来るとは思わなかったがこの前、ティアーナとセレーネが腕に抱きついたまま数時間過ごしていたこともあり動揺することがなかった。


ティアーナとセレーネに助けられたな。


「離して貰えますか?」


女性は若干だが、動揺しているようだ。


「嫌よ。私といいことしましょー」


はぁー、かなり面倒くさいな。


「済まないが今、急いでいるんだ。だから、頼むよ」


俺が真剣な顔をしてそう言うと嫌そうに腕を離してくれた。


女性が俺の腕を離した後「またねー」と言いながら行ってしまう。


思いのほかあっさりと引いたな。もっと長くなると思ったんだけど。


もう話しかけられるのが面倒くさいからフードを被るか。


俺はフードを被り冒険者ギルドに向けて歩き出す。



フードを被ったお陰で冒険者ギルドに着くまで誰にも話しかけられずに冒険者ギルドにつくことが出来たので良かった。


冒険者ギルドに入りフードを頭から取り受付に向かう。


フードを頭から取った瞬間に冒険者ギルド内にいた人達が一斉に俺を見て固まる。女性にいたっては顔を真っ赤にしている人も居る。


俺は気にせずに受付に向かうと魔物の死体を倉庫に入れる際に居た受付嬢さんにはなしかけられる。


「あっ! 白夜君! やっと来ましたか。少し待っていてくださいすぐに、持ってきますので」


受付嬢さんはそう言い奥の方に行ってしまったので言われた通り待つ。


するとすぐに、受付嬢さんが右手に紙を左手に袋を持って戻ってきた。


受付嬢さんは持っていた紙を渡してきたのでその紙を受け取る。


「今回の査定の結果となります」


俺はチラッと見ただけでその紙を受付嬢さんに返す。


「これでいいよ」


「分かりました」


受付嬢さんがそう言うと袋を渡してくるので俺は袋を受け取り腕輪にしまう。


本当は昼に来るはずだったのに忘れていたので夜に来てしまったので一応、謝ることにした。


「今日はすみません」


俺はペコりと頭を下げて謝る。


「大丈夫ですよ」


「ありがとうございます」


その後、少し会話をした後冒険者ギルドを出て宿屋に向かう。勿論、冒険者ギルドを出る前にフードを被り冒険者ギルドを出る。


宿屋に向かっていると酒場の前や料理屋などの店の前を通った時に冒険者が騒いでいたり言い争いになっていたりしている所もある。それに、警備兵が忙しそうに働いている。ここは迷宮都市のため冒険者が多く居る。その為、争いごとが毎日の様に起きているので警備兵が大きな騒ぎになる前に鎮圧する為に動き回っている。


忙しそうだな警備兵って。


こんな風にのんびり歩くのっていいよなー。最近は忙しかったからなー。明日、ティアーナ達の武器をドバンさんのところに受け取りに行ったらのんびり過ごすとするか。


のんびり歩きながら街中を歩いていると馬車の馬を操り人が乗るところの後ろが檻になった馬車が見えた。檻にはウルフ系の魔物が首に首輪を付けられその首輪から鎖が伸びている。その鎖は檻に括りつけられている変な馬車を見かけたので近ずいて見る。


幸い街中なので普通に歩くくらいの速度で走っているので直ぐに近くに行くことが出来た。


ある程度まで近ずいて興味深げに見ていると馬を操っている男が馬を止めて話しかけられる。


「どうした、坊主なんかようか」


「すみません。なんで魔物を運んでいるのかと思いまして」


「あぁ、こいつは魔物屋に連れて行くんだ」


なんだ? 魔物屋って?


「なんですか魔物屋って?」


「魔物屋を知らないのか。魔物屋は魔物を売ってるんだよ。ま、知らなくても仕方ないか魔物を買うとなると高いからな」


えっ! 魔物って売ってるの!


「魔物を売って何するんですか?」


「魔物使いや貴族やもの好きが自分の従魔にしたりペットにしたりするんだよ」


なに! もしかしたらスライムも売ってるかも。あ、でも俺も買えるか分からないか。


「俺にも魔物を買うことは出来ますか?」


「お金があれば買えるな。後はテイム系のスキルを持って居れば買えるな。もし興味があるんならこの道を真っ直ぐ進むと魔物屋って看板が有るからすぐ分かると思うぞ」


よし! 明日は魔物屋に行ってみるぞ!


