本当の家族へ(3)
夢を見た。
それは、彼女にとって懐かしい”家族”の思い出。
そして、二度と彼女の元へ戻ってくる事の無い日々だった。
なぜ、今になって昔のことを夢に見てるのか?
思考がそこに行き着いた瞬間、ティタニアの意識が覚醒した。
***********
「気が付いたか?」
ティタニアが目を覚ますと、心配したような様子は見受けられないアークイラの顔が飛び込んできた。
身体を起こし、次にティタニアの目に飛び込んできたのは、仮設テントの中と思われる光景だった。
「ワタシ・・・どうしテ?」
辺りを見渡し、ティタニアは自分の置かれた状況が把握できず、思い出そうと額を押さえ眉を顰める。
そんな彼女に、アークイラはため息混じりに説明を始める。
「覚えていないのか?裏庭の現場を見たときに、突然倒れたんだ。クサカベ団長の好意で、騎士団のテントで休ませて貰っていたんだよ」
「あ・・・っ?!・・・っ・・・っ!!」
アークイラの言葉に、ティタニアは自分が陥った状況を思い出し、再び震えだし、呼吸困難に陥る。
「落ち着け!オレの顔をよく見ろ!」
彼女を落ち着かせるため、アークイラは慌てて震えるティタニアの手を握り、顔を突き合せる。
少しして、ティタニアは落ち着きを取り戻し、震えが収まる。
「ごめんなさイ・・・・」
「それで、どうしたんだ?今までの現場じゃ、あんなこと無かっただろう」
アークイラは、まだ一年程度の付き合いであるが、相棒であるティタニアがあそこまで取り乱した事など、一度も見たことはなかった。捜査官としても、年齢の割りに肝が据わっていると、感心していたくらいだ。
そんなティタニアが、あそこまで取り乱したと言う事に、彼女と”事件”との間にあると言う”因縁”を、そろそろ詳しく聞く必要があると、アークイラは考えていた。
相棒の質問に、ティタニアは俯いたまま言葉を発することはなかった。
数分後。
ティタニアはゆっくりと顔を上げ、アークイラの顔を見た。
「・・・・アークイラ。悪いんだけど、裏庭で確認したい事があるノ。だから・・・もう少し待っテ」
「っ!・・・分かった」
一瞬、驚いたような顔をするアークイラだったが、すぐにいつものぶっちょう面に戻り、頷いた。
上着を着なおし、テントから出て行くティタニアの背中を見送ると、アークイラはため息を漏らす。
ティタニアの目を見たとき一瞬、姉のファルファッラの”眼差し”とダブって見えたのだ。瞳の色は違うが、あの何事にも意志を曲げない強い意志を秘めた目が、アークイラはとても苦手だった。
だがすぐに、彼は「気のせいだ」と自分に言い聞かせ、彼女を追ってテントを出た。
ティタニアが裏庭に行くと、焔が部下たちに指示を出している最中だった。そんな彼女は、ティタニアの姿を見つけると、すぐにティタニアの元へとやってくる。
「もう大丈夫なの?」
「ご心配をおかけしましタ。もう大丈夫でス」
焔に迷惑をかけたと謝罪したティタニアは、すぐに団員たちの遺体が跪いていた壁へと視線を移す。
そこには既に異体は無く、血文字が壁に残っているだけだった。
「遺体は先ほど収容させたわ。彼らを、あのままにしておくのは忍びなかったから」
焔が視線を動かすと、その先では布に包まれた団員の遺体が運ばれる所だった。
「賢明な判断だと思いまス・・・・・・」
ティタニアは団員たちの遺体に冥福を祈り数瞬目を瞑る。そして祈り終えると、血文字の書かれた壁の前に立ち、文字をなぞり出し、口を開いた。
「『主は申された これは、救済だと 私の行いは、崇高なる意思によって行われる 何人たりとも、妨げる事許さず 罪人に罰を 救われぬ魂に平穏なる救済を』・・・・」
”つらつら”と壁の文字を読むティタニアに、焔を始めとするローランド騎士団の団員たちが目を丸くする。
