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悪魔がウチにおりまして  作者: 長峰永地


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1309/1318

悪魔がウチにおりまして・1298

ウチには悪魔がいる。

お腰に付けた拳銃を構えた悪魔が。


「へい、ニンゲン!持ってるもの置いていくです!」

今回は典型的な悪役なの?

「珍しいわね、しばいていい?」

「ニンゲン、めっ」

なんでよ、アンタから喧嘩売ってきたんじゃない。

「たまにはこういうテンプレも必要です。じゃなかった、テンプラです」

……一瞬騙された!

「じゃあ助けてくれる保安官的なのは?」

「ごんちゃんですー」

もしかして気晴らし?

「ですです、ごんちゃんの機嫌が直ってくれた方がボクの生存が楽になります」

そんな普段から追い詰められてる?

「ボクがやったことに対してのお金ふんだく率が下がるのです」

それくらいはた迷惑な行動をしていると。

だきゅーん!

私の目の前で悪魔がこめかみから血を出して吹っ飛んだ。

「トマトです」

倒れた悪魔からの言葉で一安心。

「ニンゲン、ボクの心配を」

「ほら、この作品R15設定してないから」

「そんな業務的な心配」

再び数発の赤い筋。

「トマトです」

知っておりますとも。

「ニンゲン殿、危ないところでちた」

とぅるるーと哀愁漂うBGMをかけながら狐が登場。

「ありがとう、狐ちゃん」

一応礼を言うと指を立てて左右に振る。

「保安官とお呼び下さい。もしくはコップと」

意味変わりますけど?

「ごんちゃんはすごいのげふっ」

フォローを入れようとした悪魔を撃ち抜く狐。

「ミミ殿、撃たれたら、転がる。ゾンビは無しです」

それはサバゲーのルールでしょうに。

「ごんちゃん!ボクはごんちゃんを励まそうとがふっ」

狐、今日は暴君だぞ?

「傷付いた心に慰めなど、乾いた砂漠のオアチスが如ち!」

しっかり癒しじゃないの。

「ごんちゃん、いい加減機嫌を直すですー」

顔に付いたトマトを舐めながら悪魔が起き上がる。

「ミミ殿、気遣い無用。的となればよろちい」

それはだいぶ甘えてません?

「そうしたら……クモちゃんかむひあー!」

呼ばれたクモ、嫌そうにトコトコと歩いてくる。

「クモ、いい子ねぇ」

ふぅっと大きくため息、そして腹天。

「クモちゃん、撃たれてからですー!」

保安官ごっこ、お疲れ様ー。


ウチには狐がいる。

「気晴らしになった?」

「結構楽ちい」

それは何より。

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