第99話:オークション㊺ (王都編)
オークションから戻って来た俺は昨日のオークションの結果と今日のオークションの結果をティアーナ達に伝えるべくセレーネに頼んでティアーナとオリヴィアを呼びに行ってもらいセレーネがすぐに、ティアーナとオリヴィアを連れて戻ってきた。
「お帰りなさいませ白夜様」
「帰っていたのだな主」
ティアーナとオリヴィアの言葉からセレーネは俺が帰っていた事を伝えずに連れてきたようだ。
まぁ、連れてきた時間を考えればわかる事だけど。
「ただいま。それじゃあ、昨日と今日の結果を報告したいと思う」
一瞬だけだが、俺とロゼを除いたティアーナ、セレーネ、オリヴィアの顔が緊張していた気がする。
「それじゃあ、まずは昨日の結果を発表するよ」
俺はそう言い腕輪から木箱を十個だす。
「この木箱には全て同じものが入っているから」
俺はそう言いティアーナとセレーネに一つずつ木箱を渡す。
オリヴィアはメイド服を着てはいるが騎士鎧の下に着ているので必要無いと思い渡していない。
だが、欲しいと言われたら渡すつもりだ。
「その中にはメイド服に似合う靴とソックスが入っているから使ってくれ。オリヴィアは欲しかったら言ってくれ」
ティアーナとセレーネは俺から木箱を受け取ると直ぐに、木箱の蓋を開けていた。
オリヴィアが頷き横にいるティアーナが持っている木箱の中身を見る。
木箱の中身を見たオリヴィアは何か納得したような顔になったり何も言って来なかった。
それを見た俺はやっぱりかと思った。
オリヴィアにティアーナとセレーネにあげたソックスと靴はオリヴィアにあげても使わないからだ。
何せオリヴィアの防具はティアーナとセレーネのようにメイド服ではなく騎士鎧のような防具なので勿論、履いているブーツも騎士鎧専用みたいなのを履いている為、俺がティアーナとセレーネにあげたソックスと靴は使わないと思われる。
メイド服の場合は騎士鎧の下に着れたので着ているようだが。
そして、ティアーナとセレーネは木箱の蓋を開けてから少し眺めて手に取り更に少し眺めた後に今履いていたソックスと靴を脱いでから俺が渡したソックスと靴を履く。
ソックスは太ももまであるいわゆるニーハイソックスと言われるものだと思う。
靴はメイドが履いていそうな靴だ。
ニーハイソックスと靴を履き終わったティアーナとセレーネは俺の理想のメイドに後一歩なので、ずっと眺めていたいと思ってしまう。
俺の理想のメイドまで後一歩の理由は勿論、ガーターベルトである。
ガーターベルトさえ有ればティアーナとセレーネを俺の理想のメイドにすることが出来る。
なので、早くガーターベルトを見つけたいものだ。
ティアーナとセレーネはと言うとかなり気に入ったのか顔を綻ばせているようだ。
良かった気に入って貰えて。もし気に入って貰えなかったらティアーナとセレーネを俺の理想のメイドに近ずける事が出来なくなってしまう。
まぁ、ガーターベルトが見つかったとしても付けて貰えるとは限らないけど。
と言うより付けて貰えない可能性の方がかなり高いと思う。
そろそろ、切り替えて今日のオークションでの結果を言うとするか。
あっ、でも、ハーレムの指輪については言わないことにする。
理由はわかると思う。
一言だけ言うとするならば過去に使った人達と同じような事になりたくないということだけ言っておく。
「次は今日の結果を報告する」
俺はそう言い腕輪から大きな木箱を出してゆっくりと床に置く。
腕輪にしまう時は持ち上げずにしまったから分からなかったけどそこそこ重いな。
セレーネがある程度、扱えるようになるまでに苦労しそうだなと思いつつも次の言葉を放つ。
「今日はこれしか落札していない。これはセレーネが欲しがってた大鎌だ。セレーネ開けてみてくれ」
「分かりました!」
セレーネは喜んでいるようだ。
セレーネがゆっくりと木箱の蓋を開ける。
木箱の中には死神の鎌を彷彿とさせる大鎌が入っている。
大鎌の色は深紫をもう少し黒色に近ずけた感じの色だ。
セレーネは大鎌をしばらくの間、眺めてからゆっくりと大鎌の持ち手の部分を両手で握りゆっくりと持ち上げ軽く大鎌を振るう。
少しの間、セレーネが大鎌を振るう姿を眺めてから言う。
「どうだセレーネ」
セレーネは大鎌を振るうのを辞めて一度大鎌を見てとても気に入ったようでにこやかに言う。
「とても気に入りました!」