だが、一人だけ平然としてる者が居た。
「やはり、読めるんだな?」
後ろで成り行きを見守っていたアークイラが、ティタニアに声を掛けた。
自分が壁の血文字を読めると知っていたかのようなアークイラの口ぶりに、逆にティタニアは目を丸くしたが、彼が数百年の時を生きる物語の中で語られるような存在だったことを思い出し、納得したように笑みを浮かべ、相棒の問いに答えた。
「えぇ・・・これは、元いたの世界の、ワタシの国の言葉で書かれた物だもノ・・・・そして、これから分かった事がもう一つ。今回の犯人は、模倣犯ではないワ」
「何?」
疑問符を浮かべる二人に、ティタニアはゆっくりと文章の最後にあるマークを指さした。
それは、歪な形をした羽根のようなマークだった。
「・・・文章の最後。この羽根のマークは、当時の警察でも担当以外には極秘扱いで、その後も世間には知られていない物なノ。だから、これを知っているのは、捜査を担当していた捜査員か・・・」
「犯人だけっていうこと?」
焔の言葉に、ティタニアは頷くと、唇をかみ締めた。
「死んでいなかっタ・・・・やっぱりっ!あいつはっ!!」
心の内を吐き出すように、ティタニアが声を荒げる。
そんなティタニアを、アークイラは真っ直ぐ見つめ、先ほどから考えていた事を口にする。
「ティタニア、話してもらうぞ。お前と、この犯人との”因縁”ってやつを」
「・・・・」
相棒の言葉に、ティタニアは無言で頷いた。
*******
ティタニアはある国の片田舎の町に住む、ごく普通の部活に打ち込む活発な少女だった。父と母、そして十も歳の離れた妹と四人で暮らし、ささやかながら平穏な日々を過ごしていた。
だだ、その平穏な日は突如として終わりを告げる。
それは、ある年のクリスマス。
町にある孤児院が、院の子供たちと町の子供達との交流のために、クリスマスパーティーを催したのだ。ティタニアの妹は、その孤児院に仲の良かった友達が居た為参加すると言い、共働きだった両親に変わり、ティタニアが妹の付き添いとして同行した。
パーティーは滞りなく終わりを迎えたが、ティタニアの妹を含め、幾人かの子供が孤児院に泊まると言い出した。
次の日、部活のあったティタニアは、早く家に帰りたいという考えしか頭になく、泊まると駄々をこねる妹に家に帰るよう説得したが、両親に甘やかされて育った妹は頑として譲らなかった。結局、家に帰っていた両親に連絡して妹の外泊の許可を取ると、ティタニアは妹を孤児院の職員に預け、家へと帰ったのだった。
だが、この選択が彼女の人生に大きな影を落とす事となる。
次の日、彼女を叩き起こしたのは、使い慣れた時計のアラームではなく、両親の悲鳴だった。
”妹が殺された”
その事実を聞かされ、起き抜けのティタニアは理解する事が出来ず、ただ呆然とするしかなった。
当時、まだ世間に広く知られていなかった孤児院を標的にした殺人鬼の犯行に巻き込まれ、孤児院とは無関係だったティタニアの妹はその生涯を閉ざされた。
その事で、ティタニアの家は崩壊することなる。
ティタニアは、「あの時強引にでも妹を連れ帰っていれば」と自らを責め、塞ぎこんで学校を休みがちになり、母は溺愛していた幼い娘を失った事により精神を崩し、程なくして娘を追うように自殺した。
警察の犯人逮捕に協力するため、父は会社を辞め、情報提供を呼びかける活動を行っていたが、無理が祟り体調を崩すと、そのまま帰らぬ人となってしまった。
気が付けば、ティタニアは天涯孤独の身となっていた。
自分だけが取り残された、とティタニアは家族の後を追って自殺する事を考えたが、ある人物がティタニアを繋ぎとめた。
