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この距離が、ちょうどいい

作者:ごはん
最新エピソード掲載日:2026/09/07
友達として二年ほど付き合ってきた彼。

ご飯を食べたり、電話をしたり、一緒に出かけたり。
彼と過ごす時間は穏やかで楽しい。でも、彼から積極的に誘われることはなく、LINEの返事も遅い。

「また連絡します」

そう言われるたび、私は小さな期待を抱いてしまう。

彼と付き合えたら――。
もっと大切にしてもらえたら――。

けれど、彼との関係を恋愛へ進めようとするほど、自分が本当に求めているものが少しずつ見えてくる。

私は彼が欲しいのだろうか。
それとも、誰かに選ばれる安心が欲しいのだろうか。

考え続けた末に、私はひとつの答えにたどり着く。

恋人にならなくてもいい。
特別な関係にならなくてもいい。

ときどき会って、ご飯を食べて、くだらない話をして、「またね」と別れる。

恋人になるには少し遠い。
けれど、友達としてはちょうどいい。

彼との間にある、この距離のままが、私にはちょうどいい。
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