「それは良かった」
俺はホットした気持ちになった。
「ご主人様! 今すぐに試し斬りに行きたいのですがよろしいでしょうか?」
「試し斬りっていっても何処でするんだ?」
「森に行こうと思います」
「それはダメだ。数日後に大規模討伐が始まるからそれまで待ってくれないか?」
セレーネは少し残念そうな顔になるが諦めたようで了承の返事を返す。
「分かりました。無理を言って申し訳ございませんでした」
「いや、そんなに謝る必要は無いよ。それよりも、その大鎌の刃を隠すものを買いに行こうか。そのままじゃあ、持ち歩けるか分からないし」
俺にそう言われてセレーネは今更になってその事に気が付いたようだ。
「皆、これから出かけるから準備して来てくれ。セレーネはその大鎌の刃にコレでも巻いておいてくれ」
俺はそう言いながら腕輪から白い包帯を取り出しセレーネに渡す。
腕輪から出した包帯は誰かが怪我をした時などに使えると思い出来るだけ長い包帯を買っておいたのだ。
長い包帯なのでなんとか大鎌の刃を隠すことが出来ると思う。
「分かりました。それでは準備をしてきます」
セレーネはそう言い俺の部屋を出て行く。
ティアーナとオリヴィアもセレーネと同じように準備をしに部屋から出ていく。
部屋に残ったのは俺とロゼそして、スライムだけとなった。
俺、ロゼ、スライムは準備をする必要が無いのでティアーナ達が準備を終わらせ戻ってくるまで待つ。
ティアーナ達が準備を終わらせ戻って来たのは数分後の事だった。
思ったよりも早かったな。てっきり、もう少しかかると思っていたんだけど。
「じゃあ、準備も出来たことだし行くか」
俺、ティアーナ、セレーネ、オリヴィア、ロゼ、スライムは現在、武器屋などが密集している区画にきている。
どの店がいいかわからないので、適当に選んだ店に入る。
店に入ってすぐに、元気のいい声に出迎えられる。
「いらっしゃい!」
元気のいい声の主は珍しく女性だった。
探すのが面倒くさかったので聞いてみる事にする。
「すいません」
「なんだい?」
「この大鎌の刃の所を隠すものってありますか?」
俺はセレーネが持っている大鎌を指をさしながら言う。
「少し見せてくれるかい?」
俺はセレーネを見る。
「分かりました」
セレーネはそう言い大鎌を渡す。
女性は大鎌の刃に巻いてある包帯をとる。
女性の口から漏れる。
「これは……」
「これを何処で手に入れたんだい? 少し見ただけでもこの大鎌はかなりの物だと分かるよ」
「その大鎌はオークションで手に入れました」
「オークションかいそれなら納得だね」
「それで、その大鎌の刃を隠すものはありますか?」
「あるにはあるけど、すぐに、使い物にならなくなるけど構わないかい?」
「どういう事ですか?」
「どういう事もなにも。この大鎌の斬れ味が良すぎるせいですぐに、駄目になっちまうだろうさ」
なるほど。
「今はそれで構いません」
「本当にいいのかい?」
「構いません。それと、大鎌の刃を隠すものを作って貰うことは出来ますか?」
「出来るけど、金貨四枚は必要だよ?」
「えぇ、大丈夫です」
「そうかい。じゃあ、明日の夕暮れ時頃には出来てると思うから取りに来ておくれ」
「分かりました。それと金貨四枚です」
「確かに受け取ったよ。ちょっと待ってな」
そう言い大鎌をセレーネに渡してから店の奥に行ってしまった。
少しして、草を刈る時に使う鎌の刃についているカバーをかなり大きくしたものを持ってきた。
「これが、間に合わせのカバーだよ」
「代金は」
「要らないよ」
「流石にそれは」
「サービスだよ。持っていきな」
引いてくれそうになかったので仕方なく受け取ることにする。
「分かりました。ありがたく使わせていただきます」
俺は受け取ったカバーをセレーネに渡す。
セレーネは早速、カバーを大鎌に付けたが少しカバーが大きいようだ。
「少し大きいようだけど我慢してくれ。それと大鎌の長さを測らせてもらうよ」
「構いませんよ」
セレーネが再度、女性に、大鎌を渡して女性は大鎌の大きさを測っていく。
大鎌の長さなどを測るのに思いのほか時間がかかった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。
スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




