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第20話 逃げた側近と、血塗れの相続争い

 ダリウス・モーンの馬車が見つかったのは、夜半を少し過ぎた頃だった。


 王都南門から少し離れた旧倉庫街。


 昼間は荷馬車と商人の声で賑わう場所だが、夜になると人通りはほとんどない。古い石畳には雨水が溜まり、倉庫の壁には湿気が染みついている。灯りも少なく、王宮の白い廊下とはまるで別の世界だった。


 馬車は、壊れた荷台の陰に隠すように停められていた。


 御者台には誰もいない。


 扉は半開き。


 中には、黒い外套と折れた封蝋、そして血のついた手袋が残されていた。


 近衛からの報告を受けた時、エレノアは王宮北翼の監査室にいた。


 ヴァレンシュタイン公爵家から回収した裏帳簿の封印記録を確認している最中だった。


 父グレゴールは、王宮内の別室で監視下に置かれている。


 母セレスティアは公爵邸で事情聴取待ち。


 リリアナは王宮に留め置かれ、マルタのもとで証言の整理を続けていた。


 公爵家は、まだ正式に取り潰されたわけではない。


 だが、もう以前のような権勢はない。


 たった一晩で、名門公爵家は「王妃基金不正疑惑の家」として王都中の噂になっていた。


「血のついた手袋、ですか」


 エレノアは、報告書から顔を上げた。


 カインは机の向こうで、近衛隊長の報告を聞いている。


「馬車内に残されていた。量は多くない。本人のものか、別人のものかはまだ分からん」


 近衛隊長はそう答えた。


「御者は?」


「行方不明です。ただし、近くの水路沿いで争った痕跡がありました。血痕もそこへ続いています」


 マルタが小さく息を呑んだ。


 エレノアは、手元の紙をそっと置いた。


 逃げた側近。


 血のついた手袋。


 消えた御者。


 それだけなら、ただの逃亡事件だ。


 だが、今の王宮では何一つ単独の事件として扱えない。


 ダリウス・モーンは、サルヴィ商会と王太子府をつないだ可能性がある。


 王宮医師へ王妃の不眠を伝え、黒眠草の使用を増やす流れを作った疑いもある。


 リリアナに偽署名を促した「女官」を手配した可能性も浮かんでいる。


 その男が、逃走中に血を残した。


 それは、誰かに追われたのか。


 それとも、誰かを黙らせたのか。


「ダリウス卿の屋敷から押収した書類に、南倉庫街の記載はありましたか」


 エレノアが尋ねると、オスカーがすぐに別の資料を開いた。


「サルヴィ商会の旧倉庫が南倉庫街にあります。現在は表向き閉鎖中ですが、三か月前まで薬草の一時保管に使用されていた記録があります」


「表向き、ですか」


「はい。税務記録上は閉鎖。ただし、夜間に荷が出入りしていたという証言が下働きから出ています」


 カインの目が細くなる。


「近衛を向かわせろ。倉庫の封鎖、関係者確保、書類保全。燃やされる前に押さえろ」


「すでに一隊を向かわせています」


「足りん。もう一隊出せ」


「はっ」


 近衛隊長が退出する。


 監査室に残った沈黙は、重かった。


 窓の外はすっかり夜で、王宮の庭園には青白い月明かりが落ちている。


 エレノアは、指先で机の端に触れた。


 冷たい。


 だが、その冷たさが思考を落ち着かせてくれる。


「殿下」


「何だ」


「ダリウス卿は、単独で逃げているのでしょうか」


「そう見せたい者はいるだろうな」


 カインは短く答えた。


「だが、ダリウス一人に王妃基金、王宮医師、財務官、公爵家、サルヴィ商会を動かす力はない」


「では、彼は連絡役」


「あるいは、切り捨てられる役だ」


 エレノアは頷いた。


 その可能性は、彼女も考えていた。


 ダリウスは悪事の中心に近い。


 だが、中心そのものではない。


 王太子府に入り込み、ユリウスの無関心を利用し、リリアナの無知を利用し、公爵家の欲と財務官の不正を結びつけるには便利な位置にいた。


 便利な位置にいる者は、使われる。


 そして、危なくなれば消される。


「血のついた手袋が、本人のものとは限りませんね」


「同感だ」


 カインは机の上の地図へ視線を落とした。


 王都南門。

 旧倉庫街。

 サルヴィ商会旧倉庫。

 水路。

 南下すれば港町へ抜ける街道。


「逃げるなら南門から馬で出る。だが、馬車を倉庫街へ捨てたということは、そこで乗り換える予定があった」


「船でしょうか」


「可能性はある。水路を下れば、夜明け前に外港へ出られる」


 エレノアは地図を見つめた。


 水路の先。


 港。


 商会の荷。


 薬草。


 逃走経路としては自然だ。


 だが、自然すぎる。


「殿下。ダリウス卿は、本当に逃げるつもりだったのでしょうか」


 カインが彼女を見る。


「どういう意味だ」


「逃げるだけなら、証拠を燃やしてから王都を出ればよかったはずです。ですが、屋敷地下には焼却途中の書類が残っていました。馬車にも手袋と封蝋が残されている。動きが雑です」


