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ジラは一人で縦穴にある梯子をのぼっている。
ひかりはまだ、一人であの地下にある空き家、笹百合まめまきの家に残っている。その理由はまめまきの手紙にあった。
少し前に、いつものように手紙のやりとりをしていると、その手紙には、『もう、ひかりちゃんとこうして手紙のやりとりをすることはできません。ひかりちゃんも、この場所は危ないからもうこないでください。今まで本当にどうもありがとう。ひかりちゃんと友達になれて本当にうれしかったです。ばいばい、ひかりちゃん』と書いてあった。
その手紙を読んでひかりはとても悲しい気持ちになった。
もうこの場所にはこないでください、と手紙には書いてあったけど、ひかりはそれからもこの家に前と同じように訪れていた。
その理由はまめまきに会うためだった。
どうして、もう手紙のやりとりができないのか、直接まめまきにあって、その理由を聞きたいとひかりは思った。(まめまきに会うためにひかりは幽霊の学校の規則を破ってまで、この危険な場所に暇を見つけては訪れていた)
ひかりはまだまめまきと会ってはいない。
だから今も、ひかりは一人であの笹百合まめまきの家で、まめまきが自分の家に帰ってくることを待ち続けているのだ。
……まめまきがもう手紙のやりとりはできない、とひかりに伝えた理由。
その理由がジラにはなんとなくわかる気がした。




