まぬけ剣士の贖罪冒険記(その前話その4)
今回は今までより大分早め....。いつでもこうできるようにしたいっ。
大樹、理奈の二人がこの施設に来た時、ちょうど同時刻にこの施設にやって来た者が居た。その者の名は"海道 達也"。大樹のクラスメイトであり、幼なじみである。性格は楽天的でたまに何を考えてるか分からない。皆の学校に必ず一人二人くらいは居るようなヤツだ。しかし、コイツは地味にテスト等の成績が良く。一通りの事なら何でも出来てしまう。そんな奴でもあった。今日はこの施設に何をしに来たと言うと。最近発見された研究資料の展示を見に来ていた。
「ほうほう、これがつい最近はじまりの樹の根本から発見された"黒竜の角"かぁ。」
そう言いながら角が入ったケ―スを舐めるように眺める。そして、彼はそれを見ながら笑みをこぼした。
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大樹は頭を抱えていた。一つの問題に。その問題とは何か?それは....
「おっほ―!これが今の魔石なんだ!ん?」
「うっわ、これだけで傷の手当てが出来るの!?こんなちっちゃいので!?お、此方は空間転移の道具!私の頃なんて大規模な魔法陣を用いてやらないと出来なかったのに....。ああっ、あれは!」
(駄目だ....。肝心なトランサーの入手の件、多分完全に忘れてるな....。)
研究施設の中にあるショップで子供のようにはしゃぐ理奈を止めることが出来ない。先ほどストップをかけようとしたがまるで聞く耳を持たない。このままの状態ではまずい。凄くまずい。情報を入手する前に日が暮れてしまう....。一体どうすれば....。
「そこで何してるの?大樹。」
と、背後から声がした。振り向くとそこには淡い紫色の髪を肩まで伸ばした少女が首を傾げた状態で立っていた。
「よ、よう....。舞。今取り込み中でな、どうすれば良いか考えてたんだ。」
「何が、よう。よ。と言うか、何?あの子。従姉妹かなにか?」
「いや、違うんだ。今から少し長い説明になるけど...、聞くか?」
「聞く。」
即答かよ
...10分後...
「成る程、何となく理解出来た。説明ありがとね。」
夢みたいな話をコイツもあっさり受け止めやがった。説明をしている途中、何かメモを録っていたみたいだが。一応確認のため何をメモしたか聞いてみるとしよう。
「なぁ、さっき何メモしたんだ?良ければ....」
「どうぞ。」
いや、早いな!
帳面には先ほどの説明を丁寧に写し、かつ効率よくまとめられた文章が記されていた。
「で?大樹、親御さんには彼女の説明はついてるの?」
「あ、あぁ、親父に伝えてある。」
「彼女のこれからの生活は?」
「俺の家で一緒に生活して良いと許可が出てるからその面も大丈夫だ。」
「....そう。」
え?なに今の反応。まさか今朝の親父みたいな事思ってんのか?てか、なんか俺に向けられる貴女の視線が痛いんですけど!?
「そ、それで....」
「私が何で此処に居るのか、でしょう?」
「あ、ハイ。その通りです....。」
舞は静かにある場所へ向かって指を指した。
「研究資料館?珍しいな、お前研究事苦手なのに。」
「アイツよ、アイツの付き添いで来たのよ。」
アイツ?アイツって誰だ?
「おーい、舞ー。」
嗚呼、コイツか....
「遅い、何してたのよ?」
「ゴメン、新しい資料を早く見たくてついつい先に行ってしまって....、あ、大樹。」
「お前か....。達也。」
「お前かって....。酷いなぁ、まるで3日連続でとあるチョコレート工場で毎日チョコ食べてて胸焼けしたみたいな顔しながらそんな事言わないでくれよ。」
「例えが分かんねぇよ!」
この俺の発言に反応したのか、理奈が戻ってきた。
「大樹、誰?この人達。」
「俺のクラスメイト。つってもクラスメイトって言葉は分からないか。」
「成る程、大樹のクラスのお友達だね!」
「何で意味分かってるんだ?」
「私が居た時代にも貴方達と同じように学校があったからね。私も行ってたよ。」
「なら平気だな。それじゃあお前ら、各々自己紹介を頼む。」
「私は"紫導 舞"宜しく。大樹に何もされてないよね?」
おい。案の定かよ!
「君可愛いねー。あ、僕は"海道 達也"宜しくー。」
お前は初対面に対しての第一声が「可愛いねー」って。なんだよ、お前ら二人して変な自己紹介にも程があるぞ!
「舞ちゃんに達也君ね。二人とも、これから宜しくね!」
明るいお前が羨ましいよ。理奈。だけど少なくとも同じようになりたいとは思わないからな。俺は。絶対だ!てか、コイツら三人みたいにはならねぇ!
「ねぇねぇ、理奈ちゃん。せっかくの出会いだし、近くの喫茶店でも行かない?」
「良いね!行こう!」
「喫茶アルノールね、今日から新スイーツが出てるみたいよ。」
おーい、待てー。置いてくなー。
皆のテンションに追い付けないとき。そんなときは家でゲームか読者。こんな地味な日々を送る高校生生活で良いのだろうか....。そんな僕は今日も小説を書きますw




