波乱の訪問者 その3
今回は、ムーンライズ王国に訪れる波乱の訪問者。
それからローズ達は、忙しい日々を送っていた。穀物などの管理や海の管理などなどやる事は、いっぱいだ。ソレイユ王国で学んだとは言え実際にやるとなると難しいものだ。けれど皆の支えでなんとかこなしている。
少しずつムーンライズ王国に人が移住してきた。ソレイユ王国に住んでいた人。中には大昔にディバイヤス王国だった頃に住んでいた人の子孫が移り住んできた。その人達に話を聞くとディバイヤス王国の大地が枯れ始めてから国外へ移住した。やはり祖国を忘れる事が出来なかった。その話を代々聞かされてきたのだ。中には実際にディバイヤス王国を見に行った人もいた。大地は、枯れかつて王国だったとは思えなかったのだ。それから長い月日が流れた現在。最近になって荒れ地復活させて新たな王国を建国していると噂を耳にした。それを聞いた多くの人達がご先祖様の祖国に移住する事を決意しやって来た。ローズは、思った。祖国の事が心残りだったのは、ご先祖様だけではなかった。国民達も同じ気持ちだったのが新たな分かった。そして国民達と協力してもっとより良い王国にするため意気込む。
それから忙しい日々さらに続き建国してから半年がたった。
女王の仕事も慣れてきて順調だったある日。国外から訪問者が訪れた。報告によると移住者だと思っていたがそんな雰囲気では、なかった。30歳くらいで遠くの王国に住んでいる平民の兄妹なのだが何でも女王に会わせろとわめいているのだ。暴れるので拘束したらいし。ローズは、その2人に会うことにした。
謁見の間では、問題の2人は、拘束されながらも大いにわめく。
「拘束していいと思っているのか。」
「無礼よ。早く縄を解きなさい。」
すると謁見の間にローズがやって来て玉座に座る。2人は、驚いて
「お前が女王!!。」
すると宰相が怒って
「お前とはなんだお前とは。こちらは、ムーンライズ王国の女王陛下ローズ・ティナ・ムーンライズ様です。」
「若くない。見た感じ私達よりも若く見えるのだけど。」
ローズは、笑いながら
「面白い人達ね。わたくしは、15歳ですけど。」
2人は、驚愕している様子だった。無理もないこんなに若い女王は、いないからだ。
「それでわたくしに何の用ですか?。」
兄のほうがすぐに我に返り
「この王国を返せ。」
ローズは、首をかしげて
「返せとはどういう意味ですか?。」
「この王国は、本来は、我々の先祖の王国だった。だから返せ。」
その言葉にローズは、悟った。この2人が何者なのかを理解した。
「なるほど。あなた達は、かつてこの王国に存在したディバイヤス王家とオザント伯爵家の子孫ですね。」
図星をつかれたのか驚いていた。なんとこの2人は、マイケル・ディバイヤスとエリーゼ・オザントの子孫なのだ。王国を出ていってから遠くで暮らしていたのだ。
「本来なら私達の先祖が治めていた。横取りなんて卑怯ですわ。」
「この王国は、誰も住んでいなかったからです。荒れ地を新たに建国しただけです。第一ディバイヤス王国は、300年も大昔に滅んだ。それにあなた達は、すでに平民として生活をしている。今さら返せっと言われても。」
2人は、黙り込む。ローズの言っている事は全て正しいからだ。すると
「けど我々の血筋は、王族なのだぞ。お前は、元平民のくせに女王になりやがって。」
かなり興奮している。それと彼らは、何も知らないようだ。すると宰相が怒りながら
「失礼だぞ。ローズ様は、ソレイユ王国の王女様だったんだぞ。」
「ソレイユ王国の王女。」
宰相の言葉にかなり驚いている。
「わたくしの本名は、ローズ・ティナ・ソレイユ。ソレイユ王国の第1王女でした。ご先祖様の夢を叶えるためにここへやって来てムーンライズ王国の女王になりましたの。わたくしは、元から王族ですわ。」
ローズの血筋は、子爵家や伯爵家だったがご先祖様であるアイリスが荒れ地を建国しソレイユ王国を造り上げた。
「この王国は、あなた達の先祖が引き起こしたトラブルで滅んだ。わたくしのご先祖様アイリス様は、この王国の伯爵家だった。けれど偽聖女と決めつけ追放した。それから残りの聖女達をクビにした。聖女がいなくなった事で大地が枯れ人が住めなくなったのですよ。」
2人は、かなり驚いていた。知らなかったような表情で。けれど
「嘘だ。そんなことがあるものか。」
「信じるも信じないもあなた達の勝手ですがこれは、事実なのですよ。わめいてもムダですわ。」
かなりショックを受けている様子だった。ローズは、続けて
「わたくしがこの王国を建国しようと思ったのはご先祖様の夢です。」
2人は、おとなしくなり首をかしげる。
「ご先祖様の夢?。」
「わたくしのご先祖様。ソレイユ王国の初代女王陛下であるアイリスは、この王国を追放され荒れ地にやって来て建国した。ある時アイリス様元家族と元婚約者がソレイユ王国にやって来た。理由は、この王国のために援助以来するため。ご先祖様は、彼らが自分達の過ちを認め反省し素直に謝罪をしたら全てを許し過去の事を水に流そうとした。けれど彼らは、自分達の過ちを反省するどころかアイリス様のせいにした。自分達は、悪くないと主張した。それを聞いてアイリスは、呆れた。反省する態度がないと判断して援助を断った。アイリス様は、この王国の事は、何とも思っていなかった。けれど月日が流れうちに段々気になるようになった。けれどどうする事も出来なかった。アイリス様は、仕事で忙しかった。それにアイリス様にはリオン様と言う旦那様。2人の間には息子がいた。息子は、結婚し子供を授かった。けれど生まれてすぐに病気で息子夫婦が亡くなり。リオン様も早くに亡くなった。アイリス様と孫のアリア様だけになった。そしてアイリス様が亡くなる時に自分の夢をアリア様に託した。けれどアリア様は、女王の仕事があったために叶える事が出来なかった。でもいつか子孫が叶えてくれる事を信じて残した。そしてわたくしがその夢を叶えるために女王になったのです。」
2人は、黙り込む。アイリスの夢が壮大過ぎてもう言い返せない。そして2人は、反論するのを止め王国から去っていった。信じられない気持ちも分かるが全て事実なためどうする事も出来ない。
ローズに出来る事は、女王としてこの王国を平和で幸せにしていく事しかない。かつてのソレイユ王国やムーンライズ王国のような荒れ地にならないように皆で力を合わせて頑張って行く事。
ご先祖様の夢の実現は、まだまだ始まったばかりなのだった。
次回月日が流れた王国。未来に向けての物語。




