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ずっと、あなたを待ちながら。
……ここはどこだろう?
不思議なところ。
安心する。
ずっと、この場所にいたい。
そう思えるような不思議な場所だった。
あなたの声を聞かせてください。
私の声が聞こえていますか?
この通信は、君に届いていますか?
……君は今、生きていますか?
生きているなら、返事をください。
私に返事をしてください。
私のこと、覚えてますか?
「……あの、大丈夫ですか?」
「……うん」
誰かの声が聞こえる。
とても小さな声だ。
そんな声を聞いて、マゼンダ・Q・ジラは目を覚ました。
「……ここは、どこ?」
ジラは言う。
薄暗い天井が見える。
見覚えのない天井だ。
その薄暗い天井にはちかちかと点滅している丸い電球があった。その光の影になって、一人の小さな女の子が上からジラのことをじっと見つめていた。
その女の子の顔を見て、ジラはだんだんと自分の今の(ずいぶんと大変で危機的な)状況を思い出した。
「……まめまき?」
ジラは言う。
「まめまき?」
と(首をかしげながら)小さな女の子はいう。
ジラはぼんやりとする意識の中でその女の子の顔をじっと見つめる。
最初、その女の子は幽霊の街の地下で出会った『unknown』の女の子、笹百合まめまきだと思った。
でも、違った。
よく見ると、その女の子はまめまきではなかった。
では、誰だろう?
「あなたは誰?」
ジラはその思いを素直に言葉にした。
するとその女の子は「私はひかりです。水玉ひかりと言います。幽霊です」とにっこりと笑って、ジラに言った。