それは、事件の捜査本部に捜査員として入っていた一人の婦人警官だった。彼女は事件直後から、ティタニアのことを気遣い、いつも様子を見に来てくれており、ティタニアもいつしか彼女を”姉”のような存在だと考えるようになっていた。そんな婦人警官は、自殺を思いとどまらせるため、長い時間を掛けティタニアと向き合った。
その甲斐もあり、ティタニアは踏みとどまり、両親や妹の分まで生きていく決意を持った。
しかし、その矢先に再び不幸が訪れる。
”姉”と慕っていた婦人警官が殉職したのだ。しかも、妹を殺した同じ犯人の手によって・・・・。
知らせを受けたティタニアは、絶望の中、自らの心の内に”復讐”という言葉が浮かんだが、フッと”姉”の言葉が思い出された。
―例え、相手が殺したいほど憎い仇であっても、私は復讐を否定するわ。どんな人間であっても、罪を犯したのなら法の下で裁かれるべきだと思うから。だから、私たち警察は犯人を逮捕する為に全力を尽くしてるの―
その言葉を思い出したティタニアは、自分が進むべき道を定めた。
あの人の代わりに警官になって、自分が犯人を捕まえる、と。
それからティタニアは寝る間を惜しんで勉学に勤しみ、数年後にはキャリアとして警察に入っていた。
彼女が警察に入る頃には、連続孤児院殺人事件は殆ど犯行が行われなくなっており、捜査本部も縮小されていたが、ティタニアは志願して捜査本部に入り、所轄の警官に混じって情報を集めた。
だが一年後。上層部は、被疑者死亡という不確かな情報を元に、捜査の終結を宣言。捜査本部は解散し、捜査は事実上打ち切りとなった。
別の連続殺人事件解決に人員を投入したかった上層部の意向が大きく影響していたと、捜査員たちの間で噂になり、仇である犯人の逮捕に人生を掛けていたティタニアは、到底受け入れられず、再捜査を申請したが却下された。
失意のティタニアに、先輩たちは「事件はあれ一つではない!」と激しく叱責し、自分と同じような体験をする人間が今も増えていることを気づかされた彼女は、一人でもそんな人を減らす為に、と迷いを振り切るかのように、捜査に明け暮れた。
そんな中、ティタニアは異世界グラン・バースへと召喚される。
そして召喚された異世界で、追い求めていた犯人と同じ手口の事件に遭遇し、今に至るのだった。
***********
「これが、ワタシと事件の・・・いいえ、犯人との因縁ヨ」
説明し終えたティタニアの顔からは、血の気が引いており、彼女のとって過去の体験は文字通り心的外傷となっていた。
それでも語り終えた彼女の表情は、相棒に全てを打ち明けたことで、どこかスッキリしたようにも見える。
「そうか・・・」
聞き終えたアークイラは、只一言だけそう呟く。
そんなアークイラの態度に、ティタニアは逆に助かったと思った。彼に同情して欲しくて話したわけではなかったので、もし同情されたらこの先、今までどおりの付き合いは出来なくなってしまうと、彼女は思っていたのだ。
二人の雰囲気に、一人取り残される焔だったが、時間が惜しいと、咳払いして話を進める。
「君が、ウチの団員たちの遺体を見て動揺したのは・・・」
「あの人と同じ殺され方だったかラ。警察官になってすぐ、彼女の殺された状況を調べた際に、現場の写真も見ていたので、それデ・・・」
俯くティタニアに、焔は「ごめんなさい、余計な事を聞いたわ」と謝罪する。
「それで、今回の犯人がお前の仇だとして、顔や素性は分かっているんだろうな?」
アークイラの問いかけに、ティタニアは元の世界から持って来ていたカバンを開けると、中にある隠しポケットに掛けてあった鍵を開ける。
そして、中から一冊の資料を取り出した。
表紙には、ティタニアの国の文字で【孤児院連続殺人事件】と書かれており、彼女は書類を開くと一枚の写真を取り出し、二人の前に差し出した。
