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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第51話:緊急依頼⑰

 死んだら終わりだけど、今回の緊急依頼はいい刀の使い方の練習になる。実際に魔物を斬り殺す際にいろんな斬り方や力の入れ方など試している。それに、魔法の練習にもなる。使ってみたかった紅蓮乱舞も使えたしな。いい練習になったのはいいんだけど命の危険が有るのが、ダメだな。うん、今の状況は非常に不味い。


 できるだけ冷静でいたいのだが、自分の命の危険な時に冷静にいられる人はそんなに居ないと思う。実際に俺はかなり焦っている。それに、俺の命も危険だが、俺よりもティアーナ達の方が危険だ。そのせいもありもっと俺は焦っている。


 本当、なんでこんなに魔物が多いんだ? このままじゃあヤバい! いつになったら終わるんだ! せめてもの救いはティアーナ達の方には魔物が少ししか向かっていないことか。ま、その代わりに魔物の半分以上が何故か俺に向かって突っ込んでくるんだけど。


 俺に魔物が向かって来ているお陰で冒険者や騎士に向かっていく魔物が、かなり減ったお陰でだいぶ楽になっていることか。


 俺にとっても魔物が勝手に向かって来てくれる事はいい事なのだ。数匹ならまだしも数百匹の魔物が俺に向かって来てくれることによって自分が移動せずに次から次へと魔物が来るのだ他の人であれば地獄なのだろうが俺は今、刀の練習をしているのでかなり助かっている。


 そう言うとなぜ俺が焦っているの分からないかもしれない。最初は良かったんだ最初はだが、どんどん魔物が強くなって行くんですよ! 最初はゴブリンやコボルトが9割程だったのだが、今ではオークが6割、リザードマンが3割後はゴブリンやコボルトなのだ。


 俺は連戦に次ぐ連戦でかなり疲れている。最初は良かったですよ! たが、多過ぎるんですよ魔物が! しかもどんどん強い魔物が向かってくるせいで刀の練習をしている状況じゃあ無くなってきているんですよ。


 それから少しして魔物がどんどん白夜によって倒され今では白夜が居る出入り口の方の魔物は数百程度にまで減っている。


 それによって徐々にだが、俺に向かってくる魔物が減って来たので俺は一度下がる事にした。


 下がる為に風属性魔法を使い土埃を巻き上げて俺はすぐに、下がった。


 下がった後、すぐに俺は地面に倒れるようにして転げた。


「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……疲れた!」


 あ、炎の竜巻は途中で操作する余裕が無くなったので消しました。


 俺が休憩しているとティアーナ達が向かって来るのが見えた。


 1番最初に来たのはオリヴィアだった。


「主! お怪我は有りませんか!」


「あぁ、大丈夫だよ」


 次にやって来たのはセレーネだった。


「ご主人様! 大丈夫ですか!」


「あぁ、大丈夫だよ」


 次にやって来たのはティアーナだった。


「白夜様! お怪我をしたところを見せて下さい! すぐに、治します!」


「怪我はしてないから大丈夫だよ」


「嘘です! 何回か怪我をしていたのを見ていました!」


 げっ! 見ていたのか。


「怪我はしたけどもう治ってるよ」


「「「えっっ!!」」」


「俺の怪我はスキルで治したから大丈夫」


 ティアーナとセレーネは俺が吸血鬼だと思い出したのかハッとなり納得したような顔をした。


「流石は主です!」


「ご主人様、頭が痛そうなので膝枕しますね」


 セレーネそう言って直ぐに俺の頭の横に座り俺の頭を持ち上げ膝の上に乗っけた。


 えっ? えっ! はぁー!! 今、俺はセレーネに膝枕されているのか! 何でだ! ……………よし! 分からん! 深く考えるな。そうか! セレーネは俺の眷属だから膝枕をしてくれているのだ。多分そうだ違っていてもそうなのだ。これで納得だな。


 俺は無理矢理に納得して今どうなっているのか見るために頭を傾けて戦況を見る。


 俺が抜けてすぐに、魔法使いの何人かがポーションや自然回復した魔力を使い魔物に攻撃していた。だが、1人魔法が2発~5発が限界のようで魔物に確実に魔法を当てて倒している。