「ありがとうございました。これはお礼です」


俺は銀貨を一枚出し男に投げる。


「おっ! ありがとよ」


そういい男は笑顔で馬車を進める。


これでスライムを従魔に出来るかもしれない。それに、珍しい魔物が居るかも知れない。いー、良い情報を教えてくれたあのオッサンに感謝だな。


今の白夜はかなり嬉しいのか顔を出ており満面の笑顔になっている。幸いフードを被っているのでその笑顔は見えていない。もし見えていたのなら大変なことになっていたことが予想出来る。


今にもスキップしそうな勢いで宿屋に向かう。



宿屋についたので部屋に向かうとティアーナ達が帰って来ていたのだが、俺が部屋に入り扉をしめるなり俺の前に立ち俺を睨み付けてくる。


「白夜様!」


「ご主人様!」


「主っ!」


「はい!」


先程まで笑顔でいたがすぐに、返事をして正座をする。なぜ正座をしたのかと言うと何故か身体が勝手に動いたためだ。


「白夜様! こんな時間まで何をしていたのですか! 私達は心配したんですよ!」


や、やばい。こ、怖すぎる。ここは正直に言って許してもらうべきだ。


「冒険者ギルドに行っていました」


「冒険者ギルドでなにをしていたのですか?」


声はいつも通りなのに目が笑ってない。


「本当は昼に取りに行く予定だったのですが一度宿屋に帰って来て似た時に思い出しまして急いで取りに行っていました」


「そうですか。次からは私達の誰かを近くに置くことそれが今回の許して上げる条件です」


俺は何も考えずに答える。


「分かりました」


白夜はこの時ティアーナ達の顔を見ていなかったので分からなかったがティアーナ達は満面の笑顔になりガッポーズを一瞬していた。


「それでは白夜様。立ってください」


俺は言われるがままに立ち上がる。


立ち上がりティアーナ達を見ると何事も無かったかのようにいつも通りだと思うがなんだかいつもよりも機嫌がいい気がする。


「ご主人様。もう夜、遅いのでベッドで寝ますよ」


セレーネがそう言うと俺の腕を抱きしめそのままベッドに連れて行かれそのままベッドに転げるとオリヴィアが俺の横に転げるオリヴィアの横にティアーナが転げるとオリヴィアはベッドに転げるなり俺の腕に抱きついて来る。


うっ! これはやばい。


俺はそう思うと目を瞑り少しでも早く眠ろうとするが腕に伝わる柔らかい感触がやばい。この前も思っていたが人によって胸の感触が違う。


やばい。これ以上考えてしまうと理性が持たない。


あっ! そうだ! 思い込みだ。今、これはスライムベッドに居る。腕に伝わる柔らかい感触はスライム! これはスライムベッド! これはスライム!


何度も繰り返し白夜は何とか思い込むことに成功したのか気持ちよさそうに眠り始めた。


ティアーナ達は白夜が寝る前に眠りについていた。




今日一日のティアーナ達

――――――――――――――――――――――――


ティアーナ達は白夜が起きる4時間程早く起きて出掛ける準備を始める。


数分で出掛ける準備が終わりティアーナ達は酒場に行き近くに居た従業員を呼び料理を注文する。


料理が運ばれてくるのを待っていると冒険者がティアーナ達に向かって来ているのをオリヴィアが見つけ近ずいて来ている冒険者に向けて殺気を放つ。するとその冒険者は顔色を悪くして急ぎ足で宿屋から出ていく。


冒険者が出て行ってすぐに、注文した料理が運ばれて来た。


朝なので量は少なめの為、早く食べ終わり宿屋を出る。


宿屋を出るなり周りに居た人達がティアーナ達に視線を向ける。向けられる視線の殆どは下品な視線ばかりだが、もう慣れてきたので気にせずに目的の物を探す。


探し始めてしばらくしたが全く見つからない。



「ねぇ、どこにあると思う?」


「魔道具屋とかでは無いか?」


「魔道具屋ですか? そのような所もあるのですね」


「そう言えばティアーナとセレーネは最近まで村にずっと住んでいたのだったな。すっかり忘れていた」


「えぇ、だから一般的なことが分かりません」


「私も分かるとすると教えて貰ったことや本で読んだことだけしか分からないです」


「幸い主のお陰で寿命は無いんだ。普通に暮らしているだけである程度のことは分かると思うぞ。それに、主は巻き込まれ体質だと思うし」


「そうですね。私も白夜様は巻き込まれ体質だと思います」


「私もそう思うけどご主人様は多分、気づいてないと思う」


「そうだな。主は気づいて居ないだろうな」


ティアーナとセレーネは頷く。


「あっ!」


「どうしたのですか?」


「何かあったのか?」


「せっかくだからいろんな魔物の情報が書かれている本を探すのもいいと思いますよ?」


「そうだな。セレーネが言うようについでに探すか」


「そうですね。私もいいと思います」


そんなふうに三人で話しているとティアーナ達は三人の男に話しかけられる。


「ねぇー、ねぇー。俺達といいことしない?」


「そうだぜ! 気持ちよくしてやるぜ!」


「優しくしてやるからこいよ!」


そう言いながら三人の男の内一人がオリヴィアの腕を掴もうとした手を身体を傾けて避ける。


「おい! 何避けてんだよ!」


その男がオリヴィアに殴りかかってくるがオリヴィアは男のお腹目掛けて綺麗な回し蹴りをお見舞いする。


回し蹴りをされた男は後ろに居た男と一緒に吹き飛ばされる。


周りでティアーナ達と男達のやり取りを見ていた人達の方に二人の男が飛ばされたが離れていたこともあり避けることに成功していた。


飛ばされた男は気絶している。


残った一人の男は顔色が悪くなり座り込んでしまう。


ティアーナ達は何事も無かったかのように歩き始め話の続きをし始める。


「ティアーナ。スライムと言ってもどんなスライムを捕まえるのですか?」


「そうだな出来ればスライムの特異種がいいな。だが、見つけるのは難しいから普通のスライムだろうな。普通のスライムならいろいろな進化先がある。中にはこれまで似ない進化先があるかも知れないからな」


