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悪魔がウチにおりまして・1201

ウチには悪魔がいる。

今いるのは廃墟なんですけどね。


「ニンゲンー、焼き方はウェルダンで良いですー?」

「へるぷすみー!!」

悪魔はイモ虫をふんじばって、焚火の上に乗せている。

そんなんで死ぬなら苦労しないでしょ。

「それに、もしかしてコイツのせいじゃない可能性が宝くじ前後賞当たるくらいの確率であるじゃない」

「そーだーそーだー!そんな低い!?」

だってこの状況考えると、ねぇ?

「ですよー、イモちゃん。早く白状したら楽に焼いてやるですー」

「こんがり確定!?」

実際、コントやってる場合じゃない部分もあるからなぁ。

「ほら、悪魔。このイモ虫石臼に入れるのは現実に戻った後」

「表現エグぅ!?」

いちいちやかましい虫だこと。

「とりあえずここどこ?」

「廃墟」

「悪魔、じっくり3時間、蒸し焼きにしましょ」

「非常に苦しむやつ!!」

わかってて遊んでるでしょ、アンタ。

「ニンゲン、この白い幼体は捨て置きましょう」

悪魔の言葉遣いがどんどん他人行儀に。

「わかった!みーが白状する!だから生かして!」

内容に寄る。

「えーてすてす。ここは……地球から遠く離れた星……なんか3周くらい回って地球に戻ってきた気がする場所」

「悪魔、油」

「あいまむー」

「煮えた油はギリ耐える!」

耐えるなよ、生き物として。

「早く説明しなさい。もう悪魔がレッサー威嚇してるでしょ」

「しゃー」

「ミミちゃん、かわいい」

アンタ自分の状況わかってる?

「で、ここはレアメタルが採れるっていうんでいろんな先進国が採掘に来たんだけど。それが元で紛争が起きちゃって」

「ヒトは、愚か」

確かにそうだけど巻き込まれてるからなぁ。

「で、この原石をちょろまかした結果追われちゃって」

やっぱり焼いとく?

「悪いことは言いません。自首して罪をその身で償うです」

「死ぬ前提!?」

貴重な資源盗んだらそうなるでしょ。

「でもーこれ、こっちの物質でぇ。そもそもヒトが扱える代物じゃなくてぇ」

くねくねしながら変な声出すな。

「つまりアレです?ボクのところに捨てるために呼んだらニンゲン巻き込んだです?」

生きて帰れなくてもロースト決定ね。

「とりあえず帰りましょ。それ、ポータルってことですものね」

悪魔がひょいっと石を持つと空間に穴が開く。

「さ、ニンゲン帰りますよ。この白い多足は置いて」

「連れてって!?」

自分で責任取りなさい。


ウチには悪魔がいる。

「……これがあったら電車賃浮くですね……」

すごいものをせこい使い方しようとしている悪魔が。

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