 冒険者や騎士達も魔物に自ら向かい突撃して行くのが見える。突撃して行く者は体力に余裕がある者や怪我が少ない者が魔物に突撃して行く。


 俺はギルドマスター達が戦っている方に顔を傾けて見て見ると魔物の数がかなり少なくなっていた。


 それを見て俺は安心したのか眠りについた。


 白夜が寝てから最初に声を出したのがティアーナだった。


「眠ってしまいましたね」


「そうですね。それとセレーネ抜け駆けしているのですか?」


「ついチャンスだと……思いまして」


「そうですか。セレーネ変わって下さい!」


「ぜーったい。嫌です!」


「私も変わって欲しいのだが!」


「変わりません!」


「セレーネ! 変わりなさい! ずるいですよ! セレーネだけ!」


 それからしばらく3人で言い争いになっていた。


 ティアーナ達が言い争いをしているとギルドマスターがティアーナ達の所に急いで来て息切れしている。ティアーナ達はそのギルドマスターを見る。


「はぁ…はぁ…はぁ……お前達! 何を争っている! 今はそんな場合では無いだろう!」


「黙っていて下さい!」


「うるさいです!」


 ティアーナ達はギルドマスターを睨み付け殺気も飛ばしている。そのせいでギルドマスターの身体が震えている。


 またすぐに、ティアーナ達は言い争いを始める。


 ギルドマスターはその場を離れ魔物との戦闘を始めだす。


 冒険者や騎士達は急にどこかに行ったかと思えば急に戻って来て魔物を次々と倒して行く姿を見て皆、何が起きたんだ? と一斉に思っていた。


 ティアーナ達の言い争いはそれから少しして終わりを迎えた。何故なら魔物が数十匹程が向かって来ていたからだ。それに、いち早く気が付いたのはやはりオリヴィアだった。その後にティアーナとセレーネが同時に気が付く。セレーネは白夜を膝枕していたので魔物を見ているだけだったがティアーナとオリヴィアは武器を構える。


 魔物が大体、50メートル程近ずいた瞬間オリヴィアとティアーナが同時に走り出した。


 向かって来ていた魔物は大体20匹程でその全てがオークだった。


 まず先に魔物に攻撃したのはオリヴィアだった。


 オリヴィアは鞘から剣を抜きオークの首を一瞬で刎ねる。それによってオークは絶命する。オリヴィアに続くようにしてティアーナがオーク脳天をレイピアで突き刺しオークを絶命させる。


 その後もティアーナとオリヴィアがオークを次々と絶命させて行く。


 ティアーナとオリヴィアが次々と絶命させていく光景を見ていた者達が例外は無く2人に恐怖した。そして、絶対に怒らせないようにしようと皆、思った。


 オークを全て倒した後、2人は白夜の元に戻りまた3人で言い争いを始めた。


 言い争いを始めてすぐに、白夜が目を覚ました。その瞬間に言い争いを辞めた。


「おはようございます! 白夜様!」


「おはようございます! ご主人様!」


「お目覚めになりましたか! 主!」


「おはよ」


 俺は身体を起こし周りをキョロキョロ見る。


 あ、そうだったまだ、戦闘中だった! でももうすぐ終わりそうだな。もう一眠りするか? 一様戦闘に参加するか。


「俺は戦闘に参加してくるけど皆はどうする?」


「私は白夜様について行きます!」


「私もです!」


「主について行きます!」


 俺はそれを聞きすぐに、腕輪から刀を出そうとしたのだが、鞘は合ったけど刀が腕輪の中には無かった。


 あれ? 刀がない!! え、どうしてだ! 俺が慌てているとティアーナが声を掛けてきた。


「白夜様、はいどうぞ!」


 ティアーナが渡してきたのは俺の刀だった。


「ありがとうティアーナ!」


 俺は刀を受け取りティアーナに抱きついた。


「えっ!」


 ティアーナの顔が真っ赤になりセレーネとオリヴィアがティアーナを恨めしそうに見ている。


 俺はティアーナに抱きついた後、すぐに正気に戻りティアーナから離れた。


「ご、ごめんティアーナ」


「い、いえ大丈夫ですよ!………そ、その嬉しかったです」


 俺はどんどん恥ずかしくなったのでその場から離れ冒険者と騎士が魔物と戦って居る方向に走り出した。


 ティアーナの最後の言葉は白夜に聞こえていなかった。


 セレーネとオリヴィアは白夜の後を追うがティアーナは顔お真っ赤にしたままブツブツと呟いていた。少しして正気に戻りすぐに、白夜の後を追った。



 恥ずかしい! 恥ずかしい! 恥ずかしい! よし!魔物を倒して倒して倒しまくってやる!