「これが、最有力容疑者だった男。名前は、ジョン・マックイーン・・・生きていれば年齢は三十五歳。写真は最後に撮られた二十六歳の頃のやつヨ」
写真に写る人物を見て、アークイラと焔は怪訝な顔をする。
「随分、平凡な顔ね」
写真の中の男は、ティタニアと同じ犬耳族を示す”犬耳”が特徴的だったが、顔は何処にでも居るごく普通の、連続殺人事件を起こすようには見えない、ひ弱な青年だったのだ。
「えぇ、それが犯行を重ねられた要因だと言われていまス。あまりに平凡すぎて、人の記憶に残りにくかったのでは、ト」
実際、彼女の言うとおり、警察はジョンを最重要容疑者として全国、果ては国際指名手配までしたが、有力な目撃情報を得る事ができなかった。
そのせいで、彼を世間は、本当に神の使いでは?と噂するまでになり、一時期カルト的な盛り上がりを見せたのだった。
「この男が犯人だという根拠は?」
アークイラの質問に、ティタニアは資料のページを捲る。
「彼も幼い頃から施設に入っていて、一番最初の犯行も、彼のいた施設だったノ。入所していた中で、唯一彼の遺体だけなかったことと、彼が施設に対して恨みを持っていたという証言もあって、容疑者の一人として浮上したって言われてル」
「恨み?」
「後の捜査で、彼が入所していた施設は、裏で人身売買や売春を行っていた事実が判明したノ。年齢が上がるにつれ、その事が許せなくなった彼は、役所など関係機関に密告たんだけど、施設側は根も葉もない戯言だと言い、身の潔白を証明するために、行政の監査も受けたワ。でも結局、施設の犯罪を示す証拠は発見されず、逆に行政から優良施設のお墨付きを得たノ。そのことで、信じられる者を失った彼は、自らの手で犯行を起こした・・・・そう捜査本部では結論を出していたノ」
「そこだけ聞けば、男の正義感が暴走した末の出来事だと思えるわね」
ジョン・マックイーンという青年に、ティタニアの所属していた警察が行き着いた経緯を聞き、焔は何ともいえないと言った表情で、写真のジョンを見つめる。
「だが、この男はそれ以降も犯行を重ねている・・・何が、こいつを連続殺人に駆り立てたんだ?」
アークイラの顔には同情の色は一切無く、寧ろ侮蔑の目で写真を見ていた。ティタニアはジョンのプロファイリングの情報が書かれたページを捲る。
「ジョンは、自分の行動は全て主・・・つまり神から齎された運命だと思っている節があるワ。彼にとって施設での経験がそういった思考を肥大化させたと考えられ、いつしか施設や孤児院に入っている全ての子供たちは、大人に搾取され虐げられる救済すべき弱者で、そこを管理する全ての大人たちは、強欲で子供を虐げる罪人と考えるようになった・・・犯行はいわば、そんな彼らを神の名の下に救い上げるための儀式だと、プロファイリングでは推察しているワ」
「馬鹿げている・・・・」
元の世界に居る時、海外の猟奇殺人を取り上げたテレビ番組を見て、焔はそういう思考の犯罪者がいることを知識として持ってはいたが、取り留めて犯人やその犯行に対して、深く考える事は無かった。
だが、いざ事件に係わりを持つと、犯人に対し嫌悪感しか湧いてこず、顔を顰める。
そんな彼女に同意するように、アークイラが頷く。
「あぁ・・・だが、顔や行動パターンが分かればこっちのものだ。やつは、こちらに情報を知るティタニアがいることを知らないはずだ。それだけでも、大きなアドヴァンテージになる」
「そうね・・・この写真を複写して全騎士団に配布し、それらしい人物はすぐに拘束するよう団長権限で通達を出すわ」
焔はティタニアから写真を受け取ると、副官の女性に手渡しすぐに複写するよう命令を出した。