「急がされた」


「あるいは、急いでいるように見せた」


 エレノアは地図上の旧倉庫に指を置いた。


「ダリウス卿が逃げたと皆が思えば、監査の目は南へ向きます。その間に、王宮内や公爵家内の別の証拠が動かされる可能性があります」


 カインは、わずかに口元を引き締めた。


「王宮内の封鎖は維持している」


「公爵家の方は?」


「グレゴールの書庫と宝飾保管室は封鎖済みだ」


「相続関連書類は、まだです」


 その一言で、カインの視線が鋭くなった。


「相続?」


「はい」


 エレノアは、ヴァレンシュタイン公爵家から回収した裏帳簿の一部を開いた。


「サルヴィ商会との金の流れの中に、『家督安定費』『王太子妃準備費』『分家調整金』という不自然な項目がありました。王妃基金から流用された疑いのある金が、単にリリアナの披露宴や宝飾品だけに使われたわけではないかもしれません」


 オスカーが顔を上げる。


「分家調整金……ヴァレンシュタイン公爵家の分家ですか」


「おそらく」


 エレノアは別の紙を出す。


「父は、リリアナを王太子妃候補にすることで、公爵家の後継問題を整理しようとしていた可能性があります」


 マルタが眉を寄せた。


「後継問題? エレノア様は長女でいらっしゃいますが、公爵家は男系相続を基本とされているのでは?」


「ええ。私には弟がいません。公爵位は、父の弟筋にあたる分家の男子へ移る可能性がありました」


「それを嫌った?」


 カインが問う。


「父は、私を王太子妃にすることで公爵家の発言力を維持するつもりでした。ですが、私が王妃陛下に近づきすぎ、王妃基金の不審に気づいた。父にとって、私は扱いにくい駒になったのかもしれません」


 言葉にして、胸の奥が冷えた。


 父が自分を駒として見ていたことは、もう分かっている。


 だが、記録の中でその形がはっきりしていくのは、やはり痛い。


「それで、リリアナ嬢へ乗り換えたと?」


 オスカーが慎重に尋ねる。


「可能性です。リリアナなら父に従いやすい。ユリウス殿下にも近づきやすい。王太子妃になれば、公爵家は王家に深く食い込める。そして、分家との相続争いでも優位に立てる」


