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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第52話:緊急依頼⑱

 最初に起きたのは白夜だった。


 起きると俺はいつもの癖になっている背伸びをする。


「んぅ~」


 背伸びをした後、俺は周りをキョロキョロと見渡すとまだティアーナ達は寝ているようでスヤスヤと寝息をたてて寝ている。ティアーナ達の寝顔をずっと見ていたかったが後、どれくらいして10階層に向かうのかが気になったのでテントを出る。


 テントを出ると少し離れたところにいくつものテントがある。そのテントの近くには1~3人の人が居る。多分ではあるが見張りだと思う。中央辺りに会議をした時に使っていたテントがあったので俺はそのテントに向かう事にした。


 今、目的のテントに向かっているのだが、何故か見張りをしているのだと思われる人達が俺を見てくる。いつもの嫉妬や殺気などの負の視線では無く好意的な視線が殆どなため少し恥ずかしい。


 恥ずかしがりながらも俺は目的のテントの近くに来た。テントの前には騎士が2人居るのが分かる。それを見てどうしたものかと悩んでいると2人の騎士の内の1人が俺に気がついたようでもう1人の騎士と少し話した後に俺に向かって来た。


 俺はどうしてこっちに来るんだ? などと疑問に思っていると騎士が話し掛けて来た。


「済まない。貴方様は白夜様ですか?」


 何故に様ずけ? 何かやらかしたかな俺?


「はい。そうですけど何か?」


「白夜様が来た場合にテントに呼ぶように言われていまして今、大丈夫ですか?」


 ギルドマスターかな?


「はい。大丈夫ですよ」


「ありがとうございます。ご案内しますので付いてきてください」


「分かりました」


 俺は騎士に付いて行きテントの前まで行くと騎士にテントに入るように言われたので俺は言われた通りにテントに入る。


 テントの中にはギルドマスターと前の会議の時に居た人が居た。


 俺がテントに入ると皆、一斉に俺に視線を向けて来たが俺は気にせずに今どんな状況か聞くことにする。


「今、どんな状況ですか?」


「あ、あぁ、見ての通り会議中だが?」


「会議の内容は?」


「怪我人が治り次第どのようにして10階層に行きダンジョンを出るかの会議をしている」


「俺には関係なさそうなので帰ってもいいですよね? では、お邪魔しました」


 俺は回れ右をしてテントを出ようとしたのだが、ギルドマスターに呼び止められる。


「白夜君。ちょっと待ってくれ」


「何でしょうか?」


「そろそろ白夜君を呼びに行こうと思っていたところだ。早速で悪いが済まないが白夜君には先頭に配置させてもらうが構わないか?」


「はい。大丈夫です」


「ありがとう」


「それだけですか?」


「それと怪我人が治り少しして10階層を目指す。なので今の内に休んでおくように」


 俺はコクリと頷き返事をする。そして、俺はテントを出た。


 テントを出ると騎士がビックリしていたまさかテントに入って2分程で出てきたのだからビックリしていてもおかしくないと思う。


 俺は自分テントに向かう。やはりテントに向かう時にいろんな人から好意的な視線ばかり向けられていたためかなり恥ずかしかった。


 恥ずかしがりながらもテントの前に付いたので入るとまだティアーナ達は寝ているようだ。


 俺はティアーナ達の寝顔を見ていた。


 うん、やはり可愛い。と言うか反則だろと言いたい程可愛い。可愛すぎるのだが、どうすればいいだろうか。と言うかティアーナ達を誰にも渡したくないと強く思う。何でだ? まさかとは思うが俺ってティアーナ達に惚れているのか? いや、まさかな。そんな事は無いはず。無いはずだよな。


 そう言えば最近ティアーナ達を誰にも渡したくないと思う感情が強くなって言っている気がするんだけど気の所為だよね? それに、独占欲的なのもかなり出てきていると思うのだが、どうすればいいんだろ? よし! 別のことを考えよう! 例えばこれからの目的や目標とか。


