祖国への帰国
今回は、ソレイユ王国建国記念日。そしてローズは、建国記念日のために帰国。
それから忙しい日々が続く。少しずつ国民達が増えていきソレイユ王国ほどではないが活気のある王国になっていった。少しずつ他国との取引を開始した。穀物や小物などなど。土地の問題なのかソレイユ王国の物とは少し違っていたのだ。ソレイユ王国とも取引を行っている。
あの波乱の訪問者が訪れてから3ヶ月がたった。
今ローズは、馬車でソレイユ王国に向かっていた。1週間後には、ソレイユ王国の建国記念日なのだ。ムーンライズ王国の女王として訪問するのだ。けど約1年ぶりの祖国に帰れるからワクワクしていた。
「お父様、お母様、お兄様お久しぶりですわ。」
「ローズ元気で良かった。」
「それと301周年おめでとうございますわ。」
1年ぶりの再会を喜びあった。家族もこの日を楽しみにしていたのだ。全員で1年間の出来事をお互いに話をした。国王は、少し涙ぐんでいた。娘が成長していく姿は、嬉しいが少し寂しく感じていた。
「2ヶ月後には、ムーンライズ王国の建国記念日です。」
「そうだったね。」
「お父様、お母様、お兄様お祝いの夜会には参加してくれますよね。」
「もちろんだ。」
「あなたの王国を見るのが楽しみだわ。」
すると応接室にメイドがやって来て
「お楽しみのところ失礼します。国王陛下明日の事について最終確認をお願いします。」
「そうか。すぐに行く。」
メイドが下がっていた。少しため息をつき。
「すまないな。もう少し話をしたいところだが明日の準備があっていかないといけないのだ。」
「大丈夫ですわ。お父様が忙しいのは分かっていますわ。」
「じゃあ夕食の時に。」
そう言うと部屋を出ていった。
「ローズも少しは、休みなさい。長旅で疲れたでしょ。」
「いえ大丈夫ですわ。」
「休んだほうがいいよ。夜会は、明日だし。」
母と兄の説得で夕食まで休む事に。部屋は、自室を使う。王国から出ていった後も綺麗にしていつでも使えるようにしていたらしい。それは、自室を眺めてローズの事を思い出していたのだ。自室についてすぐソファに座り少し休憩。
「懐かしいっと言われても1年ぶりですけどね。」
自室を見渡し懐かしんでいた。
「まさかこんなに綺麗にしていたなんて。」
チェストの上には、昔よく遊んでいた人形が飾られていた。テラスに出て風にあたる。風が心地いい。懐かしい風。懐かしい風景。そして懐かしい思い出。改めて1年の出来事を思い出していたのだった。
そして夕食後。
もう1度テラスに出ていた。夜空を眺めていた。やはり場所によって見える星達も違う。星を観察していると
「体が冷えるわよ。星の観察もほどほどにしないさいね。」
「お母様。」
そして中へ入り少しおしゃべりをする。
「ローズがこんなに成長していたなんて嬉しいわ。」
「ありがとうございますお母様。」
「ご先祖様の夢の実現のためとは言っても少し寂しかったわ。」
実は、あまり家族と連絡をとっていなかったのだ。連絡ばかりしているとなんだか自分自身が弱くなって行くように感じていたのだ。自信がつくまでは、連絡するのを我慢していたのだ。だから家族は、ずっと心配だったのだ。
「2ヶ月後には、ムーンライズ王国の建国記念日。ローズの頑張りを見るのが楽しみだわ。」
いろんな話をして2人で遅くまで笑いあっていた。
そして翌日。ソレイユ王国の建国記念日。王国中がお祝いムードだった。ローズは、少し王都を見て回ってた。国民達の笑顔で溢れていた。いつかムーンライズ王国もこんな風になるように意気込む。
そして夜。王城では、お祝いの夜会が行われていた。多くの貴族が夜会に参加するために集まっていた。メイドに準備をしてもらい会場に向かった。大広間につくと仲が良かった令嬢達が声をかけてきた。
「ローズ様お久しぶりですわ。」
「お元気そうですね。」
「皆様もお元気そうでなによりですわ。」
再会を喜びあい久々の会話を楽しんだ。
「ローズ様が女王なんてすごいですわ。」
「ローズ様が頑張っているのすごいですわ。」
「ありがとうございます。」
「2ヶ月後のムーンライズ王国の建国記念日の夜会楽しみにしていますの。」
「わたくし達を招待してくださってありがとうございますわ。」
「頑張って準備しますわ。」
いろんな話をして盛り上がっていると国王達が入場してきた。国王と王妃が玉座に座ると
「今日は、我がソレイユ王国の建国記念日の夜会に集まってくれて感謝する。今日は、楽しんでくれ。それと今日のために隣国のムーンライズ王国から我が娘。そしてムーンライズ王国の女王陛下ローズ・ティナ・ムーンライズもお越しである。」
紹介されるとローズは、皆にお辞儀をした。
「皆様お久しぶりです。ソレイユ王国建国記念日おめでとうございます。2ヶ月後に我がムーンライズ王国も1周年の建国記念日を迎えます。まだまだソレイユ王国のような立派な王国ではないけどこれかも頑張って行きます。」
挨拶を終えるとたくさんの拍手が起きる。そして夜会が始まった。ダンスを楽しむ人。おしゃべりを楽しむ人。友人達と楽しくお話をしていると男性陣からローズにダンスの申し込みを受けた。少し戸惑っていたのだ。
「ローズ様すごいですわ。」
「たくさんの男性陣からアプローチを受けるなんて。」
「ソレイユ王国で過ごしていた頃と同じですわ。」
夜会の度にローズは、よくダンスの申し込みを受けていたのだ。隣国へ行った時もかなりショックを受けていたのだ。そして前の夜会の時。建国記念日の夜会にローズが1年ぶりに帰ってくる事を報告したのだ。その時の男性陣は、かなりの喜びだったのだ。
「おそらくムーンライズ王国の建国記念日でもアプローチするのではないのですか?。」
「そうかもね。でもその時わたくしは、玉座に座っているから。」
「それもそうですね。」
男性陣の行動に少し呆れつつ笑っていた。
久々の祖国での家族との団らんや友人達との会話。ローズにとっていいリフレッシュになったのだ。これから建国記念日に向けて忙しくなるのだ。楽しい思い出を作る事が出来たのだった。
次回で最終回です。ムーンライズ王国の建国記念日のお話。