「王妃基金の金は、その根回しに使われた」


 カインが言った。


「まだ断定はできません」


「だが、見るべき場所は分かった」


 カインは即座に命じた。


「ヴァレンシュタイン公爵家の相続関連書類、分家との契約、婚資台帳、リリアナ嬢の王太子妃候補内定に関わる支出記録を封鎖。公爵家の分家にも監視を置け」


「はい」


 オスカーが記録する。


 エレノアは、胸の奥で何かが沈むのを感じた。


 公爵家の崩壊は、不正の摘発だけでは終わらない。


 相続。


 家督。


 分家。


 王太子妃候補。


 全てが絡んでいる。


 父は、家を守ると言いながら、家そのものを賭けていたのだ。


 その夜、リリアナは王宮の小さな客室にいた。


 王太子妃候補の内定は保留。


 公爵家へ帰ることも、王太子府へ移ることも許されない。


 身分上は公爵令嬢でありながら、彼女は半ば証人として王宮に留められていた。


 部屋の中には、豪奢な飾りはない。


 淡い花も、香水も、柔らかな毛皮の膝掛けもない。


 机と椅子、寝台、洗面台、そして証言用の紙束。


 リリアナは、椅子に座ってその紙を見ていた。


 書きかけの文字が並んでいる。


 二年前の披露宴。

 首飾り。

 ダリウスの言葉。

 父の態度。

 母の沈黙。

 東翼執務室の女官。


 自分の人生は、もっと柔らかいものだと思っていた。


 可愛いドレスを着て、誰かに愛され、姉よりも温かな王妃になって、殿下に微笑みかける。


 そういう物語だと思っていた。


 でも今、目の前にあるのは証言用紙だった。


 扉が叩かれた。


「リリアナ様。入ってもよろしいでしょうか」


 マルタの声だった。


「……どうぞ」


 リリアナが答えると、マルタが盆を持って入ってきた。


 薬草茶と軽い食事。


「お召し上がりください」


「お腹が空いていません」


「それでも、少しは」


 マルタは淡々としていた。


 リリアナは少しだけ唇を尖らせる。


「皆、私に食べろとか書けとか答えろとか、そればかり」


「必要なことですので」


「お姉様と同じことを言うのね」


「エレノア様は、必要なことをよくご存じです」


 以前なら、その言葉に反発した。


 またお姉様。


 皆お姉様ばかり。


 そう思っただろう。


 けれど今は、反発する力が少し足りなかった。


 リリアナは薬草茶を手に取る。


 温かい。


 その温かさだけで、涙が出そうになる。


「マルタ」


「はい」


「お姉様は、子供の頃からああだったの?」


「ああと申しますと?」


「強くて、何でもできて、泣かなくて」


 マルタは少し考えた。


「私がエレノア様を存じ上げたのは、王宮にお越しになるようになってからです。その頃から、よく働く方でした」


「そう」


「けれど、強かったかどうかは分かりません」


 リリアナは顔を上げた。


「分からない?」


「強く振る舞っておられました。でも、強く振る舞う方が必ず強いとは限りません」


 その言葉が、リリアナの胸に引っかかった。


 姉は強い。


 だから譲ってくれた。


 姉は泣かない。


 だから大丈夫。


 ずっとそう思っていた。


「私、ずっとお姉様が羨ましかった」


 気づけば、そう言っていた。


「お父様にも、お母様にも、王妃様にも、皆に必要とされていて。殿下の隣にいるのも当然で。私にはないものを、全部持っているように見えた」


 マルタは黙って聞いている。


「でも、あの席に座ってみたら、全然違った。書類ばかりで、分からないことばかりで、誰も『よく頑張ったね』なんて言ってくれなくて」


「はい」


「私、お姉様の何が欲しかったのか、分からなくなりました」


 声が震える。


 けれど、リリアナは泣き崩れなかった。


 薬草茶のカップを両手で握りしめている。


「お姉様の隣にあったものは、綺麗なものじゃなかったのね」


 マルタは静かに答えた。


「綺麗に見せるために、多くの汚れを引き受けておられました」


 リリアナは目を伏せた。


 その言葉は痛かった。


 自分は、姉が綺麗に整えた場所だけを欲しがっていた。


 その下にある汚れや重さを見なかった。


「私、お姉様に謝った方がいいのかな」


「謝罪は、急がなくてよろしいかと」


 意外な答えに、リリアナは顔を上げる。


「どうして?」


「今謝っても、リリアナ様ご自身が何に謝るべきか、まだ整理できていないでしょう」


 リリアナは言葉を失った。


 少し前なら、冷たいと言ったかもしれない。


 でも、たしかにその通りだった。


 ごめんなさい。


 そう言えば済むと思っている自分が、まだどこかにいる。


 泣いて謝れば、姉は許してくれるのではないか。


 そんな甘えが、まだある。


 マルタは続けた。


「まず、話すべきことを話してください。証言してください。その後で、謝る言葉を探せばよろしいのです」


「……はい」


 リリアナは小さく頷いた。


 その時、廊下が騒がしくなった。


 マルタが扉へ向かう。


 外にいた女官と短く言葉を交わし、戻ってきた時、その表情は硬くなっていた。


「何かあったの?」


「ダリウス・モーン卿の馬車が見つかったそうです」


 リリアナの手から、カップが落ちそうになった。


「ダリウス様が?」


「本人はまだ見つかっておりません。ただ、血のついた手袋が残されていたと」


「血……」


 リリアナは青ざめた。


 ダリウス。


 優しい声で、殿下の好みを教えてくれた人。


 お姉様の代わりに、あなたも役に立てると言ってくれた人。


 あの偽署名を促した女官の背後にいるかもしれない人。


 その人が、逃げている。


 血を残して。


 リリアナは、初めてはっきりと恐怖した。


 自分が関わっていたものは、甘い恋や姉妹喧嘩などではなかった。


 血が流れるほどのものだった。


