第三話 見習い魔女になりました3─お花屋さんの娘さん─
今日は、お花屋さんの女の子に会いました。
名前は、デイジーちゃんです。
同い年なのに、わたしより大人っぽいです。いいなあ。
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今日の予定は、街へのお出かけです。
「今日は、なにしに行くんですか?」
食料や日用品は、お花屋さんのように家に持ってきてもらうことが多いです。つまり、お買い物に行かなくても生活に必要なものはそろっているんですね。
「街の偉い人に会いに行くのよ。いろいろ頼まれるのよね」
マジョ先生はちょっと面倒くさそうです。
街に行くのがが面倒なのでしょうか。それとも、偉い人からのお願いが大変なのでしょうか。
「そんなところに、わたしも行っていいんですか?」
街の偉い人……領主様はもう少し遠くの大きな街にいるので、町長さんでしょうか。
それでも、ラニちゃんにとっては、見たこともない『偉い人』です。
「弟子ができたって聞いたらしく、紹介しろっていうのよ。あの禿……じゃなかった町長。紹介が終わったら、仕事の話は私がするから、ラニちゃんは花屋あたりで遊んでていいわよ」
禿っていいました。途中で止めたけど、言ってました。町長さんは、髪の毛が少ないようです。
そんなことより、お花屋さんといえば、ラニちゃんと同じくらいの女の子がいるのです。
仲良くなれるでしょうか。なれたら、こちらに来てから初めてのお友達になります。
マジョ先生とラニちゃんは街へ行きました。出かける前にお話していたとおり、町長さんのところへ行って挨拶をしました。町長さんは、髪の毛の少ないおじさんでした。
ラニちゃんは緊張しましたが、きちんと挨拶できました。そうしたら、今度は先生と町長さんがお仕事のお話です。ラニちゃんは、マジョ先生に書いてもらった地図を見てお花屋さんに向かいました。
お花屋さんは、すぐにわかりました。お店の前に色とりどりのお花が置いてあります。以前、マジョ先生とラニちゃんのお家に来たお花屋さんもいました。
「こんにちは」
「やあ、こんにちは。マジョ先生は?」
「町長さんとおはなししています。先にお花屋さんにいって、お使いにいくように言われました」
マジョ先生の書いたお使いメモをお花屋さんに渡します。
お花屋さんは、メモに書かれたものを用意するためにお店の中に入ります。ラニちゃんもいっしょです。
「いらっしゃいませ! ってなんだ、お父さんだ」
元気な女の子がいました。金色の長い髪をカチューシャでまとめています。
「よく見なさいデイジー。お客さんだよ」
「あらほんと、気がつかなかったわごめんなさい。いらっしゃいませ、かわいいお客さん」
かわいい、と言っていますが女の子はラニちゃんと同じくらいの歳に見えます。この子がお花屋さんの娘さんのようです。
「はじめまして、おじゃまします」
「はじめまして。私はデイジーよ、よろしくね!」
「名前はゼラニウムです」
「変わった名前ね。長いし」
「マジョ先生からは、ラニちゃんって呼ばれてます」
「じゃあ、私もそう呼ぶわ! あと、敬語じゃなくていいからね!」
こうして、ラニちゃんはデイジーちゃんと知り合いました。さて、お友達になれるでしょうか。
デイジーちゃんは、お店のお手伝いで店番をすることがあるそうです。今日も、そのお仕事の最中でした。お花屋さんが、マジョ先生の注文した品物を探している間、ラニちゃんは店番をしているデイジーちゃんとおしゃべりをしました。
「ラニちゃんはマジョ先生の弟子なのよね」
「うん。今はお薬の作り方を習ってるよ」
デイジーちゃんは何かを考えているようです。
「今はマジョ先生がお父さんのお店からいろいろ買ってる…。いつか私のお店になったら、ラニちゃんよろしくね!」
ラニちゃんを将来のお客さんとして考えたみたいです。しっかり者ですね。
「そんな日がくるのかなあ」
「来るわよ! 私はうんと稼いでお父さんお母さんを楽にするから、ラニちゃんもすごい魔女になってマジョ先生を安心させるのよ」
ラニちゃんには想像がつきませんが、デイジーちゃんは自信満々です。ずいぶん性格の違う二人ですね。
ラニちゃんとデイジーちゃんがおしゃべりをしている間に、何人かのお客さんがやってきました。デイジーちゃんは、きちんとお客さんの対応をしていました。働き者です。
しばらくすると、マジョ先生もお花屋さんにやってきました。
「あら、二人ともすっかり仲良くなったみたいね。デイジーちゃんのお父さんいる?」
マジョ先生は、ラニちゃんがお花屋さんに来たときに渡したメモに書かれた品物を受けとります。そうしたら、今日の街での用事は終わりです。
「またね!」
「うん、またね」
デイジーちゃんとお別れして、ラニちゃんとマジョ先生はお家に帰りました。
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今日は同い年の女の子とお話できて楽しかったです。
マジョ先生は、町長さんのお願いが大変だったみたいです。
何か、お手伝いできるかな?