 自由に旅をしてみたいな。それと何回も思っているがいろんな魔物を従魔にしてみたいな特に珍しい魔物とかかな。う~ん、他にないかな? やっぱり男は黙ってハーレムだよな。後は最強になる事とかかな? 俺って不老だからやること考えてないといつか暇になる気がする。ただ暇になるだけならまだ良いんだけど何年も暇になったら死にたくなりそうな気がするんだが、気の所為だろうか? いや気の所為ではない気がする。暇な時にでもこまめに考えることにするか。


 ん? そう言えばハーレムってどうやって作るんだ? 奴隷ハーレムならすぐに、でも作れると思う。でもハーレムを作るんなら俺の事を好きになってくれた人だけでハーレムを作りたいな。


 あ、でも定期的に奴隷商館に行ってみることにするか。そうすればティアーナ達見たいな絶世の美女が居るかもしれないしな。あ、でも手を出すわけではないぞ、傍から見たらハーレムに見えるのも中々にいいかも知れない。それに、いつか俺に惚れてもらえるかもしれないしな。ま、そんなことないと思うけど。


 そう言えば今更だが、俺以外に転生者とか転移者とか居るんだよな。会ってみたいな。でも早々見つかるものでもないだろうし時間ならいくらでもある事だしいつか見つかると思うし。


 マジックアイテムとかコレクションして見るのもいいな。でもマジックアイテムって詳しく知らないんだよな。そもそもどんなマジックアイテムがあるのかも分からないしオークションとかって無いのかな? あれば参加して見たいな。裏オークションとかも出来れば参加して見たい。ダンジョンを出たら探してみるか。普通のオークションはあれば見つかると思うけど裏オークションはあったとしてもなかなか見つからないと思う。ま、そこはどうにかしてコネを作るとかするか。ん? そもそもどうやってコネを作るんだ? そもそも誰にコネを作るんだろう? やっぱり貴族とか商人とかかな? ま、そこはのちのち考えていくか。


 そんな事を考えていると少しして眠くなって来たので俺は考えることをやめて寝る事にした。


 白夜が眠りについて1~2時間程してティアーナ達が起き白夜が寝ている事が分かると話し合いを始めた。


「ずっと疑問に思っていたのだが、ティアーナとセレーネは何故、主のハーレムを作ろうとして居るのだ?」


「オリヴィアには話していませんでたね。白夜様にはその気が無くても白夜様の周りには将来いろんな女性が集まるでしょう。もしその中から1人だけを白夜様の嫁になった場合に私達が選ばれるとは限りません、ですがハーレムの場合は皆が白夜様の嫁になる事が出来ます。それに、どんな女性でも白夜様には絶対に釣り合いません。なので白夜様には複数の女性を囲って貰いたいのです。勿論、白夜様を独り占めしたいという欲求は勿論あります。ですが白夜様の為を思うと1人の女性では無く複数の女性の方が良いと思ったからハーレムを作る事にしました。ですが誰でもハーレムメンバーに入れる訳ではありませんよ。いくつかの条件を満たしていないとい入れるつもりは有りません」


「その条件とは?」


「大きく分けて条件は4つです。1つ目は白夜様のハーレムメンバー全員とある程度仲良く出来ること。2つ目は心の底から白夜様の事が好きなこと3つ目は自分の命よりも白夜様の命の方が大切なこと。4つ目は男性経験が無いことです。勿論、わかっていると思いますが処女だと言うことです。私的には4つ目が1番重要だと思います。何故なら一度でも白夜様以外の男に抱かれた女は白夜様のハーレムメンバーには相応しく無いと思うからです」


 セレーネとオリヴィアはティアーナの話を聞きながら強く頷いている。ひとしきり頷いた後、セレーネが。


「それともう一つありますよ? ティアーナ。あえて言いませんでしたね? ティアーナ」


 ティアーナは目を逸らした。


「他に何が有るのだ? 私には思い付かないが」


「ティアーナが、言わなかったことは私達がご主人様に相応しい女性をハーレムメンバーが見つけハーレムメンバーに入れる事です」


「何故ですか?」


「それは簡単です。ご主人様には出来るだけ複数の女性を囲って貰いたいからです。それに、多分ですがご主人様はヘタレなので周りに複数の女性を置くことによってご主人様の理性が飛びその際に手を出して頂くことが出来るかもしれません」