「そうですね。私もスライムの特異種がいいと思いますが探して見つかるようなものでもありません」


「私もそう思うけどなかなか見つからないと思う」


「まずスライムを捕まえる時にスライムの特異種を見つけるとするか。見つけられなかった時の為に普通のスライムを捕まえて置くことにするがいいか? それと王都の近くの森にスライムの森と呼ばれる森があるみたいだから主をスライムの森に行かせるようにしたいのだけどティアーナお願い出来るか?」


ティアーナは頷いて返事をする。


頷いて返事をしてすぐに、ティアーナが魔道具屋を見つける。その魔道具屋は数時間後に白夜が狐の仮面を見つける魔道具屋だった。


「あれ、魔道具屋では無いですか?」


「あぁ、あれが魔道具屋だ」


ティアーナ達は魔道具屋に入り店番をしている老婆にオリヴィアがスライムを捕まえるカプセルがあるかどうか聞いたのだが、この店には無かったが店内を見て回る。


「こんな魔道具があるんだな」


「私も始めてみました」


「私は似たような魔道具を見たことあります」


「どんな魔道具だったんだ? ティアーナ」


「この魔道具は魔力を流すことによって投擲用の石を作り出すものですが私が見たのは矢を作り出す魔道具でした勿論、この魔道具と同じように一分ほど経つと消えてしまいますが」


「そんな便利な魔道具があるのか」


「えぇ、ですが矢を一本作るのにかなりの魔力が必要になります。普通の人族ですと一~二本くらいしか作り出すことは出来なかったと思います」


「そこまで高性能な魔道具ならかなりの魔力を必要するのは納得だな」


セレーネはティアーナとオリヴィアの会話に興味があまり無かったのか別の魔道具を見て回っている。


それから少しして魔道具屋を出る。



魔道具屋から出た後、露店を見たりしている。勿論、見て回っている時もティアーナ達はかなり目立っていたのだが、気にせずに見て回っている。


たまにだが、話しかけられる事もあったが無視をしたりしていたが無理矢理腕を掴もうとしたりした人はティアーナ達の誰かが気絶させてそのまま何事も無かったかのように通りすぎる。


店を見て回っているとお腹が空いてきた時は屋台などでお腹を満たしていた。


ティアーナ達は白夜からなんかあった時のためにかなりのお金を渡されている為にあまりお金の心配をしていない。


夕方になるまで店を見て回っていたティアーナ達だが、一向にスライムを捕まえる為のカプセルが見つからなかったのでティアーナ達は冒険者ギルドに向かう。


理由は冒険者ギルドの受付嬢ならスライムを捕まえる為のカプセルがどこに売っているか分かるかもしれないとおもったからだ。


今、ティアーナ達が居るところから冒険者ギルドまで近かった為に直ぐに、着くことがでいた。


ティアーナ達が冒険者ギルドに入った瞬間にティアーナ達に視線が集まる。


ティアーナ達に向けられる視線は下品な視線ばかりだ。ティアーナ達は気にもとめずに受付に向かうと一人の受付嬢がティアーナ達に話し掛けた。


「あら? あなた達は白夜君と一緒に居た子達よね? どうかしたの?」


「ひとつ聞きたいことがありましてスライムを捕まえる為のカプセルってどこで売っている知ってますか?」


「あぁ、それなら魔物屋に売っていますよ」


「ありがとうございます」


その後、ティアーナが魔物屋の場所を聞いてティアーナ達は魔物屋に向かう。


ティアーナ達が冒険者ギルドで絡まれなかったのは白夜と男の決闘を見ていた者がティアーナ達に絡みに行こうとしている冒険者を止めていたからである。


ティアーナ達がもう夕方なために急ぎ足で魔物屋に向かう。


冒険者ギルドから少し離れていたので魔物屋に着く頃には夕日が沈みかかっている頃だった。


ティアーナ達は魔物屋に入り店番をしていた男にティアーナがスライムを捕まえる為のカプセルがあるかどうか聞いたのだが、丁度売り切れだったが明日にはスライムを捕まえる為のカプセルが補充されるようだ。


ティアーナ達はそれを聞き急ぎ足で宿屋に向かう。


宿屋に着いたのは外が完全に暗くなり少したった時だった。


ティアーナ達が宿屋に着く少し前に白夜が冒険者ギルドに向かっていた。


ティアーナ達は宿屋に戻るなり部屋に戻る。だが、部屋に戻ったのだが、白夜がまだ帰ってきていないことに心配し始めてしばらくして白夜が帰ってきた。


――――――――――――――――――――――――



最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。


アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。


この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。

これからもこの作品をよろしくお願いします。

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