「お願いしまス!ワタシたちは王都で待機し、すぐに動けるようにしておきまス!土地勘の無いワタシたちが、勝手に動き回っても、騎士団の皆さんに迷惑になるだけでしょうかラ!」
ティタニアの申し出に、焔は感心するように目を見張る。
本当なら、長年追い続けた家族の仇である犯人を追いたい衝動に駆られるところだが、ティタニアは冷静に状況を見極めていたのだ。
伊達に、連邦の捜査機関でエリートとされる広域捜査官をやっているだけはある、と焔は頼もしさを感じた。
「了解よ!フォルト団長には、こっちから連絡を入れておくわ。二人はすぐに、船で王都へ!」
「はい!」
元気よく頷いたティタニアは移動ため、広げていた資料をカバンに仕舞い始める。
「・・・たく、やっと本調子になったか」
いつもの調子を取り戻したティタニアを見ながら、アークイラはため息を漏らす。
そんな彼の呟きを聞き、焔が「ふふっ」と笑いをこぼした。
「苦労するわね」
「出来るなら、誰かに代わってもらいたいくらいなんだがな」
広域捜査官は単独での行動は認められておらず、必ず二人一組でコンビを組まなければならない。彼は、気を使わなくて良いと、同性とのコンビを希望していたが、結果は”見ての通り”なのだった。
アークイラの”ぼやき”に、焔は意地の悪い笑みを浮かべる。
「そう?二人とも、お似合いだと思うけど?」
「・・・・・勘弁してくれ」
焔の言葉の意図を勘ぐり、アークイラは頭痛を覚え頭を抱える。
そんな二人のやり取りが聞いていなかったティタニアは、準備を整えると「何やってるの、アークイラ!置いていくわヨ!!」と、相棒を急かすのだった。
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一方その頃、王都ディアグラム。
フォルトの妻、アレクシスが運営するチェンバレン孤児院では、ちょっとした変化が起きていた。
それは、新な仲間が増えた事だ。
先のクーデター騒ぎで、地方にあったいくつかの孤児院が閉鎖された。理由は大小様々だが、根底にあるのは、運営をしてした人間が処罰された貴族から”援助”を受けており、後ろ盾を失ったがために閉鎖せざるを得なかった、と言う事だ。
その事実を知ったアレクシスは、「子供たちには罪はありません!出来うる限り、救いの手を!」と方々の孤児院運営者に、受け入れの要請を行うため、全国行脚を敢行したのだ。
そんな彼女の尽力により、全ての子供たちは路頭に迷うことなく、新しい生活の場を得たのだった。
チェンバレン孤児院に来たのは五人。
下は五歳から、上は十二歳まで。
数日ほどは、お互いが様子を見合っていたが、そこは同じ境遇の子供たち。切っ掛け一つで、すぐに打ち解け今では長年の仲間といった雰囲気になっていた。
その切っ掛けとは、今やチェンバレン孤児院の”お姉さん”的存在となったエメラーダが、積極的に声を掛けて回ったことだ。
しかし只一人だけ、馴染めずに一人でいる子供が居た。
やってきた子供の中で最年長の少女、名前はマリィ。無口で、何処か陰のあるマリィに、他の子供たちはどう接すればいいか判らず、遠巻きに見るしか出来ないでいた。
「それでも」、と同い年のエメラーダは果敢に”声”を掛けている。
―マリィさん・・・よかったら、向こうで一緒に本でも読みませんか?
「・・・・・・」
エメラーダの心の声を聞いても、驚いた表情一つ見せないマリィは、無言で立ち上がるとそのまま立ち去ってしまった。
―あっ!・・・・・・
逃げるように立ち去るマリィに、エメラーダは不満よりも、驚かせてしまったと、自分の対応に悪いところがあったのでは?と落ち込んでしまう。
「エメちゃん・・・」
そんな落ち込むエメラーダに、見守っていたアレクシスが声をかけたのだった。
次回で終わらせられるか・・頑張って一話に収めたい!




