第48話:緊急依頼⑭
俺は頭の中に浮かんで来る魔法の詠唱を始める。
「我は炎を操りし者なり」
俺が魔法の詠唱を始めた瞬間莫大な魔力が身体から溢れ出てくる。
「我は全てを燃やし尽くす者なり」
まだ誰も俺が魔法を使おうとしていることに気が付いていない。
「我が炎は大地をも燃やし尽くす」
詠唱を唱えていく事に身体から莫大な魔力が溢れ出てくる。その魔力を俺は何とか制御をする。
「我が道を阻むもの無し」
莫大すぎる魔力に1番最初に気が付いたのはギルドマスターだった。その次にオリヴィアそして、同時にティアーナとセレーネが気が付いた。ティアーナとセレーネが気が付いて少しして俺の莫大な魔力に魔法使いの何人かが気がつく。次々に魔法使い達が俺の莫大な魔力に皆、気が付き始める。俺の莫大な魔力に気が付き見ていた人達が顔色がどんどん悪くなっていく。中には気絶する者すら出てくる。気絶した者は全員魔法使いだったのが救いだ。
「我が炎に並ぶもの無し」
地竜と戦っていた冒険者達全員が俺の魔力に気が付き皆、顔色を悪くしながら必死で地竜から離れて行く。中には転けている者も居る。
「全てを燃やし尽くす炎よ」
地竜がこれまで見た事もない速さで俺に向かって突進して来る。
俺はそれを見てニヤリと笑う。
「舞い踊れ」
俺は目を見開き叫ぶ。
「紅蓮乱舞!」
荒れ狂う炎が現れる。俺は荒れ狂う炎を地竜に向かって放つ。
突進して来る地竜が現れた荒れ狂う炎を見て動きを止める。そして、1歩下がるがすぐに、口を開きブレスを吐く。
「GYUAAAAAaaa!!」
そのブレスは魔法を相殺したブレスの倍近くの大きさだった。だが、そのブレスは荒れ狂う炎に触れた瞬間に呑み込まれ消滅する。
荒れ狂う炎は地竜のブレスを呑み込み次に地竜をも呑み込んだ。
荒れ狂う炎の中から地竜の咆哮が聞こえてくるがその咆哮は段々と弱々しい咆哮になっていき最終的に咆哮が聞こえなくなる少ししていつもの声が頭の中で聞こえてきた。
〈 固有スキル【強奪】によりスキル【魔力回復率上昇小】が【魔力回復率上昇大】【体力回復率上昇中】が【体力回復率上昇大】【身体能力上昇小】が【身体能力上昇大】になりました〉
スキルが成長? したがこれだけなのか? そう言えば鑑定するの忘れてたな。鑑定しとけば良かった。
今更だが無茶苦茶恥ずかしかった。これを日本でやったら絶対に笑いものにされるな。
白夜は顔に出していなかったが、かなり恥ずかしがっていた。
荒れ狂う炎が地竜を呑み込みしばらくして荒れ狂う炎が少しずつ少しずつ炎が弱くなっていき炎が完全に消えると地竜が居た場所には焼けただれた地面だけが残っていた。
しばらくの沈黙が続いた。そして、今の現状をやっと理解した冒険者達が勝どきを上げる。
「「「「うぉぉぉぉっっっ!!」」」」
冒険者達が勝どきを上げ近くにいる者と抱き合って涙を流している人すら居る。
ギルドマスターが俺に近ずいて頭を下げてお礼を言って来る。
「白夜君、 助かった。ありがとう。」
「お礼を言われるようなことはしていませんよ?」
「白夜君が居なかったら全滅していた」
そうかも知れないけどギルドマスターが頭を下げちゃったらダメでしょ!
