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「ジラ。こちらに」
そう言ってひまわりはピアノの椅子から立ち上がると、部屋の壁の前に移動をした。
大きな絵画(風景画)のかかっている壁の横。
そこにたったひまわりはそっとそのなにもない壁に手のひらを当てた。すると、音もなくその壁が動いてそこに新しい通路ができた。
ひまわりはそのままその通路を通って隣の部屋に移動をする。
ジラも、そんなひまわりについていく。
すると、その部屋はどうやらひまわりの寝室のようだった。(薄暗い部屋の中はひまわりが部屋の中に入るのと同時に、壁にある燭台にオレンジ色の明かりが灯った)
部屋の中央には大きなベットがある。(中世の王女様が眠るような天蓋付きの豪華なベットだった)
その部屋の中で目立つものは、その大きなベットともう一つ。
それは別途の横にある『どこかの街のスケールモデルのような模型』だった。
その街はどうやらこのジラが今潜入している砂漠の地下にある『幽霊の街(天の川銀河の街)の何十分の一のミニチュアモデルのようだった。(そのモデルは本当によくできていた。それが幽霊の街をくまなく捜査出るだけ捜査しまくったジラにはよく理解できた)
中央にあるお城のような建物。
その最上階に当たる場所に今、ジラとひまわりはいる。
「この街の中で起こっていることで、私の知らないことはなにもありません」と幽霊の街のスケールモデルの横にある椅子に座ってひまわりは言う。
ジラはその言葉を聞いて、それは確かにその通りなのだろう、と思った。