「私……何に巻き込まれていたの」


 マルタは答えなかった。


 答えられなかった。


 一方、王宮地下の監視室では、グレゴール公爵が近衛に囲まれて座っていた。


 彼はまだ自分の罪を認めていない。


 サルヴィ商会との私的帳簿についても、部下が勝手に作ったものだと言い張っている。


 だが、書庫の暖炉から見つかった焼け残りと、老執事の証言によって、逃げ道は狭まっていた。


「ダリウスが逃げたそうです」


 尋問官が告げると、グレゴールは一瞬だけ目を動かした。


 それは、ほんのわずかな反応だった。


 だが、記録係はすぐにそれを書き留めた。


「ご存じでしたか」


「知らん」


「サルヴィ商会旧倉庫へ向かった可能性があります」


「知らんと言っている」


「血のついた手袋が見つかりました」


 グレゴールの指が、机の上でぴくりと動いた。


 尋問官は、その動きを見逃さない。


「誰の血でしょうな」


「私に聞くな」


「では、サルヴィ商会との裏帳簿について」


「知らん」


「公爵閣下」


 尋問官は、淡々と紙をめくった。


「そろそろ、知らぬで通すには紙が多すぎます」


 グレゴールは、沈黙した。


 その沈黙の奥で、何かを計算している顔だった。


 自分一人が切られるか。


 財務官を切るか。


 ダリウスを切るか。


 サルヴィ商会を切るか。


 それとも、分家や相続を盾に、まだ何かを守れるか。


 彼はまだ、家を守るつもりでいた。


 だが、家とは何か。


 その問いは、もう彼の手から離れつつあった。


 深夜。


 エレノアは監査室で、ヴァレンシュタイン公爵家の相続関連書類を開いていた。


 カインは向かいに座り、ダリウス逃走に関する報告を受けている。


 オスカーは、二つの事件を時系列表にまとめていた。


「ありました」


 エレノアが小さく言った。


 カインが顔を上げる。


「何がだ」


「父が作成していた相続案です」


 それは、正式文書ではなかった。


 だが、法務官へ提出する下書きに近い形だった。


 内容は単純ではない。


 ヴァレンシュタイン公爵家の本家財産を三つに分ける案。


 一部をリリアナの婚資として王太子府へ。


 一部を公爵家維持費としてグレゴール管理下へ。


 残りを分家へ譲る代わりに、公爵位継承後も本家の政治的発言権を維持する密約。


 その中に、不自然な一文があった。


 ――エレノアについては、王太子妃候補解消後、修道院付属慈善院への寄進名目で整理。


 エレノアは、その一文を見つめた。


 整理。


 人に使う言葉ではない。


 不要な書類や古い家具に使う言葉だ。


 自分は、父の相続案の中で、そう扱われていた。


 王太子妃候補として使えなくなった娘。


 公爵家の不正に気づくかもしれない娘。


 だから、慈善院へ送る。


 寄進名目で。


 綺麗な形に整えて。


 胸の奥が、思ったより静かだった。


 怒りが出ない。


 悲しみも、すぐには来ない。


 ただ、ああ、と思った。


 これが父の見ていた自分なのだ。


「エレノア」


 カインの声がした。


「読めるか」


「はい」


 エレノアは紙を机に置いた。


「父は、私を王太子妃候補から外した後、慈善院へ送る案を用意していました。公爵家の相続整理の一環として」


 オスカーの筆が止まった。


 マルタがいたなら、きっと怒っただろう。


 だが、カインは静かに紙を見た。


「証拠として保全する」


「お願いします」


「つらいか」


 エレノアは少しだけ黙った。


 そして、正直に答えた。


「つらいというより、腑に落ちました」


 カインは何も言わなかった。


「父にとって、私は娘ではなく、配置するものだったのだと。王太子妃候補として使えれば王宮へ。使えなくなれば慈善院へ。そういうことだったのだと」


「そうか」


「はい」


 エレノアは書類を見つめた。


「なら、迷いません」


 カインが、わずかに眉を動かす。


「迷わない?」


「公爵家の相続関連書類も、正式監査対象に入れてください。父は、王妃基金の不正資金を相続と婚資の調整に使った可能性があります」


「分かった」


「それから、リリアナにもこの書類を見せる必要があります」


 カインは少しだけ考えた。


「今見せれば、崩れるかもしれない」


「それでも、知らなければまた利用されます」


「あなたは?」


「私はもう見ました」


 エレノアは静かに答えた。


「次は、リリアナが見る番です」


 その声には、姉としての甘さはなかった。


 だが、姉としての無関心でもなかった。


 カインは頷いた。


「明朝、証言整理の場で見せよう」


「はい」


 窓の外は、深い夜だった。


 王宮の灯りが、庭に細く落ちている。


 どこかで近衛が走る音がした。


 ダリウスはまだ逃げている。


 血のついた手袋の持ち主も分からない。


 サルヴィ商会旧倉庫から何が見つかるかも、まだ報告はない。


 だが、公爵家の相続争いはもう始まっていた。


 王太子の継承権凍結。


 王太子妃候補の保留。


 公爵家当主の監査拘束。


 分家の動き。


 リリアナの婚資。


 エレノアの排除案。


 血はまだ広間に流れていない。


 それでも、紙の上には確かに血の匂いがした。


 人が人を駒にし、家を守る名で誰かを切り捨て、王妃の死すら利用しようとした匂い。


 エレノアは、相続案の最後に書かれた自分の名を見た。


 整理対象。


 それが父のつけた名だった。


 ならば、自分は自分の名を取り戻す。


 王妃の証人として。


 記録を見る者として。


 そして、もう二度と誰かの都合で配置されるだけの娘には戻らない。

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