 ティアーナとオリヴィアがその時の想像をしたのか顔を真っ赤にしている。続けてセレーネが言う。


「それとオリヴィア。ご主人様を出来るだけ多くの奴隷商館に連れて行くのに協力して下さい。出来ればダンジョンを出て1日でも早く」


「あ、あぁ、分かった。勿論、協力させてもらう」


「それと抜け駆けは禁止ですよ。オリヴィア特に夜の」


 セレーネは最後の「夜の」を強調して言った。


「わ、わかっている」


 またもやオリヴィアは顔を真っ赤にする。


「それとご主人様には秘密がありますから」


 オリヴィアはそれを聞いた瞬間に冷静になる。オリヴィアはかなり切り替えが早いようだ。


「その秘密とは?」


「私達からは言えません。ご主人様がいつか教えてくれると思います。ご主人様の秘密と言うよりは私とティアーナとご主人様の秘密ですね。それと私とティアーナは受け入れました。言えるのはここまでです」


 ティアーナはコクリと頷く。オリヴィアは白夜と二人の秘密が気になるようだ。


「それと私達の秘密をオリヴィアに教えておきます」


「良いのか?」


「はい。構いませんティアーナと話し合って決めた事です」


 オリヴィアはティアーナを見て見るとティアーナはコクリと頷き了承している事を教える。


「まずは私から教えます。私は人族ではありません」


「えっ!」


「私の種族名は堕天使族です」


 セレーネに続いてティアーナも自分の正体を教える。


「私は天使族です」


「なっ!」


 オリヴィアは目に見えて驚いている。だが、すぐに、冷静になる。


「私の記憶が正しければ天使族と堕天使族の両種族とも絶滅していると本で読んだのだが、主は吸血鬼で二人は天使と堕天使か」


 セレーネが説明を始める。


「そうですね。天使族と堕天使族は数百年程前から隠れて暮らすようになりました。あ、一応言っておきますが私達は15歳ですからね」


「では何故、今ここに居るのだ?」


「それはですね。私達の村に魔王が攻めてきたからです。それもわざわざ人族の軍を率いてそれによって天使族と堕天使族は私達以外は皆、死にました。私達が今、生きているのは村の人がマジックアイテムを使い逃がしてくれたからです」


 オリヴィアは苦虫を噛み潰したような顔になるが気になった事があるのか質問をする。


「天使族と堕天使族はあまり仲がいいとは言えないと本に書いてあったのだが?」


「オリヴィアが言うように天使族と堕天使族は仲がよくありません。実際に私が住んで居た村とティアーナが住んで居た村はある程度の距離があります。たまたま私とティアーナが同じような状況だっただけです。話しを戻しますが村からマジックアイテムを使い逃げ出した後に奴隷商人に見つかり奴隷にされた後にティアーナと出会いご主人様に買って貰い今に至るというわけです」


「そうだったのか」


「それと今の姿は私達の本来の姿ではありません。流石にここでは本来の姿には戻れませんがダンジョンを出た後で本来の姿を見せますので」


「わかった」


 それからしばらくして白夜は目を覚ました。




 とある城にて。

 ――――――――――――――――――――――――


 ある玉座だと思われる豪華な物に座ってる者から少し離れたところにゾルを殺した男が一瞬で現れ片膝を床につき頭を垂れる。


「魔王様、ただ今戻りまた」


「で、どうだった?」


「はい、始末しておきました。それと一つだけ報告が」


「なんだ?」


「ゾルを始末する際にゾルがダンジョンの機能によって生み出した地竜を魔法の一撃で、倒して居た者が居ました。その地竜は地竜の中でも強い方の個体だと思われます」


「ほぉー、地竜をか面白そうだな出来れば部下にしたいが何処かの魔王の部下かも知れんな。適当な者に見張らせておけ」


「はっ!」


「下がっていいぞ」


「はっ!」


 男は一瞬でその場から消えた。


 ――――――――――――――――――――――――




最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。


アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。


この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんよろしくお願いします。

これからもこの作品をよろしくお願いします。


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― 新着の感想 ―
[一言] 吸血鬼ってそこまで寝てないと動けないの?
2019/11/19 18:56 退会済み
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