「それと地竜を倒したあの魔法はなんだね?」
「え? 火属性魔法ですけど?」
「そういう事ではなくてだ。見たことは無いが見た限り伝説級クラス以上の魔法だと思うのだが違うかね」
「正直、俺も分かりません」
「そうか」
ギルドマスターは少しの間何か考え始めた。
「済まない少し考え事をしていた。そうか分からないのか」
ギルドマスターが最後の方を小声で残念そうにボソリといった後、ギルドマスターは冒険者達が居る方に向かって行った。
ギルドマスターが冒険者達が居る方に向かった後すぐに、ティアーナ達が来たのだが3人共魔力の使い過ぎて顔色が少し悪い。
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「大丈夫です」
「大丈夫です。主」
うん、3人共魔力の使い過ぎで元気が無い。
「魔力が回復するまで休んでていいよ」
俺がそう言うと3人共、大丈夫と言うのだが、無理矢理休ませた。
さてと俺もそろそろ休むかな。紅蓮乱舞を始めて使ったせいで思っていた以上に魔力を使ってしまった。ま、でも俺の魔力の7割くらいしか使って無いんだけど。そう考えると思っていた以上に魔力があるな。ま、あって困るようなものでは無いから良いんだけど。
身体は疲れていないんだけど精神的に疲れた。特に地竜の攻撃を受け止めた時に身体中が無茶苦茶痛かった。はっきり言って叫びたかった。と言うか思っていた以上にあっさり地竜倒してしまったな。ま、そんな事を気にしていてもしょうがないか。俺も休むとするか。
白夜が休み始めた頃ダンジョンマスターは。
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ダンジョンマスターは今、自分が見た光景が現実だと認識できていなかった。何度もダンジョンの機能を使い地竜が今さっきまで居た部屋を見る。そして、何度見ても地竜はその部屋に居ない。
何度も白夜達が居る部屋を見ながら「何かの間違いだ」「有り得ない」などと何度もブツブツと呟いている。顔色も余り良くない。
しばらくの間ブツブツと呟いた後、やっとあの光景が現実だと認識することが出来た。
「地竜が倒されただと。冷静になれ、冷静になれ。これからどうするか考えるんだ」
ダンジョンマスターは切り替える為に深呼吸をする。
「すぅー……はぁー……すぅー……はぁー……よし!」
深呼吸をする事によって切り替えれたようだ。
「まさか地竜を倒すとはしかもあの地竜は地竜の中でも上位の個体だったはずだぞ! やはり何かの間違いだといいのだが、これは現実だ。これからどうする。今ならあの男もかなり疲れているだろう。実際に座り込んでいるからな。よし!」
ダンジョンマスターは白夜達が居る部屋に魔物を向かわせる。
「これで! 次こそあの女達を俺様のものに出来る!」
自分が女達を手に入れた事を妄想していると自然と顔が緩みいつの間にか下卑た声にかわっていた。
「ゲヘヘヘヘ! 次こそは次こそは絶対に手に入れてやる!」
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白夜が地竜を倒した後、冒険者達が勝どきを上げるのを辞め皆、座り込み休み始めた。だが、数人は見張りをしているようだ。
魔法使いの中には光属性魔法や水属性魔法が使える者が居るのでそういう人達は怪我人を回復しているのだが、回復が遅れたりして死んでいる冒険者も居る。
元気な冒険者は怪我をした者の応急処置をしている者が居る。他にも冒険者の死体を一箇所に集めている冒険者も居る。その中には涙を流し死んでいる冒険者を抱き締めている人も居る。
そう言うのを見ているとなんか心に来るものがある。もしティアーナ達が地竜に殺されていたらと思うとなんとも言えない気持ちになる。ふとギルドマスターが何をしているのかが気になったのでギルドマスターを探す。
ギルドマスターはすぐに、見つかった。ギルドマスターは指示を出している様でかなり忙しそうにしている。
そう言えばまだ嫌な予感がするんだよな。ま、気のせいだと思うけど。もしなんかあっても大丈夫だろ。あ、でも今魔物の大群が来たらかなりまずいことになる気がするんだけど。気のせいじゃ無いよね。
よく考えたらかなり不味い状態でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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これからもこの作品をよろしくお願いします。




