第59話:戦闘狂②
「初めよっか」
俺がニヤリと笑いそう口にした瞬間に男から殺気が放たれる。
男がこれまで見た中で始めて真剣な顔になった気がするが、俺も同じく男に殺気をぶつける。
俺に殺気をぶつけられた男は口角を上げ両手剣を地面から抜き俺に向かって突っ込んでくる。さほど距離がなかったのですぐに、俺のすぐ前まで移動し男が上段から斬りかかってくる。
俺は後ろに跳び男の両手剣を躱す。
今まで居たところの地面に地震でも起きたように地割れを起こしている。
思わず苦笑いをしてしまう。
これはやばいなどんだけ馬鹿力なんだよ。まともにくらったらただでは済まない気がする。いやこれ絶対、ヤバいだろ。殺られる前に殺ってやる。
俺はそう思うと男に突っ込む右手に持つ黒色の刀を右横から斬る。だが、男は両手剣を盾のように経つかい防御するが俺は黒色の刀を両手剣によって防がれた瞬間に男の背後に火槍を作り出す。火槍は急いで作り出した為にいつもより威力が弱い火槍になってしまった。それを男の背中に向けて放つ。
火槍は男に直撃したが俺は一度後ろに下がる。
「おもしれぇ! おもしれぇなおい! まだまだ行くぞ!」
男はそう言うと突っ込んでくる。
まさかすぐに、突っ込んでくると思わず驚いてしまうが俺も刀を構え突っ込む。
男は口角を上げ両手剣を上段から切り下ろす。
二振りの刀で受け止めたが力負けしてしまいそうだったので後ろに下がる。
力負けするな確実に。どうするかな? 刀を一つにするか。それなら両手で刀を持てる。力の差は多分だけどほぼ互角だ。
俺はそう思い左手に持つ白色の刀を腕輪似しまう。最近知ったのだが、鞘に入れていない状態で腕輪に入れたら鞘に入った状態で出てくる。勿論、鞘が腕輪に入っている時だけ。
白色の刀を腕輪に入れたので黒色の刀を両手で持つ。
男が突っ込んできて上段から切り下ろす。俺は黒色の刀で受け止める。先程と違い一度下がらずそのまま受け止める。
受け止めた瞬間に物凄い音が鳴る
「ガギィィーン」
受け止めた時に思った通りだと思う。それと同時に刀に滑らすようにして両手剣を受け流し左斜め上から切り下ろす。
男は吹き飛ばされる。
俺はこれで勝ったと思ったが男が着ていた防具に刀で斬られたような跡が残っていただけだった。
マジかよ! 俺がまだ弱いせいでそれに合わせてこの刀も今は弱いがそれでも神器だ。それに、俺俺の刀はこれまで見た武器よりも圧倒的に強い武器なんだけど。まさか俺の刀でこの程度しか効かないのか。なんかショックだな。
「おい、おい。やべーなその刀まさか俺の自慢の防具に傷がつきやがったぞ!」
男はかなり驚いているようだ。
「いやー、俺こそビックリしたよ。まさかこの程度の傷しか作れないとは思わなかった」
「俺の防具はこう見えて伝説級だぜ! それに、無属性魔法の防具強化で強化してるんだぜ? それなのにこんなに深い傷が出来たんだ。お前の武器はヤバいな」
へぇー、伝説級なのか。それに、無属性魔法で防具強化なんて出来るのか。防具に魔力を纏わせてたから何してんだとか思ってたけどそういう事か俺もやってみよ。
俺はローブに魔力を纏わすイメージで魔力を操作する。思いのほか上手く出来たが思っていたよりも難しい。
〈魔法スキル【防具強化魔法】を獲得しました〉
おっ! やったね。でもどれくらい強化させれるか分からないな。流石にあいつの攻撃をまともにくらったらやばそうだしな。ま、今すぐに試さなくてもいいしまた今度にするか。
今まで何もせずに俺を見ていた男が驚いと様に言う。
「なっ! お前も防具強化魔法が使えるのかよ!」
男が驚いていたのだが、次第に口角が上がりだし新しいおもちゃを見つけたような表情なる。
うぁー、こいつガチで戦闘狂だ。始めてみたなリアル戦闘狂。あれだな怖いな。
「おもしれぇなー! 行くぞ!」
男がそう言うと両手剣を構えそのまま凄い行き良いで突っ込んでくる。それを見ているとテレビで見た闘牛を思い出してしまう。
迫力がさらに増したぞ。
俺は真正面で受け止めることにしたのだが、かなりビビるな。俺が言うのもなんだが、あんなのまともにくらったらヤバイよな。ま、大丈夫だと思うけど。
刀を前に構え男を迎え撃つ準備する。
男が突っ込んでくる勢いそのまま両手剣を彼に向かって上段から振るう。
俺は上段から迫ってくる両手剣を刀を思いっきり振るい受け止めるが若干だが、押され始める。
ヤバいな! このままでは力負けする! 思ったより力があるな。力勝負では俺の負けか。だが、決闘は力が全てでは無い!