 白夜が凄い勢いで魔物に向かって行く。魔物は次々と斬り殺されていく。元々残りの少なかった魔物達が白夜によって半分程まで減らされる。


「ふぅー、少し寝ただけじゃあ疲れは癒えないか」


 魔物を半分程まで減らして魔物を倒すのを辞め腕輪に刀をしまう。そして、俺は休憩をする事にしたがいつの間にか来ていたティアーナがセレーネとオリヴィアが近くに居る魔物を倒していく。近くに居る魔物を全て倒し終えティアーナ達が戻ってくる。


 そう言えば俺ってどれくらい寝てたんだ?


「俺ってどれくらいねてたの?」


 オリヴィアが答えてくれた。


「大体、1~2時間程かと」


 え! 俺ってそんなに寝てたのか。俺が思っていたよりも疲れていたんだな。ま、もうすぐ終わりそうだからこのまま休んどくか。


 俺が休ま始めて1時間も経たないうちに冒険者と騎士が魔物を倒し終えた。そして、倒し追えると同時に皆、倒れ込んだり座り込んだりしている。


 お、やっと終わったか。


 そんな事を思うとすぐに、ギルドマスターが指示を出す。


「回復部隊は怪我人を治せ! まだ警戒を緩めるな! 治し終わったらすぐに、ダンジョンから出るぞ!」


 それからしばらくして回復部隊が怪我人を最低限治し俺達はダンジョンを出るために10階層を目指す。




 ダンジョンマスターは。

 ――――――――――――――――――――――――


「どういうことだ! どういうことだ! どういうことだ! どういうことだ!」


 ダンジョンマスターは自分が見た事が信じられないようだ。


 しばらくしてダンジョンマスター正気に戻った。


「まさかあの数の魔物を倒すとは。これからどうする。どうやってあの女達を手に入れる」


 必死で考えるがいい案が全く浮かばない。


 必死で考えていると後ろに誰か居るような感覚がしたので振り向く。そこにはフードを深く被った何者かが居た。


「何者だ! どうやってここまで来た。」


「久しぶりだなゾル」


「何故、俺様の名前を知っている」


「俺はお前を殺しに来た」


「俺様に勝てると思っているのか。それに、お前は何者だ!」


「忘れているのかゾル、俺だぜ俺」


 フードをとる。


「なっ! 何故お前がこんな所にいる。【力】の魔王の配下であるお前が!」


 何故、この男がいるんだ。分からない、分からない、分かりたくもない。


「そんなの簡単な話だろ魔王様にお前を殺してくるように言われたからに決まっているだろ」


 男は平然とそう口にした。


「【力】の魔王が俺を? なんの冗談だ?」


 ゾルは必死に顔に出さないようにする。内心では嘘だ! 嘘だ! 嘘だと言ってくれ!


「冗談なわけないだろ? 魔王様はお前が邪魔だと思っただけの話だろ………だからとっとと死んでくれ」


 男は何処からともなく剣を出しソル目掛けて振り下ろす。


 だが、ゾルは男の剣をギリギリの所で避け腰に下げている剣を抜き男に剣を向ける。そして、ゾルは男目掛けて剣で斬りつける。男は剣で受け止め一瞬でゾルの右腕をきりおとす。


「いでえぇぇ!!」


 ゾルは剣を右手で持っていたため今、剣は切り落とされた右手に握られている。


 男はゾルに一瞬で近ずきソルの首を刎ねゾルの首が床に落ちる。


「そう言えば地竜を倒した小僧が使った魔法の威力は相当なものだったな。一応、魔王様に報告をして置くか」


 男はそう言うと一瞬で何処かに消えてしまった。


 ――――――――――――――――――――――――



 白夜は休憩をしていた。まだ怪我人が全員治っていないので暇な者は皆、それぞれ休憩をしている。それに、テントを立てている者もかなりの人数がいる。何故なら怪我人を全員治すのに半日は掛かるそうなので皆、テントを立てて休むつもりのようだ。


 実は今、俺はテントの中で休んでいる。ティアーナ達も俺と同じテント内に居る。ティアーナ達は寝ているが俺は緊張して寝れていないのだ。


 ダンジョンを出た後はどうするかな? 大体、決まっているけど次は王都とかに行ってみたいな。


 などとダンジョンを出た後、何をするか考えていると眠気がやって来たので逆らわずに眠りについた。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。

アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。

この作品に良さそな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんよろしくお願いします。

これからもこの作品をよろしくお願いします。


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― 新着の感想 ―
[一言] 辺境→ダンジョン→王都って流れが定番なのか?
2019/11/19 18:51 退会済み
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