第46話:緊急依頼⑫
休憩を終えて今、ダンジョン内を進んでいる。
流石に15階層だけあり広さがこれまでよりも広くなっている。だが、大量の魔物との戦闘の後しばらく経つのだが今のところ魔物を1匹も見て居ない。本当、なんで魔物が1匹も居ないんだ?
そうなのだ生きている魔物を1匹も見て居ないのならばこれまで通りなのだが、今の所魔物の死体すら見て居ないのだ。何かあるのか? この階層に。
それに、大量の魔物を倒し休憩を終えて少しして、何処かからこれまで聞いたことが無い魔物の咆哮と思える咆哮が微かだが聞こえてきたのだ。その一回限りで咆哮が聞こえて来ない。多分だが俺はあの咆哮が地竜の咆哮だと思う。何故ならそろそろ、地竜が現れてもおかしくないからだそれに、多分だがギルドマスター達は地竜と戦っていると思う。
咆哮が聞こえてきた時にティアーナ達がかなりビックリしていた。俺も少しだけだがビックリしていた。
そんな事を考えていると。
「GYUAAAAAaaa!!」
少し離れているみたいだが最初に聞こえてきた時よりもかなり近付いている。
ティアーナ達を見てみると一瞬身体をビックとしただけだった。俺はいつか来ると思っていたので何ともなかった。
「咆哮が聞こえた方に向かおう!」
「はっ!」
ティアーナとセレーネは緊張しているのか頭をコクリと頷くだけだ。
俺はすぐに、走り出した。俺を追い掛けるようにしてティアーナ達がついてくる。
だいたい、走り出してから3分程が経つとようやく咆哮を放った魔物のだと思われる魔物の気配を見つけた。そして、その近くに数十人の人だと思う気配を見つると。
〈スキル【気配感知】を獲得しました〉
え! 今頃。やっぱりスキルの獲得条件でもあるのか? 俺が思うにある一定以上の経験がいると思う。ま、あっているかどうかは分からないんだけど。
そんな事を考えながらも走っていたので魔物や冒険者達が見える所まで来た。
見えて来た魔物はこれまで見た魔物よりも圧倒的にデカい地竜が居た。
俺は初めて地竜を見たが一目見ただけでもこれが地竜だと分かった。地竜から放たれるものがこれまで見てきた魔物よりも圧倒的に感じた。実際にティアーナとセレーネは部屋に入ってすぐに、身体を震わせている。オリヴィアは睨むように地竜を見ている。流石はオリビアだな。
俺達が部屋に入る。
部屋に入り地竜が何人もの冒険者に囲まれていた。
地竜から離れている冒険者達が魔法を使おうとしているのが分かりすぐに、そちらを見る。その中に数人いかにも魔法使いと言わんばかりの格好をした者が居る。そして、その更に後ろには負傷したと思われる人が居る。
魔法使いの人達の少し前に男の人がいるその人が「放て!」と言うと魔法使いの集団が一斉に魔法を放つ。
放たれた魔法の属性はバラバラだが、1番多いのが火属性魔法だと分かる。その無数の魔法が地竜に向かっていく。
そして、放たれた魔法の殆どが魔物に直撃したと同時に地竜が咆哮を放った。
「GYUAAAAAaaa!!」
地竜が咆哮を上げたと同時に数名の冒険者が身体を震わせる。だが、そんな事は関係無いとばかりに魔法使い達の少し前にいる男が突撃の指示を出す。
「総員突撃!」
ん? あの男ギルドマスターじゃ無いか? ま、ギルドマスターだし指揮を取っているのは当たり前か。おっと、そんな事より今、どんな状況を把握するのが先か。
俺は周りを見回し状況を把握する。
まず、今地竜に突撃している冒険者が大体、400~430人くらいか。それに、殆どの人は怪我をしているようだ。ギルドマスターよりも少し前に居る弓を持っている者が大体、100~120人その者達の殆どは怪我をしていないようだ。魔法使い達は大体、40~50人程いる皆、怪我はしていないように見える。魔法使いの後ろに居る怪我人達は1000人くらいだと思う。その他にもあちこちに冒険者の死体がそこら中に転がっている。そこら中に転がっている冒険者の死体には潰されている者や爪だと思われる傷がある者が殆どだ。特に爪の傷が有る冒険者の死体はその爪の傷が物凄く大きい。
今回の緊急依頼でダンジョンに入って見た冒険者の死体の数はざっと3000人以上は確実に見た。それに、俺達が通った所以外にも道が有るので今回のどれくらいの冒険者が死んだのか分からない。
戦況ははっきり言ってかなり悪い殆どの冒険者が何らかの怪我をしており魔法使い達の半分以上が顔色が悪い多分だが、魔力が底をつきかけているのだと思われる。
先程突撃して行った冒険者達は地竜に剣で斬りつけたり槍で刺したり斧などの武器で叩きつけたりして攻撃をしている。その中の数名の攻撃は鱗に傷付けることすらできていない。だが、数人だけだが鱗を斬り裂き攻撃を仕掛けている者も数名だが居るのだが、少ししか効いていないように見える。
冒険者達が地竜に攻撃をしている間に魔法使い達が魔法の詠唱を始める。だが、数名はその場に座り込み休憩をしている。
さて、これからどうしたものか。そんな事を考えていると地竜が前足を振り上げ冒険者達を凪払おうとしているのが見えた。
俺はそれを見てすぐに、ヤバいと思いすぐに、走り出し地竜の近くまで行き腕輪から二振りの刀を出し鞘から刀を抜きその鞘を腕輪に入れてすぐに、地竜の前足を何とか受け止める。
急に現れた俺に周りにいた冒険者達がビックリしているようだが、自分達が助かったと分かると歓声を上げる。
「「「「「うぉぉぉぉっっっ!!!」」」」」
そして、すくにギルドマスターが指示を出す。
「今のうちだ攻撃をしろ!!」
冒険者達はすぐに、地竜に攻撃を始めた。
俺は、その間も地竜の前足を受け止めていたが冒険者達が攻撃を始めたお陰で地竜は少し後ろに下がり俺に視線を向けて来る。
その視線に少しだけビビってしまったが俺は地竜を睨み返し一度下がることにした。
一度下がることを決めると腕輪から鞘を出し二振りの刀を鞘似しまい腕輪にしまう。その後、俺はティアーナ達が居るところに戻ると3人共かなり心配をしているようだ。
「白夜様! 大丈夫ですか! 今すぐ回復をしますから!」
「いや、怪我はしてないから大丈夫」
「ですが! 一応念の為に見せて下さい!」
「そうです! ご主人様! ティアーナに怪我をしていないか見てもらって下さい!」
「主! 本当に大丈夫なのか!」
3人が凄い行き良いでいってくる。
「本当に、大丈夫だから。ほら」
俺は皆に無事なことを確認させるために身体を動かして見せたのだが、実は地竜の攻撃を受け止めていた時に腕の骨と足の骨が折れかけていたのだが、すぐに治っていた。
その後もティアーナ達に心配をされたが最終的にティアーナに見てもらい大丈夫な事を確認してもらった。確認が終わりティアーナが大丈夫な事を伝えると二人共ホットしていた。
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