そう思いすぐに、刀をずらし両手剣を滑らすように受け流す。上手く受け流すことに成功しあいつの両手剣は地面に深く突き刺さっている。
その隙を見逃さず刃の部分の反対側でバットでも振るかのようにお腹に叩き込む。
「グゥふ!」」
男が両手剣をしっかりと手に持ったまま壁まで吹き飛ばされる。
俺はすぐに、追撃をかける。まず火槍を作り出し放つ。次に風刃を作り出し次々に放つ。
しばらく火槍や風刃を作り放つを繰り返してしばらくして作り出すのを辞める。
少しして土煙が無くなり男の姿が見え始める。男は両手剣で自分の身体を守っていたようだが、全てを守れてはいなかった為、両手剣で守れていないところが傷だらけになっているようだ。
なんだよあの両手剣かなり凄いな。それに、よく魔法の連続攻撃に耐えたな火槍や風刃を合わせて100発近く放ったんだぞ!
「俺の負けだ」
唐突に男が負けを認めた。
「「「「うぉー!!」」」」
何故か観客席に居る者達が叫び始める。
なんで叫び始めたんだ? 普通ここは俺が叫ぶところだよな。ま、これで面倒くさいことは終わったしこれで宿でゴロゴロ出来る。その前にお腹減ったからオークのステーキを食べるか。
それ思いながら俺は刀を腕輪にしまい練習場を出て宿屋に向かう。
はぁー、疲れた。思っていたよりも身体が疲れているのか。仕方ないオークのステーキは明日食べるとして今日は寝るとするか。
そんなことを考えているとティアーナが話しかけて来る。
「白夜様? 大丈夫ですか?」
「何が?」
「あの男の攻撃を真正面から受け止めていたので身体は大丈夫なのかと思いまして」
「あぁー、そういう事かもう大丈夫だよ。ま、思ってきたよりも身体が疲労しているみたいだけど」
「では、宿に戻りすぐに寝て下さいね」
ここは後が怖そうだったので大人しく言うことを聞くことにするか。ま、どっちみち戻ったら寝ようと思っていたからいいんだけど。
「あぁ、分かった」
宿屋は冒険者ギルドとさほど離れていないこともあり宿やについたので部屋に向かう。
宿屋の中はほとんど人がいなかった。何故なら決闘をしていた時間が思いのほか長かったからだそれに、ここは宿屋&酒場だから酒場の方は夜遅くなったら営業を辞めるようだ。
そんなことを思いながらも部屋に向かっていると酒場の方で掃除をしていた人が大丈夫だったのか聞いてきたので「大丈夫でしたよ」と答えて部屋に向かう。
部屋についたのですぐに、部屋に入る。そして、俺はベッドに近ずきベッドに飛び込み目を閉じて眠り始める。
「白夜様は寝てしまいましたね」
「そうですね」
「そうだな」
ティアーナがテンションを上げて言う。
「では白夜様のハーレムを作るための会議をします!」
セレーネとオリヴィアもテンションを上げパチパチと拍手をする。
「では、数日後に向かう王都でのオークションについてです。オークションには私達は残念ながら参加することは出来ません。なのでどうやって白夜様に女性の奴隷を買わせるかです! なのでまず私から言わせていただきますがよろしいですか?」
「ティアーナが最初でいいですよ」
「私もだ」
「白夜様に女性の奴隷を買わせるにはまずは、私達が男性の奴隷は嫌だと言えば大丈夫だと思います。私は白夜様以外の男性と一緒に行動するのは嫌なのでこうなりました」
「私も嫌ですね」
「私も嫌だな」
「では、男性の奴隷は嫌だと伝えることにしましょう。伝える日は白夜様がオークションに向かう時にしましょう」
セレーネとオリヴィアは頷く。
「次は私が言いますね。ティアーナの意見に少し付け足す感じですね。まずはご主人様に言うことは男性の奴隷は嫌だと言うこと以外にも処女なのを付け足すべきだと思います!」
「私はいいと思います」
「私もだ」
「次はオリヴィアですよ」
