まぬけ剣士の贖罪冒険記(その前話5)
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~喫茶アルノール~
あの後、何とか彼らの進行を止め、理奈のトランサーを入手。したのだが、此処に来る事はとっくに決められていたようだ。
「おほ~、これがパフェ?かなり大きいのね。」
「そうだよ。此処のマスターさんが自ら作る特製パフェだよ。」
「てか、此処の店のメニュー、店主さんが1から作った物ばかりよ。」
「二人とも詳しいね!なんで?」
「俺たちがよく寄ってるからだよ。この店に。」
色々話す。まぁ、いつもの事だ。俺たちが三人の頃からいつも通りの日常だ。それがメンバーが増え少しだけ煩ささがグレードアップしただけ。
「おや、新しいお仲間ですか?大樹さん。」
雑談を楽しむ俺たちに声をかけてきたのはこの店のマスター、"大仲 綾戸"である。
「はい、名前は理奈って言います。コイツとは昨日知り合いまして。」
そう俺が答えるとマスターはゆっくりと笑みをこぼしながら俺たちの前にコーヒーを置いた。マスターが淹れたコーヒーは豆を引いて直ぐに作られているため、香り高く、酸味と苦味が絶妙にマッチしていてとても美味しい。これを飲むとどんな時でも顔が綻んでしまう。
「有り難うございます。美味しいです。」
「それはそれは、毎度お気に召してもらい、恐縮です。」
「ホント、店主さんと仲が良いなぁ。大樹は。」
何故、仲が良いのかって?そりゃこのマスター、"元"研究員で親父と同じ研究をしていた過去があり、何度も面識が有るのだ。何より、親父と仲が良かったというのもあって小さかった当時の俺の面倒もよく見てくれた。基本いつでもしっかりメリハリのついた仕事の出来る大人で、そこら辺に居るような嘘つき、卑怯な大人ではない世の中では物凄く珍しいタイプの人間だ。
こんな完璧なマスター、あまり居ないって。マスターが作る料理は凄く上手いし、話も上手いし、何をやらせても期待、いや、それ以上の結果を出してくれる。
....ん?もしかしてこれ、俺じゃなくてマスターの方が主人公向きなスペックじゃね?
~30分後~
結局、いつも通りにアルノールで馬鹿話して、じゃんけんして、誰が奢るか負けた奴が全出費な!的な事になり、何時ものように俺が負け、総額1万3000円もの出費....。何故喫茶で此処まで出したのかと言うと、その理由はアホみたいなもので。この金額の内9000円は理奈の仕業である。あとは察してほしい....。
(あーあ、また今月の小遣い半分近くになったよ....。)
辛い。そしてコイツら三人容赦が無いな!こうして一日は過ぎていく。夕日がもうすぐ沈もうとしている。
「またな!お前ら。」
この一言で今日は"お開き"である。
~大樹の自宅~
現在、午後8時32分。俺は親父に事を伝え、庭に出ていた。
トランサーから俺は竜のアイコンを選択し一匹の竜を呼んだ。前にも話していると思うが、俺にも、俺自身が従えている"竜"が居る。だが、"従える"というよりは。"友達だから一緒に過ごしている"と言った方が当てはまると思う。
「よう、大樹。今日は少し遅いな。」
と、俺の前に現れた竜は言った。
「ゴメンな。色々と忙しくてな。出すのが遅れちまった。ホントゴメン。」
「別に気にしてないがな。だからお前も気にするな。」
お前だけだよ....。そう言ってくれる奴。
眠いっ