「分かっているが私が言いたかったことはティアーナとセレーネが全部言ってしまっているから私からは別のことを言わせてもらうが奴隷の他にも武器、防具、魔道具などもあるはずだ、だから自分が欲しい武器や防具他には魔道具なども主に伝えるべきだと思う。ただしどんな物が種品されるか分からないのでこういう武器や防具が欲しい。こういう能力の魔道具が欲しいなどを主に伝えるべきだと思う」
「そうですね。白夜様に伝える際に一緒に伝えるとしましょか」
セレーネとオリヴィアは頷く。
ティアーナが小さくパンと手を叩き口を開く。
「それではこの話はここで終わりにしましょうか。オークションのこと以外で他に何かありますか?」
ティアーナがそう言うとオリヴィアが手を上げる。
「オリヴィア何かあるのですか?」
「あぁ、少し前に思ったのだが、主は従魔に興味がある気がする。だから珍しい魔物が居るところなどを調べる必要があると思う。それと主はスライムに興味があると思う。もしかしたら従魔にしたいのかもしれない」
「私も思っていました」
「私もです。ですが白夜様がスライムを従魔にするのは難しいかもしれません。何せ白夜様が強すぎてスライムはすぐに、逃げてしまいますので私達がスライムを捕まえた方がいいかもしれません。スライムの捕まえ方を知っている人はいますか?」
ティアーナはセレーネの顔を見てみるが分からないようで次にオリヴィアの顔を見て見ると知っていそうな顔をしている。
「オリヴィアは分かりますか?」
「確かだが、スライムを捕まえる専用のカプセルがあるはずだ」
「そんな物があるのですか?」
「あぁ、スライムは魔物使いになりたい者が練習用にスライムを使うんだ。スライムの殆どは攻撃をしてきても簡単に倒せる。だからスライムは魔物使いになりたい者に人気なんだ。だからスライム専用カプセルがある。他にも理由がある。例えば森の中でスライムを従魔にしている時に魔物に襲われるかもしれない。だが、カプセルに入れて安全な所で従魔にすれば安全だ。そういう理由もありスライム専用カプセルを作ったんだと思うぞ」
「では白夜様から貰ったお金を使いスライム専用カプセルを買いましょうか」
「私もそれでいいと思う」
「私もだ」
「決まりということで。他にはありますか?」
ティアーナはセレーネとオリヴィアの顔を見るがないようだったのでこれで終わりなする。
「ではこれで終わりということで。それでは最後に誰が白夜様の隣で寝るかですね」
ティアーナがそう言うと三人とも目が真剣になり先程までの雰囲気とはガラッと変わり睨み合いになる。
「どうやって決めるかはクジで決めましょうか」
ティアーナがそう提案した。セレーネとオリヴィアはそれで良いとばかりに頷く。
「では先に好きなのを取ってください」
セレーネとオリヴィアはそれぞれに手に取る。
「「「せーの!!」」」
そう声を合わせて言う。
結局、白夜の隣で寝ることになったのは右にオリヴィア左にティアーナになった。セレーネはティアーナの隣で寝ることになった。
ティアーナとオリヴィアは喜んでいたがセレーネは人生が終わったような顔をしている。
ティアーナとオリヴィアはすぐに、ベットに向かい白夜の右側にオリヴィアが左側にティアーナが入るとオリヴィアは白夜の右腕に抱きつき幸せそうな顔をしている。ティアーナは白夜の左腕に抱きつき幸せそうな顔をしている。セレーネはそれを見ながらティアーナの横に行きすぐに、眠り始める。
ティアーナとオリヴィアはしばらく白夜の腕に抱きついていると幸せそうな顔をしながら眠りについた。
ティアーナ達の話し声はかなり小さかったこともあり白夜は起きることはなかった